後悔しない「結婚式場の選び方」情報誌やクチコミサイトの見方から見学時の注意点まで
式場探し

後悔しない「結婚式場の選び方」情報誌やクチコミサイトの見方から見学時の注意点まで

2021.03.16 2023.01.23

結婚式場の選び方は新郎新婦にとっていちばん気になるポイントのひとつ。でも結婚情報誌やポータルサイトは、あまりに多くの式場が紹介されていて、どこを選んだらいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。確信が持てないまま決めて、後悔するのもイヤですよね。ここでは、2人にぴったりな結婚式場の選び方、決め方を紹介します。

目次

  1. ■結婚情報誌やポータルサイトでは結婚式場のスペックを確認!
  2. ■式場の場所はゲストの利便性も考慮して
  3. ■SNSの個人的主観も結婚式のイメージを掴む材料に
  4. ■式場見学はどれくらいまわれば良い?
  5. ■相談カウンターに相談は必要ない?
  6. ■式場見学のコツ。土日は結婚式の舞台裏が、平日は式場のすべてを見られる
  7. ■「希望の日程が埋まる」と焦って決めるのは後悔の元
  8. -まとめ-契約時の申込金は戻ってこないので慎重に

■ 結婚情報誌やポータルサイトでは結婚式場のスペックを確認!

自然に囲まれた結婚式場
広告用写真は「見せたくないもの」が消されていることも

結婚が決まったら、まず、結婚情報誌を手に取って結婚式場を探すという人が多いでしょう。結婚情報誌や式場紹介ポータルサイトを見れば、たとえばガーデンがある、宴会場の窓から海が見える、床や壁が木目調か大理石かなど、その式場の雰囲気が一目で分かります。

ただし、そういった写真は、撮影のために特別な装飾が施されていたり、近くのショッピングモールの看板や電線など、見せたくないものを写真の編集技術で消したりしていることもあって、実際に行ってみないとわからないことがたくさんあります。

そこで結婚情報誌を見るときは、写真の雰囲気だけでなく、立地や金額感、会場の収容人数といった「式場のスペック」の確認や比較に活用しましょう。

■ 式場の場所はゲストの利便性も考慮して

まずは、どのエリアで選ぶかを絞ります。エリアを絞る際、ゲストの利便性も判断基準のひとつです。都内で式を挙げる場合、遠方から招待するゲストが多ければ、交通の利便性を考えて東京駅や品川を選んだり、観光も楽しんでほしいなら浅草、都心の華やかな空気を感じてほしいなら表参道を選ぶといった具合です。

エリアを絞ったら直感で「素敵!」と思うページに付せんを貼るなど、印を付けていきます。ホテルのような重厚感、歴史の香りが漂うクラシックな雰囲気、ガーデンや海の見える解放感など、好みのテイストが浮き彫りになってきます。この時点では、7~10会場ぐらいにしておくのがおすすめです。

■ SNSの個人的主観も結婚式のイメージを掴む材料に

口コミでどんな結婚式が挙げられるのか確認する人
クチコミやSNSは式場見学の予習のような役割も

次に、印を付けた会場についてクチコミサイトやSNSで調べて、さらに5会場程度まで絞ります。ポイントは、その式場でどんな結婚式が挙げられるのか、具体的なイメージを掴むこと。クチコミやSNSは、個人の主観ではありますが、情報サイトなどには載っていないリアルな情報を得ることができます。
たとえば、横に長い会場について、Aさんは「いびつな形だった」、Bさんは「ゲスト同士の距離が近くて温かいムードになった」など、生の声を見ることができます。これを踏まえ「実際に見てみたら、自分はどう感じるんだろう」と、式場見学の予習のような役割も果たしてくれます。

ただしクチコミサイトには、所属スタッフのなりすまし投稿、いわゆる「ステマ」が混ざっていることもあります。これらを見抜くことは非常に難しいので、そもそもステマの可能性もある、という前提で参考にするようにしましょう。
結婚情報誌などに掲載されている見積りが平日プランやミニマムなプランがほとんどなのに対し、クチコミサイトやSNSに投稿されている見積り書・費用明細は、信ぴょう性が高いと言えます。情報誌に掲載されている見積り例と人数が同程度のリアルカップルの見積り書を比べると、最終的にどの程度上がるのか、大まかに掴むことができます。

■ 式場見学はどれくらいまわれば良い?

いよいよ実際に見学に行く式場は、3会場ぐらいに絞ります。どのサイトから見学予約するかは、特典などの魅力で選ぶのも良いですが、特典には「3会場以上、見学する」「ジュエリーショップにも来店予約する」といった条件が付いていることもあるので、事前に確認しておきましょう。

■ 相談カウンターに相談は必要ない?

相談カウンターで話し合う新郎新婦

プロのアドバイザーに直接、式場選びについて相談できる対面式の「相談カウンター」もあります。どうしても、自分たちだけで絞り込めない、たくさん見ているうちに、どういうテイストが好きなのか分からなくなってきたという方にとっては頼れる存在です。
ただし、相談カウンターは式場にカップルを紹介したり、契約が決まると手数料を受け取るというサービス。アドバイザーとはいえ、なかには情報に偏りがある人がいたり、そもそも相談者との相性の合う・合わないもあり、その選別基準が絶対的なものというわけではありません。

「探したり検討したりする時間が全然ない」「金額以外にこだわりはない」というわけでないかぎり、ここで紹介したようなプロセスを踏んで、式場はしっかりと自分たちで決めましょう。

■ 式場見学のコツ。土日は結婚式の舞台裏が、平日は式場のすべてを見られる

結婚式場のテーブル
土日はブライズルームなど使用中の部屋は見られない

式場見学は、平日に行くか、それとも土日か。それぞれメリット・デメリットがあります。
土日に行くメリットは、フルコース試食やドレスの試着体験ができる、大がかりなブライダルフェアが開催されていたり、実際の結婚式の舞台裏を覗けたりすること。

ただし、新郎新婦がヘアメイクや着替え、お色直しをするためのブライズルームといった使用中の部屋は見ることができなかったり、宴会場を見学できるのは結婚式の合間の5分程度など、慌ただしかったりするというデメリットもあります。

平日の場合は、結婚式が開かれることはほとんどないので、その式場内をじっくり見学できます。宴会場も納得いくまで見学できるので、「両親はこの辺りに」「メインテーブルから見た景色ってどんなだろう」など、結婚式当日のイメージも膨らませやすいでしょう。ウェディングプランナーも式場見学カップルの接客に集中できるので、2人のためだけの提案を受けられやすいという点も大きなメリットです。

一方、リアルな結婚式の様子を見られない、フルコース試食のようなワクワクイベントが少ないというのがデメリットと言えます。

ブライダルフェアの参考記事

■ 「希望の日程が埋まる」と焦って決めるのは後悔の元

ソファーで話し合うカップル

結婚情報誌などでは「式場見学は3会場程度がおすすめです」と言われていますが、ケースバイケースです。
式場費用の相場など事前の下調べなどせずに、とりあえず見学しに行った式場で「今、決めないと希望の日程が埋まってしまう可能性がある」と言われ、見積り額を比較検討もしていないのに、つい焦って契約してしまったという話もあります。

式場のイメージや、ゲストの規模でかかるおおよその相場感などは事前に調べたうえで、ここまで書いた方法で3会場程度まで絞り込み、そのうえで式場のクオリティ・サービス内容・価格などを、確認してから契約するようにしましょう。

クチコミサイトやSNSなどでリアルな見積り例などをいくつもチェックして、大体、結婚式の相場も掴んでいるなど、事前にかなり情報収集している場合、見学1会場目でも迷わず契約する人もいます。
「3会場、見学しよう」というのはひとつの目安であり、重要なのは、2人がなんの不安もなく、契約書にサインできるかどうか。少しでも引っかかることがあれば、きちんと解消した上で契約しましょう。

-まとめ-契約時の申込金は戻ってこないので慎重に

式場見学では華やかで非日常的なムードに圧倒され、さらに「今決めてくれたら100万円お値引き」といった式場の積極的な営業に押されて、つい勢いだけで決めてしまったり「結論は先にして、ひとまず申込金だけ入れておこう」といった判断には注意が必要です。あとこあらもっとよい会場が見つかった場合でも、契約時に支払った申込金は、戻ってこないルールになっていることもあるからです。気になることがあれば、ウェディングプランナーに直接、相談&質問し、不安や迷いを解消した上で契約しましょう。

結婚式の規約に関する参考記事