入籍日とは?
「入籍日」とは、一般的に、役所に提出した婚姻届が受理された日を指します。
入籍日を結婚記念日にしているカップルは多くいますが、入籍日=結婚記念日という決まりはありません。結婚式をした日や、そのどちらでもない日を結婚記念日にしているという夫婦もいます。
実は、「入籍」とは「すでに存在している戸籍に入る(入れる)こと」を意味し、初婚同士の場合は、それぞれが親の戸籍を抜けて新たな戸籍を作ることになるため、厳密にいうと「入籍」という表現はあてはまりません。
でも、日常会話では多くの人が結婚を入籍と表現しているので、この記事でも「婚姻届が受理された日=入籍日」として解説していきます。
入籍に関する詳しい解説は、下記の記事をご覧ください。
>>入籍と結婚の違いは?
入籍日は「忘れにくい」「ふたりで過ごせる」「縁起がいい」で決める
先輩カップルによると、入籍日を決めるときのポイントは以下の3つ。
1.忘れにくい
ふたりにとって大切な記念日なので、忘れてしまったら夫婦喧嘩になりかねません。「(忘れてしまうほど)どうでもいい日なのね・・・」など悲しい気持ちになるといった声もあります。
何年たっても、ふたりが家族になった大切な日を覚えていられるような日を選びましょう。
2.ふたりで過ごせる
せっかくの記念日だから、毎年ふたりでゆっくりお祝いしたいですよね。そのため、祝日や年末年始など、ふたりの休みが合う日や仕事の都合などで休みを取りやすい日も、人気があります。
3.縁起がいい
結婚式の日程としても人気のある、「大安」や「友引」など縁起がよいとされる日は、入籍日に選ぶ人も多いです。
ふたりが新たな人生をスタートさせる大切な門出。縁起のよい日は、今の幸せが長く続くように願いをこめるのにふさわしい日だと言えます。
入籍日にふさわしい日取り(2024年版)
では、ここから入籍日にふさわしい日取りについて、2024年のスケジュールを見ていきましょう。
・ふたりの記念日
ふたりが初めて出会った日、交際記念日、プロポーズをされた日など、結婚につながるターニングポイントとなった日を入籍日にするカップルも多いです。
忘れにくいことに加え、ふたりにとって特別な日のエピソードとともに入籍日を思い起こすこともできるため、初心に帰ったようにお互いの大切さを感じることができるでしょう。
・ふたりで過ごしやすい 「固定の祝日」
祝日の中でも日付が毎年固定されている日を選ぶのもおすすめです。毎年祝日になるので忘れにくいことはもちろん、夫婦ともに祝日が休暇になる仕事に就いているなら、毎年の記念日をゆっくり過ごすことができます。
・覚えておきやすい日
入籍日は翌年以降、結婚記念日として祝う人も多いため、ふたりが覚えておきやすい日を選ぶのも重要なポイントです。
「語呂の良い日」
入籍日としてぴったりの語呂の良い日といえば、「11月22日(いい夫婦の日)」です。また、末広がりをイメージできる「8月8日」や、いいことがいっぱい起きそうな「11月11日」といったゾロ目の日も、覚えやすくもあり人気があります。
このほか、「1月5日(いちごの日)」「4月26日(よいふろの日)」「6月9日(ロックの日)」「7月10日(なっとうの日)」など、ふたりの好きなものや趣味、「3月7日(さなえ)」「1月6日(いちろう)」など、名前にちなんだ語呂合わせの日も、覚えておきやすいためおすすめです。
「イベントの日」
クリスマス、バレンタインデーのように、毎年恒例のイベントと同じ日を入籍日にすると、幸せが倍増する1日になるでしょう。
また、夫婦どちらかの誕生日を入籍日にしておくのもお祝いムードが高まります。ふたりにとって特別な一日として旅行や食事を奮発すれば、さらに幸せな時を味わうことができるでしょう。
・「縁起のいい日」
慶事の挨拶の場面で「本日はお日柄も良く・・・」というフレーズを聞いたことがありますよね。ここからは、縁起のいい日の中でも特に入籍日としておすすめの吉日をご紹介します。
大安(2024年版)
縁起のいい日として認知度の高い「大安(たいあん)」は、「大いに安し」を意味します。日本の暦の中でも何を行うにも良い日とされていて、結婚式や披露宴はもちろん、入籍日としても人気の吉日です。大安は、月に4〜6日訪れます。
一粒万倍日(2024年版)
大安に並ぶ人気の開運日を「一粒万倍日(いちりゅうまんばいび・いちりゅうまんばいにち)」といいます。「一粒の籾(もみ)から万倍もの稲穂になる」ことから、何か新しいことを始めるのにいい日という意味があります。
ただし、一粒万倍日は仏滅や寅の日といった入籍日としておすすめできない日と重なることもあるので、注意してください。
天赦日(2024年版)
「天赦日(てんしゃび、てんしゃにち)」とは、日本の暦で最も縁起のいい日といわれています。「天が万物の罪を赦(ゆる)す日」として、あらゆる障害を払拭するという意味が込められています。
年間で数日しかない天赦日を入籍日にしたいなら、チャンスを逃さないようにしましょう。
複数の開運日が重なる日(2024年版)
縁起のいい日が重なると開運効果は倍増します。2024年では7月29日(月)が3つの開運日が重なる非常に縁起のいい日となっているので、吉日を意識するカップルにはおすすめです。
入籍日を決めるときに気をつけること
入籍日を決めるときには、「避けた方がいい日があること」と「婚姻届の提出に関すること」に注意が必要です。
・入籍日として避けた方がいい日もある
日本の暦には縁起のいい日があるように、入籍日として避けた方がいい日があります。大安の反対の日ともいえる「仏滅」が慶事には縁起が良くないといわれているのは有名ですが、他にも下記のような日があります。
縁起のいい日と重なると吉が半減するともいわれています。ただし、暦に囚われすぎると自由に判断できなくなる恐れがあるので、あくまで参考にしてください。
・婚姻届の提出時の注意点
前述したように、入籍日は婚姻届を役所に届けて受理された日のことを指します。婚姻届に不備があると受理されないため、改めて準備するのに時間がかかると、「希望する日に間に合わず入籍日がズレてしまった」ということになりかねません。日をまたぐ時間帯や休日に提出するなら注意が必要です。
対策としては、記入済みの婚姻届と必要書類を事前に役所の窓口でチェックしてもらうことです。不備がなく受理される見込みと確認できたら、入籍したい日にあらためて持ち込みましょう。
婚姻届の提出についての詳しい情報は、こちらの記事を参照してください。
>>はじめての婚姻届 必要書類から書き方まで徹底解説
みんなはどんな日に入籍した? -先輩カップル5人に聞きました-
ここからは、先輩カップルがどんな日に入籍したのか、なぜその日を選んだのかなど、リアルエピソードを紹介します。
結婚して数年たつベテランカップルの話も聞いたので、結婚記念日としてどのように過ごしているかなども、参考にしてみてください。
・12月30日(夫の誕生日)
・12月28日(仕事納め)
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A.Iさん/結婚5年目 毎年、年内の仕事を納めて解放感に浸れる日。年によって、お正月は親戚で集まることもありますが、仕事納めの日なら夫婦水入らずで過ごせるのも「いいな」と思ったポイントです。
彼はプレゼントを用意するようなタイプではないけど、この日だけは素敵なディナーを予約してもらえるので、毎年楽しみにしています。
結婚5年目ですが、毎年欠かさずホテルや高級レストランなどを訪れており、いつか旅行にも出かけたいと思っています。
・3月12日(スイーツの日)
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M.Wさん/結婚1年目 ふたりともスイーツが好きなので忘れないだろうと思ったのと、彼の仕事の都合を考えてもゆっくり過ごせそうだと思って、この日を選びました。
彼の職業は塾講師。3月なら最も忙しくなる受験シーズンも過ぎ、夏期講習や冬期講習にも重ならないので、旅行やディナーに出かけようと思った場合も、休みを取りやすいと思っています。
・2月23日(交際記念日×天皇誕生日)
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I.Iさん/結婚4年目 結婚当初は平日でしたが、令和に変わって祝日になりました(笑)
ちょうどその頃、サービス業から祝日が休みの会社に転職したので家族で過ごしやすくなりました。
子どもが生まれた後も、結婚記念日には毎年、食事か旅行に出かけて妻には花を贈るようにしています。結婚式の1日をダイジェストにまとめたエンドロールを見返すこともあって、初心を忘れないようにしたいと思っています。
僕は愛情表現が得意なタイプではありませんが、妻の誕生日と結婚記念日、年に2日は気持ちを伝える日にしています。
年に1日でも2日でも、「パパとママ」ではなく、恋人同士の気持ちに立ち返れる日をつくることは、長く夫婦円満でいるための秘訣なのではないかなと思います。
・9月23日(秋分の日×大安×一粒万倍日)
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S.Sさん/結婚1年目 大安と一粒万倍日が重なり、さらに祝日でもあるという、1年のうちでも希少な日を彼が調べてくれました。
ゲン担ぎを大事にしている60代の両親にも安心してもらえると思ったこと、ふたりの気持ちとしてもずっと幸せでいられそうな安心感があったことが選んだ理由です。
祝日で、彼と一緒に婚姻届を提出できたのも嬉しいポイントでした。
入籍日はふたりで話し合って決めよう
婚姻届を提出する「入籍日」はふたりが夫婦として認められる大切な記念日です。出会った日や縁起のいい日、覚えておきやすい日など、みなさん色々なアイデアで決めているようです。入籍日を結婚記念日としているカップルも多くいます。
ふたりの結婚を毎年祝う日としていつまでも大切にできるよう、ふたりでじっくり話し合って思い入れのある日を決められるといいですね。ぜひ、参考にしてみてください。
自分の誕生日なら絶対忘れないと思いました。年末年始休暇中の12月30日なので、毎年ゆっくり過ごせそうだと思ったのも、この日にした理由のひとつ。
妻の誕生日は11月29日で、プロポーズ直後だったり、その間に旅行へ出かけたり、転職の時期も重なったので、タイミング的にも僕の誕生日の方がぴったりでした。