両家の顔合わせ食事会の流れを徹底解説!進行から席順、支払い、事前の準備まで
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両家の顔合わせ食事会の流れを徹底解説!進行から席順、支払い、事前の準備まで

2020.11.13 2022.04.25

目次

  1. ■両家の顔合わせ食事会は、なにをする会?
  2. ■両家顔合わせ食事会の準備
  3. ■両家顔合わせの当日の流れ
  4. ■家族の笑顔を思い浮かべながら準備をしよう
  5. 【会員特典】顔合わせしおり無料ダウンロード

婚約後、ほとんどのカップルが行なっているのが両家顔合わせの食事会。

それぞれの親を紹介して、両家の親睦を深めることが目的の会なので、お互いの家族や人柄をよく知ることができる場にしたいもの。また、ここで両家がはじめて会うことが多いので、和やかな会にしたいですよね。

この記事では、顔合わせ食事会を成功させるための事前準備と、当日の流れを具体的に解説していきます。

■両家の顔合わせ食事会は、なにをする会?

顔合わせ食事会
両家の親交を深めるための場

そもそも「顔合わせ」とは、両家が挨拶を兼ねて開く食事会のこと。食事をしながら会話を楽しみ、両家の親交を深めるために開かれます。

参加者は、これから結婚するふたりと両家の両親が基本ですが、場合によっては、兄弟・姉妹や親戚の同席も可能です。

また、結婚式など今後の段取りについて、お互いの意向を確認したり、調整したりするケースや、新郎新婦が記念品の交換をするなど、イベントを盛り込むケースもあります。決まった式次第やルールはありませんので、ふたりで相談しながら内容を決めていきましょう。

・結納との違いは?

「結納」がふたりの婚約を成立させるために両家が共同で行う儀式であることに対して、「顔合わせ」は両家の親睦を深める食事会です。顔合わせの前に「結納」を行う人もいます。

「結納」では、結納品の中身を書いた目録を男性側が用意します。それを女性側が確認して、受書を返します。女性が名字を変える場合は、男性側が結納金や結納品を贈り、男性が名字を変える(婿入りする)場合は、女性側が贈ります。

婚約したふたりが「カジュアルな食事会のみで済ませたい」と思っていても、両親は「フォーマルな結納を行いたい」と考えている場合もあります。結納もするかどうかは、両親の意向も確認したうえで決めましょう。

結納をするかどうかで迷ったら、こちらの記事も参考にしてくださいね。

「結納」はする? しない? しない場合の「顔合わせ食事会」や結納金についても解説

■両家顔合わせ食事会の準備

顔合わせ食事会
準備する9つのこと

顔合わせ食事会の準備は、大きく分けると9つあります。

1.日程を決める
2.場所を決める
3.お店やコースを決める
4.費用の分担を決める
5.当日の流れや会の内容を決める
6.挨拶のタイミングと、挨拶をする人を決めて、事前にお願いする
7.席次を決める
8.顔合わせ食事会のしおりを準備する
9.手土産や服装を準備する

それぞれ、詳しい内容を見ていきましょう。

・日程・場所・お店やメニューを決める

顔合わせ食事会
お昼のコースなら飲み物代を含めて1人あたり7000~8000円

顔合わせを行うタイミングとしては、結婚式場を決める前が理想的です。そのあとになってしまったとしても問題はありませんが、可能であれば、結婚式の打ち合わせが始まるまでに終えておくと安心です。なぜなら、顔合わせは結婚式に対する両家の意向を確認するチャンスだからです。

「遠方の親族が多いので、宿泊もしてもらえるようにホテルウェディングがいい」「親族だけで旅行も兼ねたリゾートウェディングも素敵」など、顔合わせで両家のリクエストを聞いておくと、式場選びや結婚式準備がスムーズに進められます。

会場は、ホテルや料亭の個室など、周りに気兼ねなく会話を楽しめる場所を選びましょう。結婚式の会場が決まっている場合、下見を兼ねて会場内のレストランで行う場合もあります。

当日のメニューは、取り分けなどを気にすることなく食事を楽しめるコース料理がおすすめです。予算の相場は、お昼のコースなら飲み物代を含めて1人あたり7,000~8,000円、夜のコースなら飲み物代を含めて1人あたり1万5,000円程度が目安です。

・費用の分担を決める

一般的には、両家で費用を折半することが多いようです。両家のどちらかが遠方から出向く場合は、宿泊費や交通費がかかるため、食事会の会場に近い側が費用を多く負担するケースもあります。

しかし最近は、新郎新婦が親を食事会に招待し、すべての費用を負担するケースも増えています。当日レジの前で押し問答をすることにならないよう、事前に費用の分担を決めて、両家に伝えておきましょう。

・当日の流れや会の内容、挨拶について決める

顔合わせは、待ち合わせから始まります。予約した時間から逆算して、待ち合わせの場所や時間を決めておきましょう。場所がわかりにくい場合は、事前に下見をして目印などを決めておくと安心です。

また、挨拶の順番や乾杯のタイミングも決めておき、該当者に依頼をしておくと、当日焦ることなく円滑に進行できます。婚約記念品の有無についてもふたりで話し合って決めたうえで、事前に両家へ伝えておきましょう。

・席次について

席順は「上座(かみざ)」と「下座(しもざ)」を基本にして考えます。上座は部屋の入口からもっとも離れた席で、目上の人が座ります。一方下座は入口からもっとも近い席で、もてなす側の人が座ります。

顔合わせ食事会 席次

図の通り、上座には両家の父親が座り、続いて母親、いちばん手前に結婚するふたりが座ります。円卓の場合は、会話が盛り上がるよう、本人を中心にして家族で囲むような配席がいいでしょう。

兄弟・姉妹や祖父母が同席する場合は、ふたりよりも下座に座るのが一般的です。兄弟・姉妹が複数いる場合は、年上の兄姉から順に座ります。場合によってはふたりが下座で、母親との間に兄弟姉妹が座るというケースも少なくないようです。迷ったときは、事前に話し合って決めておきましょう。

なお、上座に男性側の家族が案内されるケースが多いですが、女性の親の方が年配で、相手の勧めがある場合などは、逆でも問題ありません。祖父母が車椅子の場合はいちばん入口に近い席にするなど、臨機応変に対応しましょう。

また、テーブルの形がイレギュラーな場合もあります。当日慌てないためにも、事前に会場のテーブルの形やセッティングなどを確認しておくと安心です。席次で悩んだときは、どのように座るのが一般的なのか、知見のある会場のスタッフに確認してみましょう。

コンシェルジュに相談する

・しおり・手土産・服装を準備する

顔合わせ食事会 しおり
しおりがあれば話題探しに困らない

「会話が続かなかったらどうしよう」「両親はあがり症だから心配」と不安なときに役立つのが、「顔合わせのしおり」です。ふたりの馴れ初め、家族のプロフィールや趣味、新居への引っ越しのスケジュールなどを書き込んでおくと、話題を探すときに便利です。

緊張をほぐすためにも、手土産は親同士で交換するのがおすすめです。食事会の冒頭で手土産の話をすることで、会話が弾むきっかけをつくることができます。

自宅まで持ち帰ることを考え、かさばるものや重いもの、賞味期限が短いものは避けましょう。地元の銘菓やお酒などが一般的です。高価なものにこだわる必要はありません。3,000円~5,000円を目安にするとよいでしょう。

手土産には、結び切りの紅白のしを掛け、「寿」「ご挨拶」などと記載します。どちらかの手土産が見劣りするとせっかくの顔合わせに水を差すことになるので、手土産の種類や金額は、事前にすり合わせておくとよいでしょう。

結婚するふたりの服装は、男性は黒や紺色など濃い色で無地のダークスーツが一般的、女性は上品なワンピースやスーツが一般的です。おめでたい席なので、柔らかくて明るい色の服を着る人が多いようです。スカートの丈はひざ丈かひざ下丈、露出の少ないデザインを選ぶと好印象です。

会場の雰囲気に合わせて着物を着る人もいますが、相手の家族とちぐはぐにならないよう、両家の親に伝えておきましょう。服装で失敗しないためのポイントは、両家の服装の「格」を合わせることです。

顔合わせ食事会の服装については、こちらの記事で詳しく解説しています。

両家顔合わせの食事会はカジュアルスタイルが人気!服装やお店選びのポイントを解説

■両家顔合わせの当日の流れ

顔合わせ食事会

顔合わせ当日は、次のような流れで進めます。

1.待ち合わせ
2.手土産を渡して、着席
3.始まりの挨拶
4.家族紹介
5.婚約指輪の披露
6.記念撮影
7.乾杯の挨拶
8.会食、歓談
9.折を見て支払い
10.結びの挨拶
11.お店を出て、挨拶して解散

それぞれ、詳しい内容を見ていきましょう。

・待ち合わせ

結婚するふたりは、余裕をもって予約時間の5〜10分前には会場に着いておきたいところ。両家の家族が初めて対面する場なので、ふたりが最初に到着して、それぞれの家族を引き合わせるのが理想です。

親同士が先に到着して顔を合わせてしまったとしても問題はありませんが、ふたりが自分の家族をエスコートして会場に向かうのがベストです。全員そろったタイミングで、会場に入りましょう。

・手土産を渡して、着席

会場に入ったら、着席する前に手土産を渡しましょう。包んでいた風呂敷から取り出し、のし紙の名前が相手側に向くようにして手渡します。手土産を渡したあと、「こちらをお使いください」と言って紙袋を渡すと丁寧です。

最初に手土産を渡しそびれてしまった場合は、お開きの挨拶の後に手渡しましょう。帰り際など打ち解けたあとなら、紙袋のまま渡してもマナー違反にはなりません。

・始まりの挨拶

顔合わせをふたりが主催した場合は、ふたりから「本日はお忙しいなか、お集まりいただきありがとうございます」と感謝の気持ちを伝えましょう。

親が主催した場合は、父親が進行役を務めることが多いようです。スムーズに進めるためには、誰がどのタイミングで挨拶をするのか、事前に決めておくことが大切です。

顔合わせの挨拶については、こちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてください。

両家顔合わせの当日、挨拶はいつ、誰がするべき?進行やそのまま使える例文も紹介

・家族紹介

家族紹介は進行役が務めても、参加者が自分で自己紹介をしても問題ありません。新郎の父→母、新婦の父→母という順番で進めるケースが一般的です。親以外の家族が参加する場合は、祖父母、兄弟・姉妹の順に紹介します。

仕事や趣味、出身地、最近あった出来事など、人となりがわかる内容を盛り込むと、会話がはずむきっかけになります。

・婚約指輪の披露

婚約指輪

彼からは婚約指輪、彼女からは腕時計などのお返しの品を、家族の前であらためて披露します。婚約指輪がまだ出来上がっていない場合は、「近々、ふたりで婚約指輪を見に行く予定です」と報告するだけでも構いません。

最後に「今後ともよろしくお願いします」と、あらためて挨拶の言葉を述べ、次の「記念撮影」につなげましょう。

・記念撮影

「お酒を飲むと顔が赤くなってしまう」という人がいる場合は、食事をする前に撮影を済ませておきましょう。ふたりが中心となり、その横に親が並んだ状態で撮影する人が多いようです。

ほかにも、婚約指輪の交換中や、帰り際のお店の前で撮る場合があります。さまざまなシーンで撮影しておくと、緊張した面持ちやリラックスした笑顔など、表情の違いを写真に残すことができます。ここで撮影した写真は、披露宴で流すムービーの素材としても使えます。

・乾杯の挨拶

一般的に、新郎父もしくは新婦父、または新郎が乾杯の挨拶を行います。両家の男性陣がリードして行うことが多いようですが、「絶対にこの人でなければならない」という決まりはありません。

はじまりやおわりの挨拶を新郎父に、乾杯の挨拶を新婦父に、全体の進行役は新郎新婦が行うなど、均等に挨拶を分担し、あらかじめ両家に伝えておきましょう。

「〇〇と〇〇(新郎新婦)の婚約を祝して、乾杯!」「本日は楽しみましょう!乾杯」など、手短に明るく挨拶をすると、和やかなムードで食事を始められます。

・会食、歓談

ここからがいよいよ顔合わせ食事会の「本番」です。ふたりはお酒を控えめにして、両親の飲み物の追加やペースに気を配りましょう。

結婚式の準備の状況や、幼い頃のエピソード、出身地や趣味に関する話などがおすすめです。話題に困ったときは、「顔合わせのしおり」も役立ちます。

ふたりのなかで結婚式のイメージがある程度固まっている場合は、結婚式の招待人数や、招待する親族について、また式当日の両親の服装などをこの場で相談しておくと、後々スムーズに準備を進めることができます。

政治・宗教・経済の話、病気の話、収入など金銭面に関する話、ひいきにしているスポーツチームの話など、意見が衝突する恐れのある話題は避けましょう。このほかにもそれぞれの家庭事情などで気をつけるべき話題がないか、ふたりで前もって確認しておくと安心です。

・折を見て支払い

顔合わせ食事会 支払い

支払いをする人は、食後のデザートが終わったあと、飲み物など、追加の注文がなさそうなタイミングで会計へ向かいましょう。お手洗いに行くと断ってさりげなく席を立つのがおすすめです。

ふたりが費用を負担する場合は、双方の両親に気を遣わせないよう注意して、スムーズに支払いを済ませましょう。目の前で子どもたちが財布を取り出す姿を見ると、両家の親たちが居心地の悪さを感じてしまうことがあるからです。

・結びの挨拶

結びの挨拶は、これから結婚するふたり、もしくは男性側の父親が行います。ふたりが挨拶をしない場合でも、「本日は誠にありがとうございます。これからも結婚式の準備などお世話になりますが、どうぞよろしくお願いいたします」と、感謝の気持ちは忘れず伝えるようにしましょう。

「お父さん、最後になにかありますか?」と親に話を振ってみるのもおすすめです。両家の父が、ふたりの結婚に対する喜びや、相手の家族に対する感謝などを話すことで、お互いの気持ちが伝わる温かい締めくくりになります。

・お店を出て、挨拶して解散

記念撮影を終えている場合は、ここでお開きです。「これから結婚式の準備などでお世話になりますが、よろしくお願いします」など簡単に挨拶を済ませて、帰途につきましょう。

撮影をする場合は、お店のスタッフを呼びましょう。人数が多い場合、個室内では撮れない可能性もあるため、吹き抜けのホールや庭園など、写真が撮れる場所をあらかじめお店の人に聞いておくと安心です。

■家族の笑顔を思い浮かべながら準備をしよう

顔合わせ食事会 記念品

顔合わせ食事会は、「一般的にはどうしているの?」「守らなければならないルールは?」と、しきたりや作法が気になるものです。

でもいちばんの目的は、家族に仲良くなってもらうこと。それぞれの家族の価値観や考え方を尊重できるかどうかが、なによりも大切です。お互いの家族と相談しながら、どうすれば楽しめるか、話が盛り上がるかを考えましょう。

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