四季折々の花々を、その瑞々しさと華やかさをそのままに、400口の織物でふっくらと、やわらかく織り上げた総絵羽柄の打掛です。百花の王と言われる牡丹を中心として、桜、菊、梅といった吉祥文様における定番の花々に加えて、紫陽花、桔梗、木蓮といった様々な季節を代表する花が優しい色彩で全面にあしらわれ、非常に華やいだ印象です。爛漫に咲き誇る四季の美しさをそのまま衣裳に閉じ込めたような可愛らしい一点です。
技法:緞子400口・総絵羽
華やかで重厚感のある色打掛は、白無垢と同様に格式高い礼装です。
日本人に古くから愛されてきた、縁起のよいモチーフを
伝統的な織りや染めの技術をふんだんに用いて表現しています。