ヘアメイクリハーサルで後悔しないために。服装や持ち物などの準備や当日の流れを紹介
2023.02.24 2024.02.22
ヘアメイクリハーサルは結婚式準備のひとつ。当日を迎える前に担当のメイクさんに、ドレスに合わせたヘアスタイルやメイクを施してもらいながら、ベストなスタイリングを探ります。
自信を持ってゲストの前に立つための重要な準備のひとつですが、成人式や卒業式と同様、結婚式当日に希望を伝えればいいという考え方もあります。
でも、CORDY編集部ではできるだけヘアメイクリハーサルを行っておくことをおすすめします。
この記事では、ヘアメイクリハーサルを行うメリット、実施時期や当日の流れ、持ち物、服装などの概要に加え、より理想の姿に近づくためにリハーサルでやっておきたいことなども紹介します。
ヘアメイクリハーサルとは? いつ・どんなことをするの?
花嫁が行う「ヘアメイクリハーサル」とは、結婚式のヘアスタイルとメイクを事前に試す打ち合わせをいいます。当日担当してくれるプロのメイクさんと話し合いながら、ベストなスタイリングを探り出します。
リハーサルを行っておくと当日になって「イメージと違った」という事態を防げたり、当日使うコスメや道具を使ってもらえたりするため、肌荒れなどの不安もなくなります。
ここからは、ヘアメイクリハーサルの目的、実施時期や当日の流れについて詳細を解説していきます。
ヘアメイクリハーサルの目的
そもそもヘアメイクリハーサルの目的を、以下のように考えている花嫁は多いはず。
・自身のなりたい姿をメイクさんに伝える
・当日のヘアスタイルとメイクの雰囲気を決める
こうした目的以上に重要なのが、プロの視点や技術でベストな花嫁姿に導いてもらうことです。
インスタなどでやりたいヘアメイクを思い描いている人は多いですが、必ずしも自分に似合うとは限りません。
ヘアメイクリハーサルの本来の目的は、花嫁の個性や衣裳にぴったりのスタイリングをプロに見立ててもらうことなのです。
ただし、自身の好みや理想の姿、避けたい姿などのイメージを伝えることも大切。その人の憧れと似合うかどうかのバランスを考えたうえで、ベストなスタイルを提案してもらえるはずです。
また、衣裳やアクセサリーなど身につけるアイテム類は、明確に伝えられるように写真などを持参しましょう。
自分のイメージにとらわれすぎず、柔軟な気持ちでメイクさんの提案に耳を傾けてみると、想像以上に素敵なスタイルへ仕上げてもらえる可能性が高まります。
ヘアメイクリハーサルをした方がいい理由
ヘアメイクリハーサルは、式場が用意しているパッケージプランにあらかじめ組み込まれていることが一般的。その場合、カットしたくてもその分の料金が安くなることはありません。
パッケージプランでない場合は、節約のためにあえて注文しないという道もあります。
しかし、CORDY編集部では以下の3つを叶えるためにも、リハーサルを行うことをおすすめしています。
1.メイクさんとの相性を確かめる
2.ぶっつけ本番で「イメージと違う」を回避する
3.本当に似合うスタイルで自信をもってゲストの前に立つ
それぞれの理由をチェックしておきましょう。
1.メイクさんとの相性を確かめる
実は大事なのがメイクさんとの相性。
相性が合わなければ、自分のリクエストを正しく汲み取ってもらえなかったり、提案内容が自分の好みに合わなかったりと、なかなか理想のスタイリングにたどり着けません。
また、話しやすさも重要です。当日は、限られた時間のなかでスタイリングしていくので、ヘアメイクさんも余裕がない可能性があります。そんな状態で「ここをもう少しこうしてほしい」といった要望を伝えるには、ある程度の信頼関係を築けていたり、話しやすかったりする相手でなければ、なかなか難しいでしょう。
リハーサルでは、こうしたコミュニケーションの相性もチェックしておきましょう。
2.ぶっつけ本番で「イメージと違う」を回避する
リハーサルを省略した場合、当日になってスタイリングが気に入らなくても変更がきかないというトラブルが起こりがち。
ヘアメイクリハーサルでは、予算と時間が許す限り、納得がいくまで何度でもやり直せます。しかし、結婚式当日はタイムテーブルどおりに進めなければならないため、仕上がりに納得いかなくても、大幅な変更はできません。
できることと言えば、仕上がったあとの微調整程度。悩んだり相談したりしながらスタイリングしてもらう時間もありません。
納得いかないまま、結婚式当日を過ごすとなれば、それだけで気分が盛り下がってしまい、なかなか笑顔にもなれないのではないでしょうか。
3.本当に似合うスタイルで自信をもってゲストの前に立つ
ヘアメイクリハーサルを行う最大のメリットは、本当に似合うスタイルで当日を迎えられること。
自分で「このヘアスタイルがいい!」「アイメイクの色味はこうしたい!」などと考えていても、それが自分に似合うかどうかの判断は難しいもの。
リハーサルをすれば、プロの目線から客観的な意見を取り入れられるため、真の意味で「似合うスタイル」が叶います。
メイクさんは、似合うメイクやヘアスタイルを考えるだけでなく、肌質や骨格、気温による体の変化などさまざまな要素を観察し、それぞれの魅力を引き出す方法を模索してくれます。
具体的には、肌質によって崩れにくいファンデーションを選んだり、緊張して赤くなるのか、血の気が引くタイプなのかを見極めてベースカラーを選んだり、顔の形によって小顔に見えるヘアスタイルを考えるなど。
プロにベストな花嫁姿へ導いてもらうことで、自信をもってゲストの前に立てるでしょう。
ヘアメイクリハーサルを実施する時期
ヘアメイクリハーサルは、結婚式のおおよそ1ヵ月前に行われるケースが一般的。
1ヵ月前に行われる主な理由は以下のとおり。
・当日に近い髪の毛の長さでリハーサルできる
・ダイエットのゴール間近で顔の輪郭なども整ってきている
・披露宴の進行や雰囲気に合わせたヘアメイクを考えられる
・衣裳やアクセサリー小物に合わせたヘアメイクを考えられる
・お花のヘアパーツ素材・色を踏まえたヘアメイクを考られる
なかには「もっと早くできないの?」「1ヵ月前だとバタバタしそう」などと思う人もいるかもしれません。
そんな人におすすめなのが、衣裳選びからメイクさんに「スタイリスト」として付き添ってもらうこと。
衣裳選びと同時進行でその人の顔タイプや雰囲気に合ったスタイルを提案してもらえたり、似合うドレスやアクセサリー、小物についても、衣裳コーディネーターさんとは異なる視点からアドバイスしてもらえるでしょう。
>>ヘアメイクさんプロデュースの花嫁スタイリングとは?
CORDYでもメイクさんに衣裳選びから付き添ってもらえるプランを紹介しています。
具体的なヘアスタイルやメイクなどは1ヵ月前のリハーサルで決めるにせよ、もっと早い段階からトータルコーディネートをイメージしておきたいという人におすすめです。
>>衣裳選びからヘアメイクさんに付き添ってもらうプランを見る
ヘアメイクリハーサルの流れ
では、ヘアメイクリハーサル当日は、どのような流れで進むのでしょうか。
ここからは、衣裳や小物を確認してもらえる時間はある?自分のイメージはいつ伝えればいいの?など、さまざまな疑問を解決しながら、ヘアメイクリハーサル当日の流れを解説していきます。
まず、ヘアメイクリハーサルにかかる時間はおおよそ2~3時間程度。長引く可能性もあるので、リハーサルの後はスケジュールを詰め込みすぎないよう気を付けましょう。
基本的な流れは以下のとおりです。
1.カウンセリング・プラン説明
2.イメージのすり合わせ
3.メイクオフ
4.メイクアップ
5.ヘアスタイリング
6.当日までの準備について
詳細をチェックしていきましょう。
1.カウンセリング・プラン説明
まず、最初に行うのはプラン説明。衣裳の着数やスタイリングの変更回数によって料金が異なるためです。
そのうえで、当日の衣裳やアクセサリー、小物、装花などのアイテム、結婚式当日のタイムテーブルなどをメイクさんに伝えます。
メイクさんはこうした情報を元に、お色直しのチェンジにどの程度の時間をかけられるか、制限時間内でどんなスタイルを提案できるかなどを考えてくれます。
2.イメージのすり合わせ
次に、自身のメイク・ヘアスタイルのイメージを担当メイクさんとすり合わせていきます。このとき、優しいイメージ、ナチュラルに、しっかりめがいい、リップは赤など、希望のイメージを具体的に伝えるのがおすすめです。
お気に入りのコスメブランドやイメージするメイクの写真があると、より正確に伝えられます。
ヘアスタイルも同様に画像や雑誌を準備しておきましょう。小物を付ける位置も希望があるなら、イメージがわかるような写真があると伝わりやすくなります。
3.メイクオフ
実際にメイクを施していく前に、メイクオフをしてもらいます。
フルメイクだと落としきるのに時間がかかるため、日焼け止めやベースメイク程度にとどめておくことをおすすめします。
4.メイクアップ
いよいよメイクアップ開始。メイクさんが用意した化粧水で肌を整えるところからスタートし、ベースからきちんとメイクしていきます。
もし、敏感肌などで合わない化粧水があったり、体のあざをメイクで隠してほしいなど、具体的な要望がある場合は、この時点でメイクさんに伝えておきましょう。
メイクアップ中は、メイクさんとさまざまな話をします。結婚式当日のイメージはもちろん、お肌の悩みやおすすめのコスメなども尋ねてみると、プロのアドバイスが聞けるでしょう。
施術中は、気になる点や「もっとこうしてほしい」といった要望があれば、遠慮せずどんどんお願いするのも大切です。
5.ヘアスタイリング
次はヘアスタイルのリハーサルです。挙式・披露宴・お色直しなど、ヘアチェンジのタイミングを確認しながらひとつずつスタイリングしてもらいましょう。
手持ちのヘアアクセサリーを利用する場合は、持っていって実際につけてみて雰囲気を確認しましょう。衣裳やベール、ヘアパーツなどのレンタル品を、リハーサルに持っていくことはできませんが、写真があるだけでもイメージしやすくなるので、ヘアメイクさんに見せましょう。
スタイリングしてもらったら、360度さまざまな角度からの写真撮影も忘れずに。カールは大きめ(小さめ)がいい、もう少しボリュームを出したいなど、要望もしっかりと細かく伝えましょう。
6.当日までの準備について
リハーサルがひととおり済んだら、最後に当日までの準備や過ごし方について確認しておきましょう。以下の項目をメイクさんに相談できると、当日まで安心して過ごせます。
・お肌のコンディションを整える方法
・ヘアカラーやカットのタイミング
・シェービングのタイミング
・まつ毛パーマ・エクステのタイミング
その他、ヘアカラーの色・まつ毛のデザイン・カラーコンタクトの色なども確認しておけると、当日に向けてスムーズに準備を進められるでしょう。
ヘアメイクリハーサルの回数・料金プラン
式場の基本プランには、あらかじめヘアメイクリハーサル1回分の料金が含まれているのが一般的。もし式場のプランに含まれていない場合は、オプションで追加が可能です。
式場のプランを利用せずに、自分でヘアメイクリハーサルを頼む場合、1回分の相場は1万円~5万円程度と、サロンによって幅があります。
「1スタイルあたり1万円」などスタイリングの数による設定のサロンもあれば、「3時間で2万円」など時間内であればスタイル数を問わず試せる設定のサロンもあります。ちなみに、2~3時間あれば、3パターン程度スタイリングしてもらえるようです。
ホームページで内訳が分からない場合は、電話などで詳しい内容を問い合わせてみることをおすすめします。
さらに、サロンによってはリハーサルの詳細をまとめた「レシピ(指示書)」を注文できるケースも。後日ヘアメイクの内容を振り返れるほか、リゾートウェディングなど、リハーサルと当日の担当メイクさんが異なるケースにも重宝します。
万一、リハーサルを終えてから「なんとなく納得できない」「やっぱり違うスタイルにしたい」と思った場合、追加料金で2回目をお願いすることもできるので、担当メイクさんに確認してみましょう。
ヘアメイクリハーサルに行くときの服装・メイク・持ち物
いざ、ヘアメイクリハーサルに出かけるとなると、気になるのが当日の持ち物や服装、メイクなど。ヘアメイクリハーサルを、できるだけ効率よく進め、ぴったりのスタイリングを導き出してもらうために、おすすめの事前準備について解説していきます。
服装はシンプルな装いがベター
ヘアメイクリハーサルの服装は、メイクやヘアスタイルの雰囲気が左右されないようシンプルな装いを選びましょう。当日のウェディングドレスをイメージするために、白やオフホワイト、ベージュ系のトップスを着ていくのもおすすめです。
また、和装やカラードレスを着る場合は、衣裳の色と同系色のカーディガンもイメージしやすいでしょう。同系色のスカーフやハンカチなども顔周りに置くと、同じような効果があります。
メイクは薄めに!車で行くなら日焼け止めのみでも可
リハーサルにはフルメイクはおすすめできません。前述したとおり、リハーサルは最初にメイクオフし、化粧水などのスキンケアからスタートします。そこでばっちりメイクだと、落とすのに時間がかかってスタイリングを試す時間が減ってしまいます。
サロンへ車で行く場合は、すっぴんもしくは日焼け止めのみ、電車を利用するなど人目が気になる場合も、薄づきにとどめてすぐにリハーサルを開始できるようにしましょう。
それでも気になるなら、帽子やマスク、眼鏡などで部分的に隠すという方法もあります。
アクセサリー小物やカメラを忘れずに
「当日は手ぶらでいいよね」と思っている人は要注意!リハーサルには持参すべき物が意外とたくさんあります。具体的に挙げると、以下のとおりになります。
・試したスタイリングを撮るカメラ(携帯でも可)
・衣裳の写真
・ヘッド装花のイメージ画像
・当日身につけるアクセサリー
・結婚式当日のタイムテーブル
・ヘアスタイル・メイクのイメージ画像
・なりたくないヘアスタイル・メイクのイメージ画像
・検討中のカラーコンタクト・つけまつ毛
・使いたい化粧水・コスメ(他のものでは肌荒れする場合)
そのほか、会場の雰囲気がわかる画像や新郎の写真を持参したという声もあります。また、「このスタイルは苦手」「この色は好きじゃない」など、なりたくないイメージも伝えると見当違いの提案をされずに済みます。
アクセサリーなど検討中のものがあれば、メイクさんからアドバイスをもらうために持参するのがおすすめです。
ヘアメイクリハーサル時の注意点
ここからは、リハーサルをより良い時間にするために、押さえておきたい当日の注意点をピックアップしてみました。
付添人はいる? 1人で行くことを勧めるワケ
ヘアメイクリハーサルには、客観的な意見を求めるために付添人を連れて行きたいと思うかもしれません。
ヘアメイクリハーサルの付添人として選ばれがちなのは、以下のような顔ぶれ。
・新郎
・新婦の母
・新婦の姉妹
・新婦と仲の良い友人
でもCORDY編集部では、1人で行くことをおすすめします。理由は大きく2つ。
まず、付き添わされる人は2、3時間待たされることになり、花嫁本人も申し訳ない気持ちからリハーサルに集中できない可能性もあります。
また、仕上がりに対する意見が、自分と付添人で分かれたら、より一層悩んでしまうこともあります。
いくつかのスタイリングを試して迷った場合も、プロがきちんと説明してベストな方向へ導いてくれるはずです。
時間に遅れそうなときは必ず一報入れること
もしリハーサルの予約時間に遅れそうな場合は、必ずサロンへ連絡しましょう。人気のヘアメイクさんの場合、1日に2~3組を手がけるケースもあります。
後の予約が詰まっていると、十分な時間をかけられない可能性も。
予定時間より大幅に遅れるなら、日を改めた方が良いこともあります。じっくりリハーサルしてもらうためにも、遅れる場合は連絡してみてください。
ヘアメイクリハーサルで想像以上の花嫁姿を叶えよう
ヘアメイクリハーサルの目的は、花嫁の魅力を最大限に引き出すこと。プロの目で見立ててもらい、想像以上の花嫁姿を叶えるための時間です。
逆に、リハーサルを省略すると納得いかないままゲストの前に立たなければならず、後日写真を見返したときに「こんなはずじゃなかった・・・」と後悔するリスクもあります。
リハーサルで、衣裳との兼ね合いはもちろん、アクセサリーやヘアパーツ、自身の肌質・髪質など、あらゆるポイントを押さえたうえで、プロにベストな花嫁姿を導いてもらえれば、きっと人生で最も輝ける姿でゲストとの時間を過ごせるでしょう。