自己負担100万円で叶える「神前式+1.5次会」
式場探し
卒花嫁インタビュー

自己負担100万円で叶える「神前式+1.5次会」

2020.04.14 2020.04.14

自然体で過ごせる結婚式を自ら企画

結婚式と言えば、大勢のゲストが見守る中、スポットライトを浴びながら新郎新婦入場したり、2度、3度とお色直ししたり、煌びやかな世界をイメージしますが、Cさん・Yさんご夫婦は「いざ自分たちがやるとなると気後れしてしまう」と思ったそうです。新婦のYさんは「華やかな結婚式に招待されると嬉しいし、参列しても楽しいけど、自分がやるとなると別」と言います。

ゲストとリラックスしながら会話を楽しみ、自然体で過ごせるパーティーを志向し、何百万円もの予算はかけられないと考えたお2人は、自己負担額、約100万円で神前式+1.5次会を叶えます。どんなポイントを押さえて、どのようにして準備を進めたのか、体験談を聞きました。

自然体で過ごせる結婚式を自ら企画
気心の知れたゲスト同士、リラックスして過ごしたい

「写真映えよりも思い出に残る体験を大切にしたい」
新婦のYさんは、そんな意識で結婚式の準備に臨みました。

お手本にしたのは、かつて参列した友人の結婚式。その友人は、地元で家族・親族が見守る中、神前式を行い、後日、都内で友人中心のパーティーを開きました。それぞれ、気心の知れたゲスト同士が集まり、リラックスした雰囲気で過ごせるというのは、Yさんにとっても理想のパーティーだと思えたそうです。

旦那さんのCさんはアメリカ人。Yさんの留学先の大学サークルで知り合いました。Yさんは、日本の大学を卒業し、新卒入社した会社に1年ほど在籍していましたが、留学の夢を諦めきれず、カリフォルニアの大学に付属する社会人向けクラスに入りました。学内の「Japanese Student Association (日本人会)」というサークルで、CさんとYさんは運命的な出会いを果たします。

卒業後、Cさんはアメリカ、Yさんは日本と離れて暮らしていましたが、2018年、結婚を決意、結婚後はアメリカに住む予定だったので、引越しやビザ取得のスケジュールを立て、そこから逆算して結婚式の準備を進めることにしました。

ではここから、2018年12月の神前式、2019年6月の1.5次会と、2回に分けて行われた、お2人の結婚式について詳しく紹介していきます。

前撮りプランを活用し神前式をセルフプロデュース
前撮りプランを活用し神前式をセルフプロデュース

神前式はアメリカで働いているCさんの冬休みに合わせてスケジューリングしました。準備をスタートしたのは、約半年前の6月頃。

神前式にかけた費用は、挙式料、白無垢・紋付き袴、着付けやヘアメイク、プロカメラマンによる挙式のスナップ撮影、会食で着たウェディングドレスを含めて、約50万円。プロのプランナーなどには頼らず、Yさんが、神社への問い合わせ、衣裳の用意、美容院や会食会場の手配といった順序で1つずつ揃えていきました。

価格を抑えられた大きなポイントの1つが、神前式で着る和装を前撮りのパッケージプランで用意した点。前撮りを依頼したフォトスタジオには、挙式+前撮りというパッケージプランがあり、写真撮影・衣裳・着付け・ヘアメイクがセットで20万円程度。神前式の衣裳やヘアメイク、スナップ撮影もこのプランに含まれていたのです。

会食は割り勘で「飲み会」のようにざっくばらん

ウェディングドレスは、挙式後の食事会で着るために用意しました。神前式にはCさんの祖父母が来日してくれた他、Yさんの家族や親戚、幼なじみの家族など、20名程度を招待することにしていたので、交流を深める場も用意したい、せっかくならそこでもドレスアップしたいと考えたためです。

この会食以外にも、前撮りや1.5次会、アメリカでもパーティーを開くかもしれない、合計すると4回ほど、ドレスを着るチャンスがありそうだったので、購入することにしました。ネット検索してみるとセミオーダーで5~10万円で買えるドレスを見つけることができ、最終的には8万円のドレスを選びました。

和装のパッケージプランに含まれていたのは、挙式後の着替えやヘアメイクのお直しまでだったので、ドレススタイルのヘアメイクは、Yさんが自分で美容院を予約しました。

神前式+会食の内訳

会食会場も、旦那さんのCさんが完全菜食主義の「ビーガン」であるため、その料理に対応してくれることを条件に、Yさんが自分で探しました。

「1人あたり6000円~7000円のコース料理を頼んで、貸し切りにしていただきました。メンバーは家族やごく親しい方ばかりだったし、料金も負担をかけすぎないよう意識していたので、“割り勘”でお願いしました(笑)パーティーは「飲み会」のようにざっくばらんな雰囲気で、自由に写真を撮ったりして楽しみました」(Yさん)

Yさんが神前式を選んだのは、友人の素敵な結婚式に影響を受けただけでなく、日本で定番化している教会式に抵抗があったというのも大きな理由でした。

Yさんが神前式を選んだのは、友人の素敵な結婚式に影響を受けただけでなく、日本で定番化している教会式に抵抗があったというのも大きな理由でした。キリスト教徒でもないのに十字架の前で誓いを立てることに違和感があり、「せっかくなら縁のある場所を選びたい」と考えて思い当たったのは、祖父母の家の近くの栃木県・二荒山神社。

幼い頃から、初詣や七五三など節目で訪れた思い出の場所です。神前式には「神様に誓う」ではなく「報告する」という意味合いがあると教わったのも、2人の価値観に合うと思えたそうです。

予算を正直に伝えてぴったりの提案を受ける
予算を正直に伝えてぴったりの提案を受ける

次に、2019年6月に挙げた1.5次会について。

準備し始めたのは、神前式を終えた1月頃。何から始めていいのか分からなかったYさんは、まず、式場紹介カウンターを訪問し、以下の3つの希望・条件を伝えました。
 1. 地元・大学・会社・留学時代の友人が、交流できて盛り上がれるようにしたい
 2. 予算は50万円前後
 3. 地元の友人にとってアクセスが良いエリア
 
カウンターで紹介されたのは、ホテル・式場ではなく二次会や1.5次会を得意とするプロデュース会社でした。プロデュース会社とは、レストランや式場と提携して、パーティーの進行や内容を企画する会社です。

ゲストの顔ぶれ・過ごし方を具体的にイメージ
ゲストの顔ぶれ・過ごし方を具体的にイメージ

まさに、お2人にぴったりな提案を受けられたと言えますが、最大のポイントは、Yさんが伝えた希望・条件でしょう。カウンター担当者の視点に立つと、まず「2.予算は50万円前後」という条件から、結婚情報誌「ゼクシィ」に掲載されているような一般的なホテル・式場を候補から外すことができます。

よく「初対面の相手にお財布事情を赤裸々に伝えるのは気がひける」などと、正直に言えない人もいますが、率直に伝えた方がぴったりの提案を受けやすくなります。

また「1.地元・大学・会社・留学時代の友人が、交流できて盛り上がれるようにしたい」という希望からは、フォーマルよりもカジュアル、着席スタイルよりも立食で自由に会話を楽しめるパーティーがイメージできます。この、1と3の要素から「1.5次会」という言葉が浮かび上がり、専門のプロデュース会社を思い浮かべてくれたのではないでしょうか。

招待するゲストやそのゲストにどう過ごしてほしいか、Yさんが具体的にイメージできていたからこそ、的確な提案につながったと言えます。

1万8000円の会費制でご祝儀よりも負担軽く
1万8000円の会費制でご祝儀よりも負担軽く

プロデュース会社では、2人の要望を受けて、具体的にパーティーを企画してくれます。

提案された会場は、東京・代々木の「code kurkku(コードクルック)」。Yさんの地元の友達にとっても交通アクセスの良い場所だったことに加え、「料理を残したくないので、みんながどんどん食べたくなるようなおいしい店を選びたい」というリクエストも踏まえて提案された会場でした。コードクルックは、食材を生産者から直接仕入れていて、料理へのこだわりが感じられたし、緑に囲まれたナチュラルな雰囲気も気に入って、Yさんは見学を省略して予約しました。

パーティーは、1人1万8000円の会費制。Yさんは「ゲストの負担をできるだけ軽くしたい」との考えから、1万円以下程度の会費を想定していましたが、プロデュース会社のプランナーに「1万円以下だと、料理も雰囲気も二次会のような印象になりがち」とアドバイスされて、会費を上げることにしました。

Yさんはこれまでの二次会列席経験から、お開きを迎えてもビュッフェ台にたくさんの料理が残っている光景が印象に残っていて「自分のパーティーではそうしたくない」と思っていました。実際に食べてみて「おいしくないから残るのかも・・・」と感じており、完食されるほどおいしい料理を提供したいと考え、料理にもこだわれる程度の、会費に引き上げました。

プランナーからは「1.5次会は会費2万円程度も珍しくない」と聞いていましたが、できるだけゲストの負担を減らしたいと考え、1万8000円に設定。友人にも相談したところ「ご祝儀の相場が3万円と考えれば、気安く参列できる」と答えてくれたそうです。

クイズのパワーポイント修正だけで5万円⁉
クイズのパワーポイント修正だけで5万円⁉

会場もプランナーも大満足のパーティーでしたが、Yさんには1点だけ、納得いかないことがありました。

パーティーでは、ゲスト同士が盛り上がれるよう、景品付きのクイズ大会を計画していましたが、そのためにかかるオプション料金の設定に違和感があったとYさんは振り返ります。

提示されたクイズの内容は「チャンネルの主導権は新郎新婦、どっちが握っているでしょう?」など、一般的な内容ばかり。そもそも、CさんとYさんはテレビを見ないので、新居にも置く予定がなく「私たちには当てはまらない」と感じたそうです。

さらに、MCをお願いする予定だった、スペイン人の友人からは「こんなクイズでは盛り上がらないから、それなら僕はMCはやりたくない」と言われ、クイズの内容も彼に任せることにしました。

すると、クイズ大会で使用するパワーポイントの修正に5万円かかると言われ、「ただテキストを修正するだけで、5万円という設定は不自然」と感じてしまったのです。

結果的には、MCを担当してくれた友人がパワーポイントも手作りしてくれたので追加料金はかかりませんでしたが、サイトなどでは「自己負担額0円」などと謳う企業だっただけに、違和感が残ってしまいました。

一般的な結婚式は不要なもので費用かさむイメージ

スペイン人の友人が考えてくれたクイズは「これから2人に一気飲みをしてもらいますが、どちらが早く飲み終わるでしょう?」「さて、Cさんの「Yさんお姫様抱っこチャレンジ」は成功するでしょうか?」など。2人との親密度を問わず全員が公平に参加でき、且つ、クスッと笑ってしまうような、エンターテイメント性のある内容だったため、笑いと歓声に包まれた時間を過ごせたと言います。

「ホテル・式場で挙げる一般的な結婚式は、自分達にとっては必要ないようなイベントや商品もセットになっていて、そのために費用もかさむ印象があったので、最初からカスタマイズしたいと考えていました。1.5次会の会場は見学も省略しましたが、イメージ通りで期待を裏切られず、満足のいく結婚式を挙げられたと思っています」(Yさん)


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