四季折々の草花の中に孔雀や鶴、尾長鳥などを配したおめでたい柄行の白無垢です。孔雀は、首が長く頭上に扇形の冠羽をもつ美しい鳥で、富貴と高位を表しその美しい姿は共に神格化され吉祥文様に使われています。
鶴は純白の羽毛を持ち、立ち姿や飛び交う姿ともに美しいことから、瑞鳥とされ、長寿の象徴です。また尾長鳥文様の歴史は古く、正倉院にある宝物にも数多くみられ、作り手たちは尾の長い優美な尾長鳥を意匠の中に飛ばすことで、全体に華麗さや優雅さを加えてきたのです。
そのような美しい鳥や花が職人の手によって約8か月かかり丁寧に刺繍された、繊細かつボリュームの有る柄は、写真にも浮き出る高級白無垢です。
技法:手刺繍
「白無垢」の特徴である白色は、「太陽の色」とされた神聖な色で、
心の美しさを象徴し、女性らしさを凛と引き立たせてくれます。