「高級料亭かチャペルか」でギクシャク? 意見が合わなかったふたりの結婚式場見学記
式場探し
卒花嫁インタビュー

「高級料亭かチャペルか」でギクシャク? 意見が合わなかったふたりの結婚式場見学記

2022.04.25 2022.04.25

目次

  1. ■挙げたい式場が夫婦で違う・・・・・・。理想の結婚式のズレが招く食い違い
  2. ■「歴史ある高級料亭」VS「イマドキの明るいチャペル」
  3. ■インスタの情報収集と、夫の歩み寄りで発想が柔軟に
  4. ■和のクリスマスツリーや色打掛で高級料亭にフィットする結婚式
  5. ■まとめ式場見学の前に理想の結婚式をすり合わせておこう

式場見学はデート気分で楽しいものですが、ふたりの意見が合わずになかなか決められないことが原因で、ふたりの関係がギクシャクしてしまうことだってあります。今回紹介する松村隆さん・楓花さんご夫婦は、最初に心惹かれた式場がふたりの間で食い違っていました。ふたりはどのように話し合い、気持ちが変化し、どんな結論にいたったのでしょうか。とあるご夫婦の結婚式場見学レポートをご紹介します。

■ 挙げたい式場が夫婦で違う・・・・・・。理想の結婚式のズレが招く食い違い

高級料亭のチャペル
歴史ある高級料亭で結婚式を挙げた松村さん夫妻

松村さん夫妻が結婚式を挙げたのは歴史ある高級料亭。1946年の開業から70年以上、地元の名士たちにも愛される県内有数の歴史建築です。

夫の隆さんは、まだ式場に足を運ぶ前、パンフレットを見た瞬間からほかの会場にはない風格やオーラを感じ、ほぼ第一印象で「ココだ!」と気持ちは決まっていたそうです。
隆さんがイメージしていたのは、ゲストとの写真撮影や会話を中心とした、落ち着いた雰囲気の結婚式。歴史ある式場には、長い年月を経たからこそ醸し出される唯一無二のオーラが感じられ、そんな式場に招待するだけでもゲストへのおもてなしができると考えました。

一方、妻の楓花さんは、会話を楽しむだけではなくエンターテインメント的な要素があった方がゲストにも楽しんでもらえるのではないかと考えました。また、友人の結婚式で真っ白なチャペルやお城のような雰囲気の披露宴会場に招待されたときのきらびやかな演出にも憧れを抱いていました。

式場見学に行って彼女が気に入ったのは、ガラス張りの明るいチャペル。披露宴会場には階段も備えつけられていて、「プリンセスのような入場ができそう!」と心が躍りました。隆さんの希望する高級料亭とは真逆のイメージです。

ふたりの意見が食い違ってしまった原因は、思い描いていた理想の結婚式が違っていた点にあります。ふたりが納得して式場を決めるには、理想の結婚式をすり合わせていく必要がありました。

■ 「歴史ある高級料亭」VS「イマドキの明るいチャペル」

最初、松村さん夫妻はどんな式場で結婚式を挙げたいのかという具体的なイメージはなく、ホテルやゲストハウス、レストランなど、さまざまなタイプの式場を見学することにしました。ただし、隆さんの仕事はインテリアショップの店長で、土日に休みを取るのが難しく、まずは楓花さんが母と妹の3人で5軒ほどの式場を見学。楓花さんのなかでそのうちの2軒が候補として残りました。

一軒目は、市内の中心に新しくできた式場。チャペルの周りに視界を遮る建物がなく、大きな窓からは一面に真っ青な空が広がっています。解放感のある結婚式が挙げられそうだと思いました。

大きな窓がある開放的なチャペル
真っ青な空が広がり解放感があるチャペル (※写真はイメージです)

二軒目は、ガラス張りのチャペルが印象的な式場。披露宴会場にはプリンセスのような入場が叶う階段やシェフのパフォーマンスを楽しめるオープンキッチンなども備え付けられていて、エンターテインメント性があると感じました。

プリンセスのような披露宴会場
エンターテインメント性がある披露宴会場 (※写真はイメージです)

ところが隆さんは、どちらにもあまり魅力を感じていない様子。それよりも見学の際に系列店として紹介され、パンフレットだけもらってきた、70年以上の歴史を持つ高級料亭に惹かれていました。

70年以上の歴史を持つ高級料亭

そこで楓花さんおすすめの2軒に加え、隆さんがパンフレットに惹かれた高級料亭にも足を運び、最終的な判断はそのあとにしようということに。

高級料亭に足を踏み入れた瞬間、隆さんは圧倒されるほどの感動があったと言います。
「歴史ある建物だけに備わる味わいのようなものが感じられ、真似のできない唯一無二の個性があると思いました。ほかに見学した式場もきれいだし、見過ごせないほどのマイナスポイントがあるわけでもありませんでしたが、その高級料亭と比べるとどうしても決め手に欠ける印象がありました」(隆さん)

歴史を感じられる高級料亭のチャペル
レトロモダンな雰囲気のチャペル

楓花さんも建物の歴史や細部へのこだわりを感じられ、その魅力は理解できました。たとえばチャペルの窓ガラスは創業当初からのもので、表面がわずかに波打っているせいで外の光が柔らかく感じられるレトロモダンな雰囲気です。いまでは同じガラスを作れる職人さんもいないと言います。こういった歴史を感じさせる静謐な雰囲気は随所に見られました。でも、自分のイメージしていた結婚式とは違います。

「細部にわたり大切に引き継がれてきた歴史ある建物の魅力は理解できましたし、彼が見学の時点でほかの式場よりも熱心に話を聞いている様子から、この高級料亭を気に入っていることも伝わってきました。でも私は、明るくて華やかな現代風のチャペルで式を挙げたいという気持ちは変わりませんでした」(楓花さん)

■ インスタの情報収集と、夫の歩み寄りで発想が柔軟に

ウェディングフォト
歴史ある高級料亭には“本物”の魅力がある

帰宅後、さっそくふたりは話し合います。

「歴史ある高級料亭の佇まいは唯一無二、“本物”の魅力がある。そこで式を挙げることでゲストにも『ほかの結婚式とひと味違う』と記憶に残してもらえるのではないか」と隆さん。実は、隆さんは学生時代に建築を学んでいて、普段はインテリアショップで働いていることもあって、楓花さんも「彼が言うなら間違いないのだろう」と納得する気持ちもありました。

日本庭園でのウェディングフォト
衣裳の選択肢が和装に絞られるのではないかという不安

ただ、その場合、衣裳は和装でなければならないのではないかという不安がありました。その高級料亭は本格的な日本庭園も備えていて、和の雰囲気が強い式場。楓花さんはまだ着たい衣裳のイメージが決まっていなかったので、この時点で選択肢が和装に絞られるとあとで悔いが残るように思えました。

一方、隆さんとしても「自分の意見だけを押し通していいのだろうか」という気持ちが強くなります。楓花さんの意見を尊重する方が、ふたりにとって悔いのない結婚式を挙げられるのではないか・・・・・・。

数日をかけて話し合ったすえに、まずは隆さんが歩み寄りました。

「お互いの思いはちゃんと伝わっていると思う。結婚式の主役は花嫁だから、最後は楓花が決めていいよ」

庭園でのウェディングフォト
Instagramでドレスも式場の雰囲気に合うことがわかった

このひとことで楓花さんの気持ちはスッと楽になったといいます。発想も柔軟になり、改めて料亭のInstagramを調べてみると、ドレス姿の先輩花嫁も大勢いるし、式場の雰囲気にも合っています。「料亭だから和装であるべき」という固定概念に縛られる必要がないことがわかったのです。

「高級料亭を案内してくれたプランナーさんが『楓花さんの本心はどうですか? 自分の気持ちも大切にしてくださいね』と親身になって寄り添ってくれたことも後押しになりました。彼とは2週間ほどかけてたくさん話し合い、私自身じっくり考えて『まわりと同じようなイマドキのスタイルより、ひと味違う方がおもしろいかも!』と、高級料亭で挙式を挙げることにむしろ魅力を感じるようになりました」(楓花さん)

■ 和のクリスマスツリーや色打掛で高級料亭にフィットする結婚式

和のクリスマスツリーのウェルカムスペース
ウェルカムスペースには和のクリスマスツリーをディスプレイ

式場を決めてからは、歴史ある高級料亭の雰囲気を生かしつつ、柔軟な発想で“普通とは違う結婚式”にしようという意識で準備を進めました。

たとえば、ウェルカムスペース。ふたりの結婚式が12月だったため、和のクリスマスツリーをテーマにディスプレイしました。デザインは隆さん。式場の日本庭園との相性なども考え、枝ぶりの良い大きな木を用意してラッカースプレーでゴールドに塗ったり、オーナメントにはふたりやゲストとの思い出の写真を飾りました。

「式場との打ち合わせのとき、先輩カップルがコーディネートしたウェルカムスペースの写真を見せてもらったんですが、それぞれの個性が出るなと感じました。ぬいぐるみなどを置く人もいるようですが、私たちが選んだ式場には、そういうかわいらしい雰囲気は合いません。式場の雰囲気に合わせて自分たちらしくクリスマスを表現したいと思って準備しました」(隆さん)

日本庭園から色打掛で再入場
色打掛にお色直しして、日本庭園から再入場

衣裳はウェディングドレスから色打掛にお色直し。お色直し後は、会場に面した日本庭園から再入場という演出を取り入れました。カーテンが上がると窓越しにお色直しした新郎新婦が庭をバックに登場。ふたりは、ゲストの歓声が上がるなかをメインテーブルへ向かって進んでいくという演出です。

当初、楓花さんは、ウェディングドレスからカラードレスへのお色直しを考えていました。高級旅館と和装の組み合わせでは、あまりにも格式張ったものになってしまうと考えたからです。

ところが、試着したカラードレスがなんとなくしっくりきません。「和装も試したら?」という母親のすすめや、同世代のドレスコーディネーターからの「この会場は和装が映えますよ」という助言から、和装も試してみることに。

「会場装飾はゴールドをテーマカラーにしたのですが、選んだ色打掛の色合いも赤と金でぴったりでした。ドレスよりもガラッとイメージチェンジできてよかったと思っています。自分ひとりの考えに縛られずに皆の意見を聞きながら柔軟に考えることで、視野が広がりました」(楓花さん)

■ まとめ 式場見学の前に理想の結婚式をすり合わせておこう

乾杯するふたり
ゲストにも好評の式場選びができた

ふたりが選んだ式場は、招待状を送った時点でゲストからも「雰囲気がよいと評判の式場だから楽しみ」「料理の評判もいい」など反応も上々でした。最初こそふたりの意見は食い違いましたが、招待されたゲストが当日を楽しみにできるような式場を選ぶことができたので、結果的にも大成功です。

また、松村さん夫妻は式場見学を進めながらお互いの意見をすり合わせていきましたが、時期や式場の方針によっては「仮予約期間は1週間以内」ということもあります。早めに決断するためにも、見学前に式のイメージを統一させておけば、より効率的に見学をすすめることができるでしょう。

これまでに参列した結婚式のうち「素敵」と思ったシーン、逆に「私のイメージとは違うな」と思ったシーン、思い描いている花嫁姿、チャペルか神社かなどイメージしている場所についても、式場見学に行く前に話し合ってみてはいかがでしょうか。


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