ギフトの価値はゲストを思う時間に比例
ブライダルギフトは2人のために集まっていただくゲストに対する感謝の気持ちを込めたアイテムの1つです。ゲストへのおもてなしを重視するならこだわりたいポイントですが、ゲストは1人1人、年代も性別も、2人との関係性も異なるため、何が一番喜ばれるのか、難しいところです。ここでは、2人の自己満足でなく、心からゲストに喜んでいただくためのギフト選びのコツを紹介します。
引き出物・引き菓子・縁起物・・・ブライダルギフトの基礎知識
結婚式に列席いただくゲストに感謝やおもてなしの意味を込めて贈るブライダルギフト。大きく分けると、引き出物・引き菓子・縁起物の3つに分かれます。
一般的には、返礼としてご祝儀の1割程度を引き出物にあて、そこに、引き菓子と縁起物を加えると失礼がないと言われているようです。たとえば、ご祝儀が3万円だとすれば、3000円の引き出物、これに引き菓子と縁起物を加え、5000円程度になるイメージです。
ただし、これはあくまでも目安です。3万円のご祝儀に対して5000円の引き出物を選ぶもよし、贈る品物は1点に絞って高級品にするもよし、甘いものが苦手なゲストには無理に引き菓子を贈る必要もありません。重要なのはゲストに感謝やおもてなしの気持ちが伝わることです。
ここからは、引き出物・引き菓子・縁起物を総称して「ギフト」とし、ギフト選びに最適なタイミングやゲストの性別・年代別・新郎新婦との関係性別の贈り方などについて紹介していきます。
ギフト選びはゲストのリストアップと同時進行で
結婚式準備の序盤、招待するゲストのリストアップと同時進行で選び始めることをおススメします。
新郎新婦それぞれに大切な人の顔を思い浮かべ、その人をどんな風に大切に思っているのか、心に残っている思い出などを紹介し合いながら、喜んでもらえそうなギフトを2人で考えましょう。すると、お互いの意外な一面が見えたり、パートナーにとって大切な人を自分も同じように大切に思えたり、結婚式準備のスタートに相応しい時間を過ごせると思います。
いまや、ゲストの性別や年代、新郎新婦との関係性などに応じて、ギフトを贈り分けるのは一般的になりましたが、CORDYでは、より細かく、極端に言うと、1人1人、異なる品物を選ぶぐらいの贈り分けを提案します。
日本は物質的に豊かな国であり、一般的に「もらえるものなら何でも嬉しい」といった感覚はかなり薄れてきています。こうした中、贈る品物はもちろん、相手の顔を思い浮かべながらあれこれ考えるプロセスこそ、ギフトの重要な価値になるのではないでしょうか。
結婚式場でギフトを決めるタイミングは結婚式の1ヵ月ぐらい前、ゲスト全員分を一斉に発注するのが一般的ですが、CORDYなら1個単位から発注できるため、ゲスト1人分ずつ、じっくり吟味しながら選ぶことができます。新郎新婦、2人揃ってゲスト1人ずつに思いを馳せながら、喜ばれるギフトを考えてみてはいかがでしょうか。
カタログギフトは万人ウケしない!
カタログギフトは引き出物の定番として定着していますが、注意したいのは、決して「万人ウケ」するわけではないということです。
たとえば、働き盛り世代のゲストの場合、平日は仕事、休日はプライベートと忙しい毎日を送っています。そうなると、カタログギフトを開いて「どれがいいかな」などとじっくり選んでいる暇もなく、何も注文しないまま有効期限が過ぎてしまうというのはよくあるケースです。
もちろん、リタイアした年配ゲストの場合は、時間的にも余裕があり、カタログを見ながら好きな商品を選ぶ時間も楽しんでもらえるかもしれません。ただし、全てのゲストが同じように楽しめるとは限らない、選ぶことが「楽しさ」ではなく「手間」と感じる人もいるわけです。だから「カタログギフトなら好きな物を選べるから誰にでも喜ばれる」というのは錯覚なのです。
とはいえ「自分達の視点で選んでも喜んでもらえるかどうか・・・」といった不安もありますよね。では、どうすれば自己満足でなく、ゲストに心から喜ばれるギフトを選べるのか、ポイントは、贈る相手の生活環境に想像を巡らせることです。ここからは、ゲストの年代や新郎新婦との関係性に分けて、具体的なギフト選びのコツを紹介します。
【ギフト選びのコツ】 ー新郎新婦と同世代のゲストー
最大のポイントは「自分が欲しいと思えるかどうか」です。
同世代のゲストは生活環境や価値観が似通っているケースが多く、自分が「いいな」と思えるものに共感してもらえる可能性も高いです。結婚式への列席に対して、特別感を抱いている割合も高いので、非日常感のあるラグジュアリーな食器なども喜ばれるでしょう。
逆に、もらって困るものも同じ感覚だったりします。たとえば、1人暮らしの女性がホールのバウムクーヘンをもらったらどうでしょう?当然、1日で食べ切るとは考えられず、少し食べたら持て余してしまうのではないでしょうか?こうしたゲストに喜ばれるのは、“量”よりも“質”です。ホールのバウムクーヘンよりも、高級感や希少価値のあるお菓子を贈る方が喜ばれることは、想像できますよね。
【ギフト選びのコツ】 ー親族ゲストー
親族ゲストについては「幼い頃にかわいがってもらった」など、大切な思い出はあるものの、遠方で離れていれば、どんなライフスタイルを送っているのか、どんな趣味嗜好があるのか、詳しくは知らなかったりしますよね。そんな時は、両親に相談しましょう。2人の親族は両親からすれば、きょうだいなど身近な間柄であるため、たとえ離れて暮らしていても、休日の過ごし方や好きな食べ物などを把握している可能性は高いです。
先に触れたように、カタログギフトも選択肢の1つでしょう。特に年配ゲストの場合は、人生経験も豊富で、結婚式への列席にも慣れている、そのためギフトにも、さほど特別感や非日常感を期待していなかったりします。であれば、ラグジュアリー感のある品物よりも、カタログギフトの中から、目先の生活に役立ちそうな商品を頼んでもらう方が喜ばれたりするのです。
【ギフト選びのコツ】 ー職場の上司ー
結婚式には、部長や役員など、普段は直接、接点のない上司を招待することもあります。そんな場合は、上司の奥様やお子さんなど家族を意識すると「気の利いた」贈り方ができたりします。上司の方はご家族と過ごせる貴重な休日を使って結婚式に列席してくださります。自宅で上司の帰りを待っているご家族が喜ぶようなギフトを贈れば、上司にも満足してもらえること請け合いです。
たとえば、まだお子様が幼ければ、おしゃれな“スタイ”、小学生以上なら家族で楽しめるような特別感のあるお菓子なども良いでしょう。
また、奥様が料理好きといった情報があれば、鰹節や昆布などもぴったりです。鰹節や昆布は縁起物の定番ですが、単に「定番だから」というのではなく「奥様が料理好きだから」といった理由が加わるだけで、贈る価値は格段に上がります。
まとめ
ブライダルギフトは、ともすれば「持って帰るのが億劫」「重くてかさばる」など、ネガティブな意見も聞かれますが、贈り方次第で、ゲストとの絆を一層深めることができる貴重なアイテムです。ゲストが心から喜んでくれるかどうかは、贈る品物の値段やブランドよりも、相手のことを考えた時間と深さに比例するのではないでしょうか。