■ 最初と最終見積もりでギャップが生じるワケ
結婚準備を進める際、最初に式場から出してもらった見積りと、最終見積りでは金額に差が出てしまうことがあります。
最初から結婚式のイメージを明確に持っているカップルは少なく、その場合、式場のウェディングプランナーは一旦、最もベーシック(価格の低い)なアイテム&サービスで見積りを出します。その後、打ち合わせを重ねて調整していった結果、グレードアップや追加注文によって費用が数十万円、100万円と上がってしまうのです。
あるウェディングプランナーは、「ゲスト70名の場合、平均すると最終的に60~80万円は上がる」と言います。上がり幅の内訳は、料理&飲み物の割合が25~30%で最も高く、次にウェディングドレスや和装などの衣装とのこと。
この見積りのギャップ、できるだけなくしたいですよね。では、どういったところに注意すればいいのでしょうか?
■ こだわりたいポイントを整理する
最初の見積りと最終見積もりの差を極力、減らすには、どこにこだわりたいか、ふたりで話し合ったうえで式場見学に臨みましょう。特に、以下の5項目は一つひとつの金額が大きく、グレードアップした場合のインパクトも大きいので、「ここはしっかりかけたい」という項目を2つ程度に絞り込みます。
これらのこだわりポイントを、式場見学時にプランナーに伝え、ミニマムではなく平均以上のプランを組み込んでもらうようにすると、最初の見積りから比較的、最終見積りに近い額を提示してもらうことができるでしょう。
■ ムービーやアルバムなど「追加オプション」に要注意
結婚式が1ヵ月後に迫った頃は、料理や衣装、会場装花、スナップ撮影、映像演出など、結婚式に必要なほぼ全てのアイテムやサービスが確定します。一方で、自分たちの好みや理想に任せて選んでいくうちに、最終見積りがとんでもない額に膨らみ、気がついたら当初の予算を大幅に超えてしまい、その調整に苦労するという時期でもあります。
衣装やお花などは、最初から「こだわりたい」と意識的に奮発しているケースも多いですが、さほど意識せずに追加してしまい、気づかないうちにじわじわと上がりやすいのが、映像演出やアルバムなどです。
たとえば、挙式当日に演出のひとつとして上映する、オープニングムービー、プロフィールムービー、エンドロールムービーは、ひとつひとつは5万~10万円でも、合算するとあっという間に20万、30万円と跳ね上がります。
また、当日の集合写真を両親向けに焼き増ししたり、スナップ撮影のアルバムを増ページしたりというのも、5、6万円単位で追加料金がかかったりします。
いずれも最初の見積りには含まれておらず、オプション的に追加されることの多いアイテムなので、元々0円だったものが一気に数十万円ジャンプアップしてしまい、大幅に総額を上げてしまうので注意が必要です。
■ 追加注文やグレードアップのたびに総額をチェック
追加オプションを注文する場合、そのアイテム・サービスごとの単価は確認しているものの、「支払い日はまだ先のこと」と、全体の総額については確認し忘れ、ギリギリになって金額を聞いて慌ててしまうということがあります。こういったことを防ぐために、追加注文やグレードアップのたびに、こまめに総額をチェックしましょう。
中には、式場での打ち合わせにノートパソコンを持参し、エクセルで予算管理している新郎新婦もいるようです。そこまでしなくても、打ち合わせのたびにコーディネーターに最新の見積りを出してもらえば、式が近づいてから急に慌てるということを防ぐことができます。
料理や衣装、お花など素敵なアイテムを「どれにしようか」と考えるのは、心が弾みますが、お金に対してはふたりの予算と照らし合わせて冷静に確認する姿勢が必要です。
■ それでも予算オーバーしてしまったらどこを削る?
ふたりの理想が現実的かどうか、遅くとも2、3ヵ月前に提示される「中間見積り」のタイミングまでに最終判断することをおすすめします。
それでも1ヵ月前になってから予算オーバーしてしまった場合は、すぐにウェディングプランナーに相談してみましょう。その時点では、料理やウェディングドレス、会場装花など、招待状以外のすべてのアイテム&サービスはまだ発注前なので、修正がきかないわけではありません。
ただし、特にドレスや会場装花などはトータルコーディネートで選んでいるため、ひとつ変更すると全部見直さなければならなくなったり、そもそも気に入って選んだものだから変えたくないといった理由で変更するケースは少ないようです。
また、結婚式はお世話になった方々に感謝を伝える場でもあるので、料理や引出物、引菓子など、ゲストのおもてなしに関わるものを節約するのはあまりおすすめできません。
節約しやすいのは、たとえば写真。アルバムは注文せず、「150カット」など撮影データの制限を外して全データもらえるようにグレードアップさせることで、トータル10万円程度浮かせるといった工夫もできます。後々、アルバムが欲しくなっても、すべての撮影データが手元にあれば作ることは可能です。
また、招待状以外のペーパーアイテムは、ゲスト70名の場合、たとえばメニューカードが400円×70名で2万8000円、席札が200円×70名で1万4000円、席次表が600円×70名で4万2000円、合計8万4000円になります。手作りでも材料費などがかかることを考えると節約できるのは数万円、さらに手間と時間も取られてしまいますが、「少しでも節約したい」ということであれば検討してもよいでしょう。
-まとめー無料で使える「予算管理ツール」を活用しよう
ウェディングドレス、豪華な料理、ゲストのテーブルを彩るお花・・・。
結婚式に必要なものは、どれも心弾むような素敵なものばかり。だからこそ、どんどん理想も高くなり、最終的な総額は目を疑うような、とんでもない額に膨れ上がっていたというのはよくある話です。
そうならないためには、アイテムやサービスを確定させるたびに更新される見積りをこまめにチェックし、ふたりの新生活に支障がないかどうかを見極める冷静さも不可欠です。
CORDYでは、自分たちの結婚式費用がいくらなのか、リアルタイムで確認できる「予算管理ツール」を無料提供しており、式場で発注したもの、CORDYで購入したもの、いずれも管理できます。また、CORDYで購入したアイテム&サービスについては、クレジットカード払いも選べ、その分は実質、結婚式の後払いとなるため、集まったご祝儀の中から支払うことができます。ぜひ、活用してみてください。
YouTube「はなよめになるちゃんねる。」では、式場ごとに中身の異なるアイテムをどのように比較したらよいのか、コツをご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。