
結婚式の招待状はいつ送る?発送の段取りやマナー、手渡しする時のポイントなどを解説
2025.03.19
結婚式の招待状は送るタイミングや事前にしておくべき準備など、それぞれにおさえておいたほうがよいマナーが存在します。相手に失礼のないようにするための基本的なマナーについてご紹介します。
■招待状を送るベストな時期
・「発送は3ヶ月前」と言われている理由
結婚式の招待状を発送するのは一般的に3ヶ月前とされています。ゲストにスケジュールを調整してもらいやすいというのが大きな理由です。早すぎたり、ギリギリの日程だと日程の調整が難しくなる場合があります。出欠の返信ハガキの期日は、結婚式の1ヶ月前に設定するのが一般的です。出欠の集計があるので、なるべく早めに返信してもらうようにしましょう。1ヶ月前であれば、もしゲストに欠席者が出てもほかのゲストを呼ぶなどの対処ができます。そのため、余裕を持った期日を設定することが大切です。
・3ヶ月前より早く送ると問題がある?
招待状を送るのは早ければ早い方が良いかというと、そうとも限りません。あまり早く送っても、招待されたゲストも先の予定がわからず、なかなか返信をもらえなかったり、忘れられてしまうということもあります。急かすことなく相手に返信してもらうためにも、3ヶ月前に送るのが最善のタイミングといえるでしょう。
・上司や目上の方にはできるだけ手渡しが良い?
招待状を手渡しすれば、渡す時にひと言添えることができるので、より丁寧に招待することができます。そのため上司や目上の人、乾杯の挨拶や祝辞をお願いするゲスト、恩師などに対しては手渡しするのがよいでしょう.ただ、突然押しかけて招待状を渡すのは好ましくありません。事前に出席できるかの確認や、招待状を手渡しで渡してもいいかを確認してから招待状を持参します。「改めてご挨拶に伺います」と伝えて、迷惑にならない日時を確認してから、足を運ぶようにしましょう。
招待状を手渡しする際には、封筒には糊付けをしないようにしてください。同封物が落ちてしまわないか心配な場合は、軽くシールを貼るくらいにしておきます。そうすることで、相手がすぐに中身を確認できるというメリットがあります。
手渡ししたい相手が遠方にいたり、予定が合わない場合は、メールや電話などで招待状を送ることをあらかじめ連絡してから招待状を郵送するとよいでしょう。
「〇月〇日に、〇〇にて結婚式を挙げることになりました。後日、改めて招待状を送付させていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。」など、前もって日程と場所、招待状を送ることを伝えておきましょう。
■招待状の発送までの流れと準備

・招待状を送るまでの流れ
【5~6ヶ月前】招待状リストを作成・ゲストの住所を集める・セーブ・ザ・デートを送る【4ヶ月前】招待状のデザインやコンテンツを決める・発注・切手などの準備
【3.5ヶ月前】あて名書き
【2~3ヶ月前】手渡し・投函
【1ヶ月前】出欠の返事を集計する
国内挙式でも海外挙式でもスケジュールに大差はありません。海外挙式の場合は、交通費や宿泊費をどのように負担するかを考える必要があります。
スケジュール調整が厳しいゲストがいる可能性も高いので、日程や場所を早めに告知する必要があります。
・招待状発送までに準備すること
招待状を発送するまでに準備することについて詳しく見ていきましょう。【5~6ヶ月前】
まずは誰を招待するのかを書き出し、漏れがないようにリスト化しましょう。招待するゲストが決まったら、送り先の住所を集めていきます。
招待状を送る人のリストをつくる際には、名前や住所、肩書き、新郎新婦との関係性なども書いておきましょう。席次を決める際などに大変役立ちます。
この段階で、電話やメールなどで結婚式の日程や場所について告知しておくのがおすすめです。参加可能か事前に確認できるだけでなく、住所と氏名の正しい表記を入手することができるためです。
また、記事後半で紹介する「セーブ・ザ・デート」を送っておくのもおすすめです。
【4ヶ月前】
招待状は結婚式場であらかじめ用意されている場合や自分でデザインできる場合があるので、ふたりで話し合って決めましょう。ポイントは、結婚式のコンセプトを感じられるデザインを選ぶこと。事前にコンセプトや雰囲気を伝えておくと、服装選びのヒントにしてくれるゲストもいます。
招待状のデザインが決まったら、発注と切手の用意をします。投函分の慶事用の切手だけでなく、返信ハガキに貼り付ける切手も用意しておくことを忘れないようにしましょう。
【3.5ヶ月前】
招待状が完成したら、リストを使って宛名書きをしていきましょう。差出人名は印刷することが多いですが、あて名は手書きがおすすめです。あまりにも大人数になる場合には業者に代筆を依頼するのも良いでしょう。
手書きの場合には毛筆や筆ペンを使用します。文字のバランスや名前の書き間違いには細心の注意を払ってください。正しい漢字が分からない場合は、本人に確認して正確に記入します。
【3ヶ月前】
結婚式当日から3ヵ月前を目安に、招待状を投函していきます。消印日を大安や友引などの吉日に設定するのがポイントです。必ずそうしないといけないわけではありませんが、日本では昔からお日柄を大切にする習わしがあります。そのため、マナーや気遣いを伝えるためにも、お日柄のいい日を選ぶことをおすすめします。
一般的には出欠のハガキの返信期日は、結婚式の1ヵ月前に設定します。この期日も、大安か友引の日に設定しておくようにしましょう。
■招待状発送について準備するもの

・封筒、本状、返信ハガキ
招待状の発送や同封するものに関してはさまざまなマナーやルールが存在します。それらを知らずにマナー違反になることがないように、しっかりと抑えておきましょう。準備するものは全部で5つです。大きすぎず小さすぎない「封筒」に「本状」、「返信ハガキ」「アクセス地図」、そして必要に応じ、祝辞や乾杯の発声、受付の依頼などを一部のゲストに伝えるための「付箋」を準備します。
それぞれ結婚式のコンセプトにあったカラーやデザインのものを選ぶと良いでしょう。
・それぞれに記載するべき内容
「本状」には、ご挨拶、日付、時間、場所を記載します。会費制の場合には会費額を記載してください。また、返信ハガキの期日についても記載します。記入する際は、「終わる・切れる」といった意味をもつ句読点や、縁起が悪いとされる忌み言葉や重ね言葉を使わないように気を付けてください。また、当日、ゲストにドレスコードを求める場合は、具体的に記載しておくと親切です。「リラックスした装いで」「〇色のアイテムを身に着けてください」など、会場の雰囲気に合わせて告知しましょう。
「本状」の挨拶文には、送る季節に合わせた言葉を入れるのもポイントです。たとえば、準備をしているのが1月で、送るのが2月であれば、2月の季節の挨拶を入れてください。
「アクセス地図」は、ゲストが迷わずに式場に来られるようにするためのものです。ホテルや式場などで結婚式を行う場合は、式場側が用意してくれることがほとんどですが、そうでない場合には簡潔でわかりやすい地図を用意しましょう。駐車場や送迎用のバスの有無なども記載しておくと、なお親切です。
「付箋」は、祝辞やスピーチ、受付などを依頼するゲストに伝えたいメッセージがあるときに使います。なにか役割を依頼するのであれば、招待状を送る前に連絡して相手の了承を得ておくとよいでしょう。
「返信ハガキ」は結婚式への出欠を取るために送るもので、ゲストに返信してもらいます。そのため、受取人(新郎新婦)の住所と氏名を記載し、返信用切手を貼っておくことをお忘れなく。切手は、慶事用の切手を使うようにしてください。
「封筒」は同封物がきれいに入るような、ぴったりのサイズのものを選びます。大きすぎると費用がかさんだりゲストの迷惑になったりしてしまうかもしれません。反対に小さすぎても、同封物が折れてしまう可能性もあります。
カラーは結婚式のコンセプトに合わせたもので問題ありませんが、黒やグレーは避け、お祝いに適したカラーを選ぶようにしてください。
また、最近ではアレルギーの有無を確認する項目を設けることが一般的になっています。美味しい食事を楽しんでもらうためにも、事前にアレルギーを把握しておくといいでしょう。
■セーブ・ザ・デートについて

・招待状を発送する前のワンクッションとして
セーブ・ザ・デートとは、結婚式の招待状を送る前にゲストに送る案内状のことです。式の日程をゲストに告知するのがメインで、ゲストのスケジュールを早めに確保するために送ります。どうしても招待したいゲストには送ることをおすすめします。セーブ・ザ・デートを送る時期としては、結婚式の6ヶ月前が一般的です。結婚式の詳細を記載する必要はないので、招待状を送る前に日程を知らせておきましょう。
・紙で送る場合とメールやLINEで送る場合の方法について
招待状のように紙で送るのが一般的でしたが、最近は動画や画像をメールやSNSなどを使って送る方法も人気です。紙で送る場合は、ポストカードやカレンダーにするのがおすすめです。お気に入りの写真と日程を記載したオリジナルカードをつくれば、事前にパートナーの紹介にもなり、カレンダータイプなら日付をゲストに認識してもらいやすくなります。
さらに手軽にセーブ・ザ・デートを送りたい場合にはアプリなどを活用して動画を作成してみるのが良いでしょう。セーブ・ザ・デートは決まった形式があるわけではないので、2人の雰囲気が伝わるようなものを作成してみてください。
■素敵な招待状を送ってスムーズに結婚式を迎えよう
結婚式は一生に一度の晴れ舞台です。当日を素敵なものにするためにも、事前の準備は欠かせません。多くのゲストに来てもらうためにも、招待状は3ヶ月前に送るようにしましょう。どうしても来てほしいというゲストに対しては、セーブ・ザ・デートを活用して、日程調整をしてもらいましょう。大事な人たちに囲まれた結婚式を開催するためにも、素敵な招待状を計画的に作成しましょう。
監修:Yoshiko(おもてなしパートナーズ)
