■ 結婚指輪と婚約指輪を着けるタイミングとは
・結婚指輪はいつから着ける?
結婚指輪を着けはじめるのは、入籍日、結婚式の日など、人それぞれです。
結婚指輪には、「いつから着けるべき」というルールはありませんが、次の3つのうちどれかのタイミングで着けはじめるのが一般的です。
指輪ができたらすぐに着けても、入籍や結婚式などの特別な日から着けはじめてもよいでしょう。結婚式には指輪交換があるので、式を挙げる人はそのタイミングから着けはじめる人が多いようです。挙げない人は、ふたりにとっての記念日や、同居を始める日、新婚旅行の時に着けはじめるのもいいですね。
また、家族や友人など、指輪を見せたい相手に会うタイミングで着ける人もいます。夫婦で話し合って、着け始める日を決めてみてください。
・婚約指輪はいつから着ける?
では、婚約指輪はいつから着けるべきなのでしょうか。
そもそも婚約指輪とは、結婚の約束を交わした証として、男性から女性に贈るものです。そして結婚指輪は、結婚のしるしにふたりで用意するものです。
「婚約」の指輪なので、「婚約期間だけに着けるもの」というわけではありません。結婚後に着け続けても、もちろんOK。結婚指輪と重ね着けできるデザインのものもあるので、日常的にセットで着けてもよいでしょう。
着けるタイミングは、結婚指輪と同じように決まりはありません。もらった日から着けてもいいですし、彼の親に挨拶をする日や、両家の顔合わせのときから着けはじめる人もいます。
ちなみに、結婚式当日は、婚約指輪は右手の薬指に着けかえておきましょう。右手につけておけば、指輪交換の時に、スムーズに結婚指輪を着けることができます。
■ 結婚指輪を買うタイミングは、いつがいい?
・「いつから着けたいか」から逆算して考える
先ほど、「結婚指輪は好きなタイミングで着けはじめていい」と説明しましたが、買うタイミングは、「結婚指輪を着けたい日」から逆算して考えると、スケジュールが立てやすくなります。
結婚式の日、入籍日、フォトウェディングをする日、ふたりの記念日など、まずは着けるタイミングを決めてみてください。そのあとに、買うタイミングを考えてみましょう。
・結婚式を挙げる人は、早めの準備を
結婚式を挙げる予定の人は、本格的な準備がはじまる前に指輪を選びはじめることをおすすめします。
結婚式の準備が始まってしまうと忙しくなるので、指輪を選ぶ時間が取れなかったり、予算内で気に入ったものを探しきれなかったりします。とくに結婚式の指輪交換に間に合わせたいと、焦って選んで後悔はしたくないものです。
買うタイミングとしては、結婚式の半年〜2カ月前ぐらいに手元に届くようにしておくと安心です。
指輪選びを始める時期ですが、結婚式を挙げる場合、婚約指輪は式の1年前から、結婚指輪は8カ月前から検討を始める人がもっとも多いです。(ゼクシィトレンド調査2020調べ)結婚指輪は一生ものですから、じっくりと選んで購入しましょう。
■ 結婚指輪ができるまで、どのぐらい時間がかかるのか
・いちばん時間がかかるのは、フルオーダーメイド
着けたいタイミングに合わせて購入するために、結婚指輪がどのぐらいでできるのか、知っておきましょう。
いちばん時間がかかるのは、フルオーダーメイドの結婚指輪。フルオーダーメイドとは、ゼロからデザインを作り上げることです。お店の人と相談しながら、自分たちの希望を形にしていきます。
このフルオーダーメイドは、注文から2~3カ月程度かかるところが多いです。細部にまでこだわりたい人や、人と違ったオリジナルな指輪にしたい人は、早めに準備を始めましょう。
・セミオーダーメイドは3週間〜1カ月半ぐらい
次に時間がかかるのは、セミオーダーメイドです。セミオーダーメイドとは、既にあるデザインをベースに、素材、幅、厚み、装飾、宝石の種類などから選んで作っていくことです。
この場合は、注文から3週間〜1カ月半ぐらいを目安にしておきましょう。既製品ではもの足りない人、フルオーダーよりも手軽にオリジナリティを出したい人におすすめです。
・既製品でも1カ月はみておく
既製品なら、お店で買ってそのまま持ち帰れると思うかもしれませんが、結婚指輪の場合はそうとは限らないのです。
結婚指輪は一生身につける高価なものなので、ぴったり合うサイズを選びます。もし店頭にちょうどいいサイズがない場合は、取り寄せたり、サイズを直したりする必要があります。また、ほとんどの人は結婚指輪の裏側に、イニシャルや記念日などの刻印を入れますが、この作業にも時間がかかります。
既製品の場合、スムーズにできて2週間ほどですが、余裕を持って1カ月ほど見ておくのがベストでしょう。
結婚指輪の納期をまとめると、このようになります。
ただ、ここに書いた納期は目安です。お店や指輪によって異なるので、つけたい日を事前にお店に伝えて、確認するようにしてください。
■ 結婚指輪を早めに準備しておくメリット
結婚指輪を買うときのスケジュール感や、着けるタイミングについて、少しずつわかってきたでしょうか。自分たちのタイミングで買うのがいちばんですが、ここでは、早めに買っておくことのメリットを紹介します。
・入籍前にあれば、婚姻届と一緒に写真が撮れる
婚姻届は役所に提出してしまうと手元に残らないので、夫婦で写真を撮っておく人も多いようです。結婚報告と共に、婚姻届の写真の一部がSNSに投稿されているのを見たことがある人もいるでしょう。
この「婚姻届フォト」を撮るときに、指輪があると素敵な写真になります。「婚姻届」の3文字の上に婚約指輪と結婚指輪を置く、結婚指輪をはめた二人の手を婚姻届の上に重ねるなど、指輪をうまく使ってみるといいでしょう。
・前撮りまでにあれば、結婚指輪を着けた写真が撮れる
最近は、結婚式とは別の日にウェディングドレスなどを着て写真撮影をするカップルが増えています。
結婚式の前にそのような写真撮影を行うことを前撮りといいますが、前撮りに間に合わせることができれば、結婚指輪を着けている2人の写真が撮れます。手元だけの写真も素敵です。プロのカメラマンに撮ってもらうせっかくの機会ですから、結婚指輪を着けて撮れるといいでしょう。
・結納や顔合わせまでにあれば、お披露目ができる
結納や両家顔合わせのときには、婚約指輪をお披露目することが多いです。せっかくなので、結婚指輪も併せてお披露目をするのもよいでしょう。このタイミングを逃すと、家族に結婚指輪を見てもらう時間は取りにくいですし、結婚式が終わってからだと忘れてしまう可能性もあります。
この時に、結婚指輪に込めた2人の思いを、家族に話してみるのもいいですね。
■ 買うタイミングも、着けるタイミングも、自由に決められる結婚指輪
結婚指輪にはとくに決まりやマナーはなく、すべて自分たちで自由に決められるので、買うタイミングや着け始めるタイミングは2人で相談して決めましょう。指輪によって受け取るまでにかかる時間が違いますから、結婚式の準備と合わせて、しっかりとスケジュールを立てるようにしてください。
そして、一生の記念になる結婚指輪を手に入れてくださいね。