■ 婚約指輪との重ねづけ
結婚指輪との重ねづけで、もっともスタンダードなのが婚約指輪との組み合わせ。購入するときから、重ねづけを想定して選ぶ人も多いようです。友人の結婚式などの特別な日だけでなく、婚約指輪を普段から重ねづけしたい場合、どんな点に注意して選べばよいか、3つのポイントを紹介します。
1.指輪の“形”を揃える
指輪には、「ストレート」「Vライン」「ウェーブ」といった形がありますが、結婚指輪と婚約指輪の形を揃えると、違和感なく重ねづけできます。
Vラインは指を長く見せる効果がある、ウェーブのある形は柔らかく優しい印象になるなど、それぞれの特徴を押さえて指になじむ形を選びましょう。
ダイヤモンドの付いた婚約指輪は、横から見た時に結婚指輪との高さが揃っているかどうかも、気を付けたいポイントです。
オーダーメイド&オリジナルジュエリーのアトリエ春(しゅん)がおすすめするのは、∞(無限大)のようなラインを描く「インフィニティリング」。パッと見た印象では少しウェーブが強いように感じたりもしますが、着けてみると指にぴったりフィットして着け心地が良いので、日頃、指輪を着け慣れない男性も抵抗なく着けられます。
2.あえて素材を変えてカジュアルに
オフの日のおしゃれなど、カジュアルに着けたい人には、あえて異素材同士の組み合わせもおすすめです。たとえば、結婚指輪はシンプルなプラチナリング、婚約指輪はデザイン性のあるイエローゴールドやピンクゴールドのリング婚約指輪といった組み合わせは遊び心を感じさせます。
アトリエ春では、結婚指輪はシンプルに地金のみ、婚約指輪は一粒ダイヤモンドの両脇に小さなダイヤモンドがセッティングされているような程よく華やかなデザインといった組み合わせが人気です。ソリティアリングほどシンプルではないけど、指輪の周りにダイヤモンドが敷き詰められたエタニティリングほど煌びやかすぎないので、普段使いしやすいというのが人気の理由です。
3.片方は華奢リングを選ぶ
婚約指輪と結婚指輪、いずれも幅の広いデザインを選ぶと、重ねづけした時に手元が重い印象になってしまうため、片方は細めの華奢リングをおすすめします。
細めの華奢リングは様々なデザインに合わせやすいので、重ねづけにはぴったりです。
華奢リングを選ぶと、指の太さや指の節が強調されてしまうとも言われますが、何本か重ねづけすることでそういった悩みをカバーできると同時に、おしゃれに見せることもできます。
■ ファッションリングで服装にアジャスト
ファッションリングは1万円以下で買えるものも多く、服を着替えるような気軽な感覚でコーディネートを楽しめます。結婚指輪は同じでもコーディネート次第でその日の服装に合わせることができるので、特にファッション感度が高い、日頃からジュエリーが好きで着け慣れているといった人におすすめです。
たとえば、結婚指輪がゴールドで、シルバーのベルトと持ち手にゴールドのチェーンが使われているバッグとコーディネートしたい場合。結婚指輪にシルバーのファッションリングを重ねづけすると、シルバーのベルトだけが浮かず、バイカラーのコーディネートに見せることができます。
手頃なファッションリングをいくつか持っていると、その日のファッションに合わせて細かな調整ができるのです。
■ ファッションスタイル別 結婚指輪×ファッションリング コーディネート例
-モノトーンのモード系×太めのシルバーリング
モノトーンのモードなファッションが好きな人には、シルバーリングがおすすめ。装飾の少ないシンプルなデザインの服には、幅が広く厚みもあるような存在感のあるリングがファッションのアクセントとして活躍します。
たとえば、左手はゴールドの華奢な結婚指輪とシルバーのエタニティリングを重ねづけして、右手に幅の広いインパクトのあるリングを1本だけつけるといったコーディネート。シンプルな白いブラウスなどに合わせると、一気におしゃれ度が増します。
幅が広く厚みのあるようなリングはメンズライクになりがちですが、C'esoi(セソワ)のリングは、丸みを帯びたフォルムや、キラキラと輝く光沢のある加工を施すなど、どこかしら女性らしさを感じさせるデザインなので、カジュアルになりすぎずに着けることができます。
-ナチュラルファッション×モチーフリング
天然素材や落ち着いた色味など、ナチュラルな服装には、クリスタルが埋め込まれたクロスのリングや、地金のデザインにチェーンなどのモチーフがあしらわれていたり、揺れるパーツが付いている、インパクトのあるデザインリングもおすすめです。シンプルな結婚指輪と重ねづけしても、右手に1本だけ着けても、ナチュラルなファッションをワンランクおしゃれに仕上げてくれます。
-エレガント&フェミニン×華奢リングの重ねづけ
柔らかい素材のワンピース、レースやフリルのついた服など、女性らしいエレガントなファッションには、華奢リングの重ねづけがおすすめ。たとえば、クリスタルがキラキラと輝くウェーブのあるフォルムのリングなどは、エレガントな雰囲気を一層引き立て、旦那さんとのディナーなどにもぴったりです。
■ 重ねすぎ禁物!全身のバランスを見て調整しよう
結婚指輪との重ねづけだけでなく、ほかの指にもリングを着けたり、ピアスやネックレスなどのアクセサリーをトータルコーディネートして楽しむのも素敵ですが、やりすぎには注意が必要。普段から着け慣れている、アクセサリー上級者さんは感覚的にちょうどよいバランスを掴んでいたりしますが、初心者さんは、つい着けすぎてしまうこともあります。
ちょうど良いバランスがわからないという人は、いっぺんにどのぐらい着けてよいか、ジュエリーショップなどで目安をアドバイスしてもらい、それをベースに足したり引いたりしてみることをおすすめします。
たとえば、左手に結婚指輪と婚約指輪、右手に幅の広いシルバーリングを着ける場合、ピアスやネックレスは小ぶりのアイテムを選ぶ、手元を華奢リングでシンプルにまとめたら、大ぶりなピアスをアクセントにするといった具合。
C´esoiの池田沙梨香さんは「バランスに注意して全身鏡でコーディネートしているうちに、勘を掴めてくると思います」と言います。
-まとめー 指輪の重ねづけでラフな服装も女性らしく
指輪は自然と自分の視界にも入るアクセサリー。重ねづけしたり、ほかの指にもリングを着けることで、同じ指輪でもいつもと違う表情を楽しめるだけでなく、コーディネートのアクセントとしても活躍してくれます。
Tシャツとジーンズといったラフな服装でも、指輪を重ねづけすることで、女性らしい雰囲気をまとうことができます。カジュアルな中にもエレガントさをしのばせることができれば、女友達とのホームパーティやショッピングなどでも、ちょっぴり差が付くおしゃれで自信も持てるのではないでしょうか。