「引き出物」を選ぶコツとは? 見栄えもコスパもいい“ちょっと贅沢な日用品"を紹介
2022.07.19 2022.07.19
結婚式の引き出物はゲストへの感謝やおもてなしの気持ちを表現するもの。それなのに「ひどい」「安っぽい」なんて思われてしまったらお互いに残念ですよね。では、一体どんなものを選べば贈った相手に喜ばれるのでしょうか?
ここでは誰からも「センスがいい」と思われる引き出物を選ぶためのポイントと、具体的なおすすめアイテムを紹介。ピックアップしたのはCORDYでも人気商品のタオルや洗剤、塩など「ちょっと贅沢な日用品」10選。ゲストの日々の暮らしが豊かになるアイテムを集めてみました。
■ 引き出物を選ぶときに押さえておきたいポイント
1.相手のライフスタイルに合わせて贈り分け
結婚式の引き出物は、すべてのゲストに同じ品物を選ぶこともできますが、ゲストの年齢や性別に合わせて何パターンかに「贈り分け」するのが一般的です。
贈り分けを考えるときのポイントとしてCORDYがおすすめしたいのは、相手のライフスタイルを想像すること。たとえばひとり暮らしのゲストに、ホールのバウムクーヘンを選んでも「食べきれない」と困らせてしまうかもしれませんよね。
幼い子どもがいる家庭なら子どもと一緒に食べられるお菓子、仕事が忙しい友人ゲストには自宅でリラックスできるバスグッズというように、相手の家族構成や生活のリズムなどを考えて選びましょう。
2.ご祝儀に見合った値段の引き出物を
メインとなる引き出物の相場はご祝儀の1割と言われています。ご祝儀が3万円なら3,000円、親戚などが10万円包んでくれた場合は1万円。引菓子や縁起物はメインの引き出物とは別で、相場はそれぞれ1,000円前後というのが大体の目安です。引き出物・引き菓子・縁起物の3点でご祝儀の1割程度に納めようとすると、ゲストにあまりよい印象をもたれないかもしれません。
なかには「会場は高級ホテルでドレスもすごく高そうだったのに、メインの引き出物がコップひとつ、縁起物はインスタントラーメンでプチギフトは『うまい棒』1本。ゲストよりも自分たちの満足を優先したんだろうなと思ってしまった」なんていう笑えない実話もあります。
引き出物があまりにもチープすぎると、ゲストのお祝いしたいという気持ちも半減してしまいます。結婚後もゲストと良好な関係でいるためにも、引き出物はご祝儀に見合う、きちんとしたものを意識して選ぶようにしましょう。
3.体裁に捉われすぎない
逆に「恥をかきたくない」という気持ちだけで引き出物を選んでも、ゲストに喜んでもらえるとは限りません。たとえば見栄えの良さから大きな品物を選んでも、二次会にも出席するゲストや遠方のゲストにとっては「不便なお荷物」になってしまいますよね。
贈る相手によっては、引き出物・引き菓子・縁起物という3点セットにこだわる必要もありませんし、しきたりなどにこだわらない友人ゲストなら、3,000円の引き出物と1,000円の引き菓子・縁起物をもらうより、5,000円の品物をひとつもらう方が嬉しいという人もいるでしょう。
体裁よりも相手の価値観や状況などに配慮する方が「気の利いた引き出物」といえるでしょう。
■ カタログギフトアンケートでは83%が「選びたいものがない」
カタログギフトは、もらった人が商品を選べるので誰にでも喜ばれそうですが、CORDYで行ったInstagramアンケートでは、569人中83%が「『選びたいものがない』と思ったことがある」と回答しています。
自由回答をみると、なぜ選びたいものがないのか、主にふたつの理由が読み取れます。
・どのメーカーもラインナップが似ていて飽きる
ー自由回答ー
「定番化されていて、ちょっと飽きてしまった・・・・・・」
「どれも似たりよったり。写真映えはいいけど実際は微妙だったり」
「どのカタログギフトも中身が似ていて、選択肢がなくなっていく」
一般的なカタログギフトには、グルメやファッション雑貨、インテリア雑貨、日用品など幅広い商品が掲載されていますが、どのカタログのラインナップも似ていると感じる人が多く、もらう機会が増えるたびに「前にもらったカタログにも載ってた」などと、飽きてしまう人もいるようです。
・掲載されている商品の魅力が薄い
ー自由回答ー
「値段が予想できてしまう」
「品物代+システム料がかかっているので、3,000円程度の物だと安っぽいものしか載っていない印象がある」
「カタログギフトを見てこれ欲しい! ってなったことがない。大抵食べ物選びがち(笑)」
自由回答にある「システム料」とは、ゲストが商品を受け取るまでにかかるオペレーション費用のこと。カタログギフトでは、ゲストから申し込まれた各商品をカタログギフトメーカーが販売元へ発注し、その後、販売元のショップやブランドから注文者へ商品が配送されます。当然、受発注に伴う人件費や通信費、送料などのオペレーションにともなうシステム料は価格に含まれており、その結果、一般の市場価格よりも「割高感」が出てしまいます。
■ 優雅な気分を贈る 贅沢な日用品ギフト10選
では、具体的にはどんなものが本当にゲストに喜ばれる引き出物なのでしょうか?
CORDYのおすすめは、タオルやカトラリー、塩など、日用品だけど「ちょっと特別感のあるもの」。普段から使っているものだけど、自分では買わないような特別感があるものならきっと多くの人によろこんでもらえるはずです。
そこで、CORDYのラインナップから人気の日用品ギフト10アイテムをピックアップしてみました。
-キッチン用品編ー
1.うまみを生かし、素材の味を変えないカトラリー
料理や食材の味を邪魔をしないから「毎日の食事が楽しみになる」と評判のZIKICO(ジキコ)のジルコニア製カトラリー。
結婚式の引き出物としては、たとえば高級レストランによく通っているというような、味の違いがわかるグルメなゲストにもおすすめです。また、うす味の食事が多い幼児などの食育にもぴったり。幼い子どもがいるゲストへ、小さめのスプーンを「ベビースプーン」として贈るのもよいでしょう。
トロトロのゆで卵をホカホカのまま食べられる「エッグシェルカッター (TEMO)」は、新郎新婦と同世代の友人ゲストにおすすめ。休日のブランチタイムなどをおしゃれに彩ってくれます。
2.リタイヤ世代に“趣味のコーヒー”を提案
時間をかけておいしいコーヒーを丁寧に淹れる、その手間や時間も愛おしいと思えるような、暮らしに余裕のある人に贈りたいのがLOCA(ロカ)セラミックフィルター。
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広報担当:栗田有眞さん 「佐賀県・有田焼の窯元『久保田稔製陶所』で製造されているのがLOCAセラミックフィルターです。髪の毛ほどのごく細かい穴でコーヒーの雑味成分をろ過することで、コーヒー本来の味を引き出してくれます。コーヒーの苦味や酸味は、抽出時間や温度を誤ると渋みやえぐみといった雑味になってしまいますが、LOCAセラミックフィルターの細かい穴は、こうした雑味もキャッチしてくれるので、よりまろやかな味わいを楽しめます」
たとえばすでに仕事をリタイアしたゲストに対して、新たな趣味を提案するといった気持ちを込めて贈るのもよさそう。
3.蕎麦屋さんの“粋な”おつまみを自宅で再現
海苔は焼きたてがいちばんおいしく、賞味期限内であっても日が経つほど味や香りが薄れていきます。山本海苔店の「焼きのり箱」は、下から炭火でじんわり温めることで、海苔の風味や香りを焼きたてに近い状態に戻してくれるというもの。
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社長:山本貴大さん 「定番の巻き物にしたり、細かく切って風味付けにしたりと、さまざまな料理に使っていただけますが、ぜひおすすめしたいのは、わさび醤油にサッとつけてお刺身のように召し上がっていただくこと。パリッとした海苔本来の魅力を堪能してもらえると思いますよ」
焼きのり箱を先附けや一品料理として提供してくれる老舗の会席料理もあるとか。自宅の晩酌タイムでこの焼きのり箱を使えば、簡単に「通なおつまみ」を楽しめそうです。
1万7,215円と引き出物の相場からすれば、少々高めなので、たとえば夫婦で出席された親族や、スピーチや乾杯の挨拶などをお願いした上司への贈り分けにもおすすめです。
4.ゆずの香りで気分をリフレッシュ お皿洗いが楽しくなる食器用洗剤
Komons(コモンズ)の食器用洗剤は、使うたびにゆずの爽やかな香りが広がり、面倒な食器洗いの時間に彩りを添えてくれます。
香りは、ゆずのほか、オレンジ、レモン、マンダリンなどの柑橘系を中心にローズマリーなどのハーブを加え、苦味のあるゆずの香りに厚みと丸みを与えています。キッチン特有の生活臭を和らげるブレンドを意識しています。
手肌や環境にも配慮し、国産の天然由来成分を使用。とくに、ゆずに含まれる「リモネン」という成分は、泡立ちが良く、油汚れもしっかりと浮かせてくれるなど機能性も兼ね備えています。
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代表:有井誠さん 「冬場になるとひどく荒れる妻の手を見て、市販のホームケアグッズに疑問を持ったのが、今の事業を立ち上げたきっかけです。できる限りケミカルな成分を避け、肌に優しい成分や無添加の商品を開発、妻にも毎日のように使い続けてもらい、肌荒れはまったく気にならなくなりました。毎日の家事を安全・安心に、少しでも楽しくなるようなグッズを提供したいと考えています」
-高級タオル-
5.女性ゲストがときめくジュエリーボックスのようなパッケージ
ギフトの品質にこだわるのはあたりまえですが、見た目の美しさも重要ですよね。ひと目惚れしてしまうような素敵なパッケージは、ギフトそのものの価値を高めてくれます。
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代表:桑原真明さん 「Foo Tokyo(フートウキョウ)のギフトタオルに使われているのは、収穫量が世界の綿花生産量のわずか0.001%以下という最高級オーガニックコットンです。全国各地の高級宿泊施設でも採用されていたり、全国から予約が殺到するクルーズトレイン『ななつ星in九州』でも採用されています。
また、グリーンにゴールドのリボンが結ばれたシックなボックスは、側面から引き出すタイプ。『ジュエリーボックスみたい!』と、封を開けたあとも小物入れとして使われるお客様もいらっしゃるんですよ」
タオルは、ピンク、ホワイト、チャコールグレーの3色で、大人の部屋にも馴染む、淡く上品な色合い。日本五大桜の薄墨桜(うすずみさくら)のピンクの蕾が満開を迎えるとホワイトに、散り際は灰色へとうつろいゆく様子からインスピレーションを得たものだそうです。
6.品質が長く変わらないタオルに「末永くよろしく」のメッセージを込めて
タオルは一般的に「無撚糸(むねんし)」という糸をねじらない製法で柔らかい肌ざわりを出していますが、その代わりに強度が犠牲になってしまい、毛羽落ちしやすかったり生地がやせやすくなってしまうのだそう。
その点、創業100年の老舗、藤高タオルの「ZUTTO(ズット)」は、新品さながらの柔らかい肌ざわりが、長く持続するというタオル。贈った瞬間だけでなく使い続けた先の未来にまで思いやりを込めることができるギフトです。
ZUTTOは、『長く使える柔らかいタオルをつくろう』というコンセプトで開発されました。糸をねじって強度を高める“撚り”をギリギリまで甘くすることで、柔らかな肌ざわりと耐久性の両立を実現しています。
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取締役:藤高小夜子さん 「どんなに高級タオルでも、毎日体をふいたり洗濯したりと、日用品であることに変わりはないので、おろしたての時にフワフワだったらいいというわけではないと思うんです。『フワフワな肌ざわりが長く持続してこそ“良いタオル”と言えるのではないか』そんな考えから生まれたのがZUTTOです」
-食品-
7.ひとつまみでいつもの食卓が星付きレストランに
CONDIMENT MEDITERRANEO(コンディメント・メディテラネオ)の「泉の岩塩」は、天ぷらやとんかつ、唐揚げなど、スーパーやコンビニのお惣菜にひとつまみ振りかけるだけで、星付きレストランの味に変身する優れモノ。
産地は、スペイン・バスク州アラバ県のアニャーナ塩谷。バスク州といえば、ミシュランの三ツ星を獲得しているレストランも複数あるほど、美食家たちのあいだでは有名なグルメの街。「泉の岩塩」は地元のトップシェフにも愛用されており、なかには欲しいときに欲しいだけ手に入れるために塩谷の一角に名札を立てる人もいるそうです。
一般的な岩塩が岩状の塩を砕いて作られるのに対し、『泉の岩塩』は塩が溶け込んだ泉の水を天日と風で乾燥させて作られており、おだやかな塩味とミネラル成分による甘みのあるまろやかな風味が特徴です
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Managing Director:加藤孝保さん 「シンプルに焼いただけのお肉や魚の味付けや、オリーブオイルやバルサミコに混ぜてドレッシングを作ったりと、少し加えるだけでいつものお料理がワンランクグレードアップすると思いますよ!」
8.載せるだけでごちそうサラダができあがる
ポルトガル産カタクチイワシを使ったCONDIMENT MEDITERRANEO(コンディメント・メディテラネオ)のオイルサーディンは、載せるだけでいつものサラダをメインディッシュに変身させてくれます。
このイワシは一般的なオイルサーディンと比べると1.5~2倍のサイズ。缶を開けた瞬間に気づくほどの存在感があり、食べ応え満点。朝捕れのイワシを漁港近くの加工場で新鮮なうちに缶詰めにしているので、生臭さがなく、塩分が少ないのが特徴です。骨も気にならないほどの柔らかさなので、幼い子どもやシニア世代のいる家庭にも贈りやすいギフトです。
9.健康意識が高い女性ゲストに人気の“黄金のトマトジュース
シャンパンや白ワインを思わせる黄金色が目を引くトマトジュース。さらりとした口当たりとスッキリした後味が特徴で、食事のお供としてもぴったりです。お酒の席でアルコールが苦手な人のペアリングドリンクとしてもおすすめ。飛行機のファーストクラスやラグジュアリーホテルでも提供されており、とくに健康意識の高い女性に人気があるのだとか。
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代表:土佐弘幸さん 「ジュースには福井県の越前トマト10個分を使用。有機質土壌で農薬に頼らず育てられた福井県のブランド野菜です。そのトマトのうま味を濃縮させるために、摘みたてのトマトを一度冷凍するひと手間を加えています。水分は凍りやすく、うま味などの栄養成分は凍りにくいという性質を生かすことで、溶けだした栄養成分のみを抽出しています。トマトの皮と実の間に含まれる”うま味”を強く感じられると思います。
また、日本酒の醸造に用いられる酒袋に入れて吊るして自然にしたたる雫をためていく『雫取り』という技術を応用することで、雑味のない味わいに仕上げています。和食や白身魚のカルパッチョなどの繊細な料理に合わせると、よりおいしさを実感していただけると思います」
10.男性にも贈りやすいアートな紅茶ギフト
日常生活のなかでホッと一息入れるために、美味しい紅茶を気軽に楽しめるように。パールヴァティの紅茶ギフト「Gond(ゴンド)」の缶にあしらわれているのは、インドの先住民が描く「ゴンド・アート」。性別や年齢にとらわれない親しみやすいデザインなので、贈る相手を選ばない、誰にでも喜ばれるギフトです。
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代表:岡本麻衣子さん 「茶葉は、インドの茶園ですべて手摘みで丁寧に収穫されたものを、直接仕入れたものです。茶葉は春から夏にかけて収穫されますが、香りや風味は年ごとに変わるので、それぞれの特徴を活かしながらブレンドしています」
「実は金属製のカトラリーは、味覚のなかでもとくに“うまみ”を隠してしまい、また、素材の酸化作用を引き起こしていわゆる“金属臭さ"の原因になることがあるんです。天然由来の鉱物からつくられるジルコニア製であればそういったことがないので、料理の繊細な味が変わらないんです」