結婚式費用の相場はどのくらい?予算に合わせて節約するコツや自己負担金について解説
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結婚式費用の相場はどのくらい?予算に合わせて節約するコツや自己負担金について解説

2022.11.04 2023.11.10

「結婚式はお金がかかる」「最初の見積りから100万円上がった」という声を聞くと、何にどれだけ金額がかかるのか、どのくらいの予算が必要なのかと不安に思うカップルも多いのではないでしょうか。

この記事では、結婚式費用の相場や金額が上がりやすいアイテムについて詳しく解説します。もらえるご祝儀の金額も含め、結婚式の気になるお金事情をスッキリ解決させましょう。

目次

  1. 結婚式費用総額の相場と内訳
  2. 70名の見積例&交渉のためのプチテクニック
  3. もらえるお金と自己負担金
  4. 結婚式費用の支払い方法は3パターン
  5. 価格変動が生じるポイント3選
  6. 先輩花嫁はココにこだわった!リアルな意見を紹介
  7. ふたりの「叶えたいこと」を話し合ってカタチにしよう

結婚式費用総額の相場と内訳

結婚式費用の相場
ゲスト1人あたりの単価は平均5.3万円

結婚式に向けた準備をスタートすると、気になってくるのが結婚式費用の「総額」です。理想の結婚式を挙げるにはいくら必要なのかイメージがつかず、今の貯金額で足りるか不安に思うカップルも多いのではないでしょうか。

結婚式費用は、招待人数がわかればおおよその総額を把握できます。まずは費用相場をつかむためにも、招待人数別の価格帯と見積り例をチェックしてみましょう。

招待人数別の相場

「ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ」によると、過去7年間におけるゲスト1人あたりの単価は平均5.3万円です。この金額に基づくと、招待人数別の結婚式費用の相場が見えてきます。式場ごとのプランがあるため一概にはいえませんが、以下の表を参考にしてみましょう。

ゲスト人数別結婚式費用の相場
ゲストの人数別 結婚式費用の相場

このように、招待人数が定まるだけで結婚式費用のおおよその総額が見えてきます。プランによって前後しますが、目安として覚えておきましょう。

70名の見積例&交渉のためのプチテクニック

「招待人数別の相場」で挙げた価格帯には、どのようなものが含まれているのでしょうか。ここでは、招待人数を70名とした場合の見積りを参考に、各ウェディングアイテムの見積り例をみていきましょう。

結婚式の見積り例
ゲスト数70名の時の結婚式見積り例

肝に銘じておきたいのは、価格だけでは判断できないということ。式場によって商品のラインナップが異なるため、実物をきちんと確認して適性価格かどうか判断するのが大切です。
また、多くの式場で設けてある「特典割引」も見逃せないポイント。たとえば、開催日を4~5月で検討していたのを3月も含むなど、検討範囲を広げるだけで値引き額がアップする可能性もあります。

結婚式費用を考える際は、アイテムごとの価格や詳細、割引に注目しながら、ふたりが重視するものだけを選択していくのが大切です。
そのためには、あらかじめ「このドレスが着たい」「料理はこのくらいのランクがいい」など、双方の「こだわり」を明確にしたうえで式場見学に臨むのがよいでしょう。そうすれば、最初からふたりがイメージするアイテムで見積書を作成してもらえるため、実際とのギャップを最小限にできます。

→ おトクに契約するコツはこちら
>>シーズン・日取り・曜日・時間帯・・・ 結婚式費用のカラクリとおトク術5選

もらえるお金と自己負担金

結婚式でもらえるお金と自己負担金
「ご祝儀」などもらえるお金もある

結婚式費用の総額がイメージできれば、そのお金をどのように捻出しようか悩むカップルも多いはず。ここで押さえておきたいのが「全費用を自分たちが負担するわけではない」ことです。

結婚には出ていくお金があれば、さまざまなシーンで「もらえるお金」もあります。挙式披露宴の資金に自分たちがいくら用意しておけば良いかは、結婚式費用から「もらえるお金」を差し引くと把握できます。かかる費用を不安視しすぎないためにも、もらえるお金の相場をチェックしておきましょう。

「もらえるお金」には何がある?

結婚によって「もらえるお金」には、以下の項目が挙げられます。

・ご祝儀
・親からの援助
・職場や自治体からのお祝金

もらえるお金の代表格なのは「ゲストからいただくご祝儀」と「親からの援助金」。その他、手続きをすれば職場や自治体からお祝い金が出るケースもあり、忘れず受け取りたいものです。

このような「もらえるお金」の金額は、ふたりの状況や親の考え方によって金額が変動します。また、申請で受け取れるお祝金は自己申告制の可能性があるため、あらかじめ調べておきましょう。

「ご祝儀」の相場ってどのくらい?

よく「ご祝儀=3万円」といわれますが、実際はゲストの年齢や新郎新婦との関係性によって金額が異なります。ご祝儀を結婚資金に充てようと思っているなら、おおよその総額を計算しておくと、自分たちでどのくらい貯蓄すべきかが見えてきます。

以下は、新郎新婦とゲストの間柄によるご祝儀額の目安です。結婚披露宴に招くゲストを思い浮かべ、ご祝儀額を算出するための参考にしてみてください。

ゲスト別ご祝儀の相場
新郎新婦との関係性によってご祝儀の相場も変わる

このように、新郎新婦と同世代のゲストからは3万円、親族や上司といった目上のゲストからのご祝儀はそれ以上になると予想できます。また、兄弟姉妹や親戚は、配偶者と2人で参列する場合や、子どもも同伴するために「お子様料理」の用意に配慮してもらえる場合、ご祝儀額が上がりやすくなります。

これらの点を踏まえ、CORDY編集部ではご祝儀の総額を「3.5万円×ゲスト人数」の計算式で求めることをおすすめします。

自己負担金の考え方

上述のようにして割り出したご祝儀の予想額に親からの援助を追加したものが、もらえるお金の総額です。

結婚式に向けて自分たちで用意すべき「自己負担金」は、以下の計算式で求めることができます。

結婚式費用の総額 - ご祝儀&親の支援 = 自己負担金

ここまで計算できれば、ふたりのお財布から出ていく「自己負担金」の目安がつき、自分たちの貯金で足りるかどうか、いくら貯金すべきかなどが具体的に分かるので、少し不安が和らぐのではないでしょうか。

自己負担金をシミュレーションしてみよう

では、実際に上記の計算式を使って、実際の自己負担金を算定してみましょう。

記事の冒頭で紹介した見積書に基づき、以下のような条件を設定してみます。
・ゲスト人数・・・70名
・結婚式費用の総額・・・358万5,780円


まず、ゲストからもらえるご祝儀の総額がいくら程度になるのか計算しましょう。

(平均)3.5万円 × (人数)70名 = (ご祝儀総額)245万円

さらに親の支援が加わると、以下の表のとおり、ふたりの自己負担金は結婚式費用の総額の数%~30%以下に押さえられると予想されます。

自己負担金のシミュレーション
自己負担金をシミュレーションしてみよう

ただし、これらのもらえるお金は、自分たちに都合の良いタイミングで受け取れるわけではありません。結婚式費用は前払い制の式場が多く、ご祝儀はあとから戻ってくることを考えると、まずは自分たちで全額負担しなければならないケースが出てくるのも理解しておきましょう。

もし、ふたりの貯蓄のみだと心配な場合は、式場へ支払うタイミングに合わせて親からの支援金だけでも受け取れるよう、相談してみてはいかがでしょうか。

結婚式費用の支払い方法は3パターン

結婚式費用の支払い方法
支払い方法は「前払い」「当日払い」「後払い」の3パターン

結婚式費用の総額とあわせて把握しておきたいのが、お金を支払うタイミング。多くの場合、式場契約時に「内金」として10万~20万円程度を入金しておき、残りの費用を一括で支払います。

各式場が定める支払い方法は、以下3つのパターンのいずれかです。これらの支払い方法は式場の方針によって異なり、自分たちで自由に決定できないことがほとんどです。

・前払い
・当日払い
・後払い

ここでは、各支払い方法の特徴やメリット・デメリットを解説します。それぞれの違いをチェックし、まとまったお金を用意するタイミングを把握しましょう。

前払い

結婚式費用は、多くの式場が前払い制です。一部の式場ではクレジットカードの利用が認められるケースもありますが、たいていの場合は「現金振り込み」を求められます。

結婚するふたりは、結婚式費用の総額から内金を引いた残りの金額を、式の1週間から10日前を目安に全額振り込みます。この場合、ふたりの手元にご祝儀がない状態で数百万円を工面する必要があります。

前払いのメリット


前払いのメリットには、以下の点が挙げられます。

・結婚式までに全支払いが済んでいるため気持ちが軽くなる
・結婚式当日に追加料金が発生したらご祝儀を充てられる
・ご祝儀をハネムーンや生活資金に充てられる

前払いのデメリット


前払いのデメリットは以下のとおりです。

・ご祝儀を当てにできない
・自分たちの貯蓄と親の支援金のなかでやりくりしなければならない
・最終準備で忙しい時に振込作業のタスクが加わる

前払いは、一時的に自分たちで費用を負担する面では大変に思うかもしれませんが、支払いさえ済んでしまえば当日は楽しむだけです。
直前や当日に何らかの追加料金が発生した場合は後日精算になりますが、ご祝儀を充てられると考えれば心に余裕ができますよね。

一方で、お金の工面には自信がないけど、気に入った式場が前払い制という場合は、契約前にきちんと必要額を試算し、お金の準備ができそうな時期に結婚式を開催するなどの対策が必要です。

当日払い

当日払いは、結婚式費用の一部をいただいたご祝儀から支払うパターン。

この場合「見積りの半額」「15,000円×招待人数の金額」など、事前に指定された一定の金額を入金しておき、当日残りの費用を支払うケースがほとんどです。具体的な金額の取り決めは式場ごとに異なるため、あらかじめプランナーに確認しておきましょう。

当日払いのメリット


当日払いのメリットには、以下の点が挙げられます。

・事前に結婚式費用の全額を準備できなくても良い
・持ち帰れるご祝儀はハネムーンや内祝いの費用に充てられる

当日払いのデメリット


当日払いのデメリットは以下のとおりです。

・お開き直後にご祝儀開封作業をするので披露宴の余韻にひたる暇がない
・場合によってはご祝儀開封作業を家族にお願いする必要がある
・ご祝儀で足りるのかは当日までわからない
・開封作業に追われバタバタする

当日払いは、結婚式費用をあらかじめ全額用意しなくても良い面で大きなメリットがあります。しかし、いただくご祝儀が支払額に達しているのかは、開封してみないとわからないため、変にドキドキしてしまう一面も。
また、余韻にひたる間もなくご祝儀を開封して支払いを済ませなければなりません。

二次会を開催する場合、ふたりが支払いできないため開封作業などを家族に依頼する必要もあるため、当日払いはあまりおすすめできない支払い方法です。

後払い

後払いは、式場契約時に内金を入金したあと、結婚式を開催するまで式場から何も請求されません。費用の支払いは、結婚式の後日に式場から送付される請求書をもとに全額入金する方法をとります。

この場合、いただいたご祝儀や親からの支援金をすべて支払いに充当できるため、ふたりの手元にある現金が少なくても結婚式費用を工面できます。「ブライダルローン」も後払いの一種で、費用を分割で支払いたい場合に取り入れる場合があります。

後払いのメリット


後払いのメリットには、以下の点が挙げられます。

・貯蓄が少なくても支払える
・多少予算オーバーでも工面できる可能性がある
・支払いは後回しで結婚式準備に没頭できる

後払いのデメリット



・結婚式の後日に届く多額の請求書で現実に直面する
・ほとんどのご祝儀やお祝い金が支払いに消える
・(ローンの場合)支払いが数年におよぶことも

後払いの場合、結婚式費用の予算さえ頭に入れておけば、資金調達や支払い手続きに慌てず当日を迎えられます。しかし、幸せ溢れる一日を過ごした後日になって多額の請求書が届くと、一気に現実を突きつけられたような気分になる人もいるでしょう。

どんな支払い方法にしても、無理のない計画を立てるために、式場契約前には規定の支払い方法をきちんと確認するのが大切です。全体的な支払いスケジュールを頭に入れたうえで、予算内に収まるようアイテム・サービスを選びましょう。

価格変動が生じるポイント 3選

結婚式のアイテム・サービスを「金額」という視点で見ると、以下のように大きく3つに分類されます。

1.ゲスト数に比例して総額が大きく変動するもの
2.初期見積もりに入っておらず後から追加されるもの
3.ふたりのこだわりによってグレードアップしやすいもの

では、この3つの項目について詳しく解説していきます。

1.ゲスト数によって変動する項目

ゲスト数によって価格変動する項目
料理やドリンクはゲスト数によって価格変動する項目

結婚式のアイテム・サービスの中で、ゲスト数に比例して金額が膨らんでいくものには以下が挙げられます。

・コース料理
・ドリンク
・ケーキ
・ペーパーアイテム
・ギフト
・装花

これらのアイテムは「単価×人数(世帯数)」で総額を出すため、1人分をランクアップさせるだけなら少額に見えても、ゲスト人数が多ければ大幅な金額アップが予想されます。

仮に、コース料理の金額を1,000円グレードアップさせても、70名分となれば全体で7万円が追加になります。ましてや「ゲスト数が当初よりも20名増えた」となれば、さらに20名分追加になり、全部で9万円アップになってしまいます。
そのほか、ゲストが増えれば必然的にテーブル数が増え、その分、卓上装花も必要になりますよね。1卓あたりの装花は高ければ1万円を超えることもあり、思わぬところで金額が加算されてしまいます。

アイテムの大幅なランクアップや急な人数変更は、予算オーバーを招く原因になります。とくに招待人数は式場見学時から大きく変動しないよう、きちんとリストアップして正確に把握しておくのがおすすめです。

2.初期見積もりに入っておらず後から追加される項目

初期見積もりに入っていなくて後から追加される項目
お色直しは初期見積もりには入っていないことが多い

初期段階の見積書には、ベーシックな内容のみ組み込まれているケースがほとんどです。そのため、あれこれ必要なものを追加した結果、最終見積りでは金額が跳ね上がってしまう話はよくあります。

初期見積もりに入っておらず、後から上がりやすい項目は主に3つ。どのような内容なのか、大幅な金額アップを防ぐ注意点を含めて詳しく解説します。

ムービー演出


ふたりの生い立ちや馴れ初めを映像にするムービー演出は、自作や外部依頼で持ち込むカップルも多いため、初期段階の見積書には入っていません。たとえ組み込まれていても、価格の低いベーシックタイプで見積もられているケースがほとんどです。

ムービー演出は披露宴の雰囲気をガラリと変える効果があり、とくに生い立ち映像やお開き直前のエンドロールは人気があります。なかでも「当日編集エンドロール」は、感動の一日をみんなで振り返れる定番アイテムとして、取り入れたいと思う人も多いのではないでしょうか。

もし、披露宴の進行に何らかの映像を取り入れたいと思うなら、ムービー演出のなかでも10万円以上と高額な「当日編集エンドロール」を入れておいてもらうことをおすすめします。そうすれば、いざ注文するとなっても大幅な金額アップを避けられます。

お色直し用衣裳・ブーケ


お色直しは披露宴に動きをつける目的以外に、写真映えやコーディネートも楽しめるため、後から追加する人が多いアイテムです。

「お気に入りの1着を長く着ていたい」「ブーケは節約のため1個を使いまわそう」という考えでなければ、お色直し用の衣裳と2着目に合わせたブーケがそれぞれ必要になります。

しかし、これらのアイテムは高額であることを忘れてはいけません。「後から追加したらいいか」と軽く思っていると、驚くほど総額が上がってしまうため要注意です。

もし「他の衣裳も着てみたい」「親がお色直しを希望している」という場合、お色直し用の衣裳と2点目ブーケは最初から加えておいても良いでしょう。後からお色直しを取りやめたり、ブーケかお色直しの衣裳、どちらか一方を諦めるといった調整をすることで、見積り金額が大幅アップしてしまうリスクを避けられます。

デザートブッフェ


色とりどりのデザートが並ぶデザートブッフェは、見た目にも華やかなことや、ゲストが好きなものを自由に食べられる点から、喜ばれる演出のひとつです。新郎新婦からの「おもてなし」を表現する意味でも人気があり、希望する人は多いのではないでしょうか。

デザートブッフェを追加する場合、単価自体は1,000~2,000円程度ですが、ゲスト全員分となれば数万円になるため注意が必要です。人気演出とはいえ、お年寄りが多い、お酒好きの人が多いなど、ゲストの顔ぶれによっては、価値が伝わらない可能性もあるため、必要に応じて取り入れましょう。


初期段階の見積書はふたりの希望の全てを反映しているわけではないため、入っていない項目もたくさんあります。もし「お色直しは必ずしたい」など、最初から決まっている項目があれば、見積りに反映してもらいましょう。最初から現実に近い金額を出してもらうためにも、必要なものとそうでないものを明確にしておくのが大切です。

3.ふたりの「こだわり」によってグレードアップしやすい項目

ふたりのこだわりによりグレードアップしやすい項目
いいものを選ぶほど費用は上がる

結婚式はふたりのこだわりが詰まった一日ですが、いいものを選ぶほど費用は上がっていきます。ここからは、ふたりの希望によって金額が上がりやすい項目について詳しく見ていきます。

衣裳


衣裳はふたりらしさを表現できるアイテムのひとつ。「おしゃれにコーディネートしたい」「好きなブランドの衣裳が着たい」など、こだわって選ぶ人も多いのではないでしょうか。

初期段階の見積書には、ベーシックアイテムが入っているケースがほとんどです。ラインナップはトレンド感のあるものではなく、シンプルなデザインや数シーズン前のものが含まれている可能性があります。もし、トレンドやブランドを重視すれば、10万円〜20万円アップするケースも少なくありません。また、アクセサリーもプランに含まれるものはノーブランドが基本です。

いずれにしても、ふたりがどの程度のグレードで納得できるのかを確認するために、最初の見積りに入っている衣裳プランのなかで、どのようなデザインやクオリティのドレスを選べるのか、チェックは必須です。イメージに合わなければ好みの衣裳をプランナーに伝え、同等レベルの衣裳で見積もってもらえると現実的な金額に近付けるでしょう。

料理


各アイテム・サービスの中でも、ゲストに対するおもてなしに料理をグレードアップする人は多いもの。式場が用意する複数コースのうち、初期段階は低ランクのコースが見積もられているため、ランクアップするとどうしても10万円~30万円の追加と総額に影響します。

たとえば、最初の見積りに含まれているメニューはメインディッシュが鶏肉や豚肉になっており、ランクアップすると牛肉になるといったケースもあります。

式場によっては、コース料理をまるごとグレードアップするのではなく、コースのなかの数品だけをチェンジできるケースもあります。大幅な金額アップを避けつつ、ふたりがゲストに対してベストだと思えるメニューを提供するためにも、良い方法はないかプランナーに相談してみましょう。

会場装花


式場を素敵にコーディネートする装花。基本料金だと「季節のお花でアレンジ」など制限されていて、「○○の花を使いたい」「色は○○カラーで統一したい」など、リクエストに応えてもらおうとすれば、追加料金がかかることがほとんどです。

装花はリクエストが多くなったり、飾り付ける場所が増えたりすると、トータルで数十万円追加になることも。

もし、特定の花材などにこだわりがなければ、指定しすぎずに「似たような花材・色」など、イメージを伝える程度にとどめましょう。
式場によっては持ち込み可能な場合もあるため、プランナーに相談しながら上手に希望を叶えるのがおすすめです。

結婚式は、ふたりのこだわりを明確にすると「らしさ」を表現できる一方、あれもしたい、これもしたいと理想が高くなっては、金額ばかり膨らんで経済的・精神的な負担が大きくなってしまいます。そうならないためにも、ふたりが「何を重視したいのか」をきちんと話し合っておくのが大切です。
そうすれば、準備期間中に方向性がズレそうになっても、ふたりで正しい判断ができるはずです。

先輩花嫁はココにこだわった!リアルな意見を紹介

節約術を駆使した先輩花嫁の結婚式
自己負担額100万円以下を実現した先輩花嫁のA.Yさん

ここからは、先輩花嫁が叶えた自己負担額100万円以下のウェディング実体験を紹介します。こだわりを実現させながらも節約術を駆使した上手なやりくりは、これから結婚式を挙げるカップルの参考になるはず。コストパフォーマンスを最大化させた結婚式の具体的な工夫や努力ポイントを見ていきましょう。

今回、先輩花嫁(A.Yさん)が重視したのは以下のポイントです。
・こだわりポイント・・・ギフト
・節約ポイント・・・ドレス、ペーパーアイテム

まず、こだわりポイントである「ギフト」にはどのような工夫を取り入れたのでしょうか。先輩花嫁の意見を参考にしてみましょう。

A.Yさん
A.Yさん

ゲストには来てくれた感謝を伝えたかったので、とくに引出物にはお金をかけました。友人には3,000円程度が相場のところ、ランクアップして5,000円程度の北海道グルメが選べるカタログギフトを。後日「豪華なカニを堪能できた」と、友人ゲストから大絶賛でした。

ギフトはゲストからの評価が大きく表れるもののひとつですが、高額になりやすいアイテムなので、ランクアップに迷う人は多いはず。その点、先輩花嫁は「ゲストへの感謝」を優先に考え、ギフトにはお金をかけたそう。その結果、多くのゲストから喜んでもらえたようです。

一方で、節約ポイントの「ドレス」「ペーパーアイテム」では、どのような努力をおこなったのでしょうか。

A.Yさん
A.Yさん

ギフトにお金をかけた分、結婚式後に捨てられてしまうペーパーアイテムは手作りして節約しました。PowerPointを駆使してデータを用意し、紙代と印刷代を合わせて1部100円程度で仕上げました!
また、ドレスとタキシードはお色直ししたものの、割引価格で利用できるラインナップから選んだため、見積りから大幅にアップせず抑えられました。

結婚式準備において、A.Yさんが念頭に置いていたのは「お金をかけるならゲストにかかわる部分」にすること。さまざまなポイントでお金をかけても、価値が伝わらなければ意味がないと考え、DIYや外注を取り入れるなどの工夫をおこなったそうです。

自分たちの結婚式に必要なアイテム・サービスの価格と価値を見極めながら準備したため、自身はもちろんゲストにも満足してもらえる結婚式を実現できたということですね。

→ A.Yさんのウェディングレポートはこちら
>>卒花嫁に学ぶ結婚式の節約術。自己負担額100万円以下のお金の使い方を徹底レポート

ふたりの「叶えたいこと」を話し合ってカタチにしよう

結婚式予算はふたりのこだわりで決まる
結婚式のイメージをふたりですりあわせよう

さまざまな商品やサービスが溢れ結婚式のスタイルが多様化するなか、ふたりらしさを大事にしたいと思うカップルは多いはず。ふたりの理想をカタチにするコツは、、結婚式で「叶えたいこと」をきちんと話し合い、イメージをつかむこと。

「ゲストに喜んでほしいから料理を重視したい」「小さい頃からの憧れだからドレスは譲れない」「勤め先の人まで招くなら人数はこのくらいだな」など、こだわりを明確にするとおおよその予算が見えてくるはずです。予算が決まれば、貯蓄のスケジュールなども具体的な目標が立てられるでしょう。ふたりの理想を叶えるためにも、まずはお互いの思いを共有してみてくださいね。