卒花のリアル文例付き!結婚式で花嫁が読む「両親への手紙」書き方ガイド
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卒花のリアル文例付き!結婚式で花嫁が読む「両親への手紙」書き方ガイド

披露宴の感動のクライマックスといえば、花嫁から両親への手紙を読むシーンが思い浮かびますよね。披露宴をする、しないに関わらず、感謝の想いを手紙にして残すことは、きっと花嫁や両親にとって忘れられない節目になるでしょう。

とはいえ、花嫁として両親に手紙を書こうとしても、なかなかスラスラとは書けるものではありません。人生の門出を前に、両親へのあふれる想いをどのようにまとめればいいのでしょうか。

今回は、手紙の書き方や例文、注意点、先輩花嫁がどんな手紙を書いたのかなどをご紹介します。ぜひ、参考にしてみてください。 手紙をうまくまとめるには、ここで紹介する基本構成を押さえておくと書きやすくなります。まずはコツを知るところからはじめて、少しずつ自分の言葉に置き換えていくと良いでしょう。
両親への手紙

披露宴で読み上げる手紙は、最適な長さとシンプルな内容にすることがポイント。最適な長さの目安としては、文字数では600〜800文字、読み上げる時間としては2、3分がベターです。
両親とのエピソードを挙げはじめたらきりがないかもしれませんが、テーマを決めて絞り込みましょう。たとえば、「わがままを許してくれたことへのお礼」「家を出ることで気づいた親のありがたみ」など、自分らしい思い出を踏まえて考えてみてください。 手紙の基本的な構成は、大きく分けて「書き出し」「エピソード」「結び」の3つで組み立てられます。例文をご紹介します。 まず、手紙を読む前の挨拶として、ゲストへの心配りのひと言は定番フレーズとなっています。両親に伝える手紙のトーンよりも少々かしこまった言葉遣いにしておくとスマートです。

--------<例文:1>------------------------
ご列席の皆さま、本日はご多用のところ私たちの披露宴に快く駆けつけてくださり、誠にありがとうございます。ここで少しお時間を頂戴し、両親への手紙を読ませていただきます。

--------<例文:2>------------------------
まずは会場にいる皆さま、コロナ禍での結婚式にも関わらず私たちのために会場まで足を運んでくださったこと、心より感謝申し上げます。
この場をお借りして、両親に気持ちを伝えるお時間を頂戴することをどうかお許しください。
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書き出しは、両親に呼びかけるような言葉から綴ります。

--------<例文:1>------------------------
お父さん お母さんへ
この日を無事に迎えることができたのは、〇〇年間、大切に育てて支えてくれた2人のおかげです。大人になってから手紙を書くのは初めてですが、ぜひ聞いてください。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ エピソードは、両親との思い出でもいいのですが、できれば父、母、一人ひとりとの出来事を書き出してみてください。そのなかから、両親の人柄や子育ての姿勢、自分らしさなどが最も伝わるエピソードに絞って掘り下げてみましょう。その当時感じていたことや大人になった今気がついたことなどを交えて綴るとより感謝の心が表現できます。

堅苦しい文章では想いが伝わりにくくなるので、飾らず素直な言葉遣いを心がけてみてください。全体の文章量としては、このパートが多いほど想いが具体的になり、ゲストの共感も呼ぶことができます。

--------<例文>------------------------
お父さん、遊び道具をなんでも手作りしてくれましたね。庭に砂場や鉄棒まで作ってくれて、友達にいつも自慢していたんですよ。お仕事が休みの日にはいつも庭でものづくりをしていたお父さんの姿が目に浮かびます。

今考えると、子供たちが毎日楽しく過ごせるようたくさん工夫してくれていたんだなと実感しています。そして、自分で考えて行動することの大切さも教えてくれていたんですね。私もこれから家族が楽しく生活するための工夫を見つけていきたいと思います。本当にありがとう。

お母さん、毎日笑顔で仕事をしながら育ててくれた姿は、私の憧れです。中学の頃、部活の友達とケンカをして落ち込んでいた時、なにがあったのかを私が話しやすいような空気を自然と作ってくれましたね。思春期だったので、無理に聞き出そうとせず寄り添ってくれたことがとても嬉しかったよ、ありがとう。

仕事で慌ただしくしながらも、お母さんはいつも私のことを見てくれていたんだなと思います。自分が社会に出た今その大変さを強く感じています。私も家族を笑顔で支えられるよう努力していきたいです。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ エピソードから続く結びには、改めて両親への感謝の言葉と、これから家族になる新郎の両親に対する言葉をまとめましょう。未来への決意もあわせて綴ると、さらに花嫁として相応しい手紙になります。

--------<例文>------------------------
お父さん、お母さん、本当にありがとう。これから〇〇さん(新郎)との新生活がはじまりますが、2人のようにお互いを大切に思い合って、笑い声があふれる家庭をつくっていきたいと思います。どうかいつまでも元気で、親孝行もさせてくださいね。

そして、〇〇さんのお父様お母様、いつもあたたかく迎えてくださってありがとうございます。
至らない点があるかと思いますが、精一杯がんばりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

こうして佳き日を迎えられましたのも皆さまのおかげです。これからもあたたかく見守っていただきますようよろしくお願いいたします。
------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------ ではここから、先輩花嫁が実際に結婚式で読んだ手紙の実例を紹介していきます。

----A.Kさん----
皆様、本日はご多用のところ私達の結婚式にご列席いただき、誠にありがとうございました。
新型コロナウイルスの収束が見えず大変な状況下のなか、皆様とお会いできたことをとても嬉しく思います。
この場をお借りしまして、両親への手紙を読ませて頂くためにお時間を頂戴することをお許しください。

お父さん、お母さん、今日までの24年間大切に育ててくれて本当にありがとう。
日頃素直に伝えられない感謝の気持ちを、この場で伝えたいと思います。 小さい頃、共働きだったお父さんとお母さん。
ふたりが病院で働く姿はヒーローそのものでした。
一緒に病院へ行き、院内を探検するのが好きで、病院に一緒に行ける日がとても楽しみでした。

いつもほんわかしているお父さん。
休みの日も病院へ行ってしまうほど多忙だったけれど、父兄参観や運動会には必ず来てくれたね。お父さんと劇団に行った日には途中で寄り道をしてワッフルを食べて帰るのがお決まりで、この秘密のデートができる日は、いつも以上にレッスンを頑張れました。
親父ギャグを言ってはその場を凍りつかせ、家族からは「またそんなこと言って・・・・・・」と言われているけれど、意外とそういうとこ好きよ。

お父さんが作るご飯を 頻繁に食べられなくなるのはちょっと名残惜しいです。
これからも身体には気をつけて、仕事も楽しみながら元気で過ごしてね。

しっかりもののお母さん。
私のことをいちばん理解してくれていて、どんな時でもそばで支えてくれたね。
「家にお母さんがいてほしい」と言った頃から、お母さんの生活の中心は私とY(兄弟)になりました。

10年以上続いた朝早くのお弁当作り、毎日の練習の送迎、試合の応援、模試の付き添いなど、お母さんがサポートしてくれたから今の私がいます。お母さんは「体操続けてきてよかった?」と何度も聞いてくるけれど、私は続けてきてよかったと思ってるよ。

今日来てくださった方のほとんどが体操を通して出会った人です。これだけ多くの人と出会っていろんな事を学べるって、とても幸せなこと。しんどいこともあったけど、続けてきてよかった!!

これからは私がお母さんを支える番です。
いつでも連絡してきてね。
ご飯もちゃんと食べて、元気でいてください。

そして、K(夫)さんのお父さんとお母さん。
初めてお会いした時から変わらず、優しく接して下さりありがとうございます。
こんな私を新しい家族として迎えて下さることをとても嬉しく思います。
これからはKさんと、お互いを思いやりながら、明るく、笑いのたえない家庭を築いていけるよう頑張りますので、どうぞよろしくお願い致します。

結びに、お集まりいただきました皆様。
本日は、本当にありがとうございました。
これからはKさんとふたり手を取り合って、頑張っていきたいと思います。
どうぞこれからも変わらず見守っていただけますよう、お願い致します。
結婚式 花嫁の手紙

【バックグラウンド/伝えたかったこと】

幼い頃から習い事として劇団と体操教室に通っていたA.Kさん。両親へのメッセージは習い事をさせてくれたこと、その頑張りをサポートしてくれたことへの感謝の気持ちを中心にまとめました。

なかでもCORDY編集部が注目したのは「体操を続けてきてよかったと思っているよ」という母への言葉。A.Kさんが通っていたのは全国大会優勝は当たり前、国際試合で世界を相手に勝負するほどハイレベルな教室。そのなかで我が子が年下の子達にも追い抜かされていく様子を見ていた母は「辛いのではないか」と心配していたそうです。

でも、A.Kさんは体操のおかげで素晴らしい仲間に恵まれ、旦那さんとの縁も体操が取り持ってくれたと思っています。結婚式には体操が縁でつながったゲストが大勢、祝福に駆けつけてくれたので、手紙のなかの「体操を続けてきてよかった」というひと言も、説得力をもって伝わったのではないでしょうか。
「母の心のなかのモヤモヤが晴れていれば嬉しいです」(A.Kさん) 【便せんや封筒など用意したもの/気を付けたこと】

便せんと封筒はシンプルなものを東急ハンズで用意しました。母の好きなディズニーやスヌーピーなどのキャラクターものにしようかとも思ったそうですが、結婚式で読むならゲストの目にも触れると思い、シンプルなデザインを選んだそうです。

体操の先生など目上のゲストも多かったので、正しい日本語を使いたいと考え、迷ったら調べることを徹底しました。 ----Y. Mさん----
みなさま、本日はご多用のところ、私たちの結婚式へご列席いただきましてありがとうございます。この場をお借りして、私を育ててくれた両親への感謝の手紙を読ませていただくことをお許しください。

また、家族だけの場なので、普段どおり、パパ、ママと呼ばせていただきます。

パパ、ママ、◯年間、少し長めの子育て期間だったと思いますが、育ててくれてありがとうございました。無事、今日という日を迎える事ができたのも、パパとママのおかげだと感謝の気持ちでいっぱいです。 パパへ。
小さい頃、毎週末思いっきり遊んでくれてありがとう。お家では理科の実験や工作などわくわくする遊びをしたり、ふたりで美術館や博物館にも沢山連れて行ってもらったり、こんなに遊んでくれるお父さんもなかなかいないと、今になって思います。勉強も、算数と理科はパパが担当で教えてもらっていました。そして、私が、やりたいことや勉強に打ち込めたのも、パパが家族のために頑張って働いてきてくれたおかげです。本当に感謝しています。年を取ってもなお、仕事を楽しんで生き生きと働いているパパのことを尊敬しています。

ママへ。
教育熱心で、愛情深いママのことが大好きです。幼稚園から、小学校の塾時代、中学高校大学まで毎日お弁当を作ってくれて、ありがとう。毎日送り迎えをしてくれたのも、大変だったと思います。本当に、感謝しています。
そして、いろいろな習い事に挑戦させてもらい、中学受験は二人三脚で頑張り、塾を選ばせてもらい、志望校も、私の希望で全てセーラー服の学校に出願しましたね。おかげで、今日も、一目でも花嫁姿を見てお祝いしたいといってくれる、大切なお友達に恵まれました。沢山愛情を注いでもらっていたこと、甘えすぎていたことに、離れて暮らしてみて、気付きました。
今では、ママはこうしていたな、と思い出しながら、家事にチャレンジする日々です。お料理、お裁縫、子育て、どれをとってもママには敵う気がしませんが、悩んだ時にはまた、相談させてください。

Yさん(夫)へ。
Yさんの、お嫁さんになれてとても嬉しいです。
Yさんは、いつも私のことを自分のことよりも大切に考えてくれて、思いやってくれますね。朝、私の方が起きるのが早いのに、雨の日は車で駅まで送っていってくれたり、平日はお仕事も大変なのに、会議の合間に自分の時間を削って、洗濯をしてくれたり、夕飯を準備してくれて、本当にありがとう。大変な時は、無理しないでね。

Yさんの、広い心と優しさ、愛情に甘えすぎずに、私もYさんのことを幸せにできるよう、これから料理などの家事もますます覚え、支えていけるように頑張っていきます。
Yさんと暮らしていて、毎日幸せです。これからもずっと、仲良く楽しい家庭を築いていこうね。よろしくお願いします。

【結び①】
今日来てくれた家族へもひと言ずつ、感謝を伝えさせてください。

Kおばさま。いつもは皆んなからKちゃんと呼ばれてます。昔からとっても仲良くしてくれてありがとう。オシャレやお化粧はいつもKちゃんに教えてもらっていたし、ヨーロッパ旅行も行きましたね。いつまでも若々しいKちゃんのことは、お姉ちゃんのように思っています。
これからもよろしくね。

Yくん。
◯歳も離れたYくんのことを、産まれてきてくれた時からとっても可愛く思ってました。けれども、いつのまにかYくんのほうがずっとしっかりしてましたね。
夢を叶えたYくんは、M家の自慢ですね。立派な◯◯になってください。

最後に、

パパ、ママ、今まで本当にありがとうございました。これからはパパとママのように、私を大切にしてくれるYさんと、幸せな家庭を築いていきます。
どうぞ、これからも見守っていてください。

Yさんのお父様、お母様。
T家の皆様と新しい家族となれることをうれしく思います。
おふたりのように仲の良い夫婦を目指していきますので、これからもよろしくお願いいたします。

Yさんのお兄様、お姉様。
私は長女なので、お兄さんお姉さんができることがとても嬉しいです。
今日が初めましてとなってしまいましたが、是非、これから仲良くしてください。よろしくお願いいたします。

【結び②】
こうして今日を迎えることができたのも、ご列席くださったみなさまのおかげです。
未熟な私たちですが、どうぞ温かく見守ってくださいますようお願い申し上げます。
結婚式 花嫁の手紙

【バックグラウンド/家族の反応】

Y. Mさんが挙げた結婚式は新郎家4名、新婦家4名、ほぼ家族のみの少人数婚。最初は友人も招待する予定だったので「そのなかでプライベートなメッセージを読み上げるのは・・・・・・」という気持ちから「手紙は読まない」と家族にも公言していましたが、コロナの影響でゲストを家族のみに絞ったため、旦那さんと相談して「全員にひと言は言おう!」と決めました。
結婚式当日は、手紙を朗読しているYさんはもちろん、ゲスト全員が感動で大号泣。手紙は読まないと思っていた両親にとってはサプライズ感もあって感動もひとしお。母からは手紙、父からはLINEで返事が届いたそうです。

CORDY編集部が注目したのは旦那さんへのメッセージ。サプライズレターだったので、旦那さんも感動の涙を流してくれたそうですが、CORDY編集部では、Yさんの家族が「やさしい旦那さんでよかった」と安心して送り出せる効果もあったのではないかと考えます。旦那さんと両親との関係をより親密にしてくれるという期待もできます。 【便せんや封筒など用意したもの/気を付けたこと】

便せん&封筒は高島屋の文具店で購入。ブライダルコーナー風の棚で見つけた、白くてパール加工されたデザインを選びました。両親と旦那さんには、そのまま渡せるように1通ずつ分けて書き、書き出しと締めくくりも別の便せんで用意しました。

Yさんは「早口になりがち」という自覚があったので、旦那さんに聞いてもらいながら事前練習して読むスピードを決めました。

練習の時点から涙が止まらなかったYさんは、当日も「絶対泣いちゃう」と確信して、目元は上下ともまつ毛エクステ、アイライナーはウォータープルーフのものを選んでメイク崩れ対策しました。ハンカチをテーブルに置いていて涙を拭けなかったことが反省点だそうですが、その涙も感謝や愛情の証と受け止めてもらえたのではないでしょうか。 手紙を準備するときと、読み上げるときの注意点について確認しておきましょう。

手紙を書く際は、期間に余裕を持って取り組みましょう。両親とのエピソードを振り返っていると、想いがあふれてスムーズに筆が進まない場合もあります。また、結婚式前日はなにかと忙しく、ゆっくり時間を取れないこともあるでしょう。3日前には仕上げることを目標にしてみてください。 手紙を両親に手渡しするだけなら長文でも構いませんが、披露宴で読み上げる場合はゆっくりとしたペースで2、3分に収まるような長さにしてください。長すぎる場合はゲストを飽きさせてしまいますし、短すぎる場合は淡白で冷たい印象を与えてしまうかもしれないからです。文字数は、600~800文字程度が目安です。 形式は「花嫁から両親へのメッセージ」ですが、新郎の家族や式を見守るゲストへの言葉を添えると丁寧です。新郎の家族やゲストへのメッセージを読み上げるときは、相手に体を向けて読むとより好印象を与えることができます。 結婚にまつわる文章には相応しくないNGワードがあります。「忌み言葉」「重ね言葉」とも呼ばれ、花嫁からの手紙はもちろん、招待状や動画のコメント、スピーチ、司会のナレーションなどでも使用しないのが基本です。下記に挙げたような単語は、ほかの言葉に置き換えてください。 飽きる、終わる、終える、帰る、帰す、嫌い、消える、切る、切れる、壊れる、壊す、冷める、冷える、去る、捨てる、離れる、離婚、離縁、破れる、破る、別れる、割る、割れる 哀れ、飽きる、忙しい、痛い、痛み、終える、終わる、降りる、壊れる、壊す、消える、去る、捨てる、負ける、冷える、冷める、倒れる、倒産、流れる、滅ぶ、滅びる、破れる、破る、病む、病気、割る、割れる 繰り返す、繰り返し、再度、再婚、再三、再び、二度、二回、戻る、戻す
いろいろ、いよいよ、延々、かえすがえす、重ね重ね、くれぐれも、再々、再三再四、重々、しばしば、度々、たまたま、次々、なおまた、なかなか、またまた、皆々様、わざわざ、ますます ますます精進していきます→今よりもっと精進していきます
重ね重ねお願いいたします→加えてお願いいたします
いろいろと思い出があります→たくさんの思い出があります

ただし、表現を変えるとエピソードの内容が伝わらなくなってしまう場合は、この限りではありません。 手紙は、できるだけ落ち着いて「ゆっくり」読むことを忘れないでください。緊張している時は早口になりがちなので、ゲストがよく聞き取れなかった、ということがないようにしたいところです。姿勢を正し、ワンフレーズごとに区切るような意識を持つと、聞き取りやすい発声になります。

披露宴当日はリラックスするのが難しいかもしれません。特に新婦は、スピーチに耳を傾けたり、お色直しで席を外したりで、食事や飲み物をいただく余裕が持てないこともあります。手紙を読む前にはドリンクを飲み、深呼吸をして、気持ちを整えてから席を立ちましょう。 「育ててくれてありがとう」「幸せになります」など、大切な言葉を読み上げる時は、手紙ばかり見ていないで、両親の顔を見て語りかけると、より想いが伝わります。

花嫁の手紙を読むシーンは、両親にとってかけがえのない時間です。声が震えていても、涙で視界がぼやけても、しっかり顔を見せることが大切です。下を向いているより、晴れの姿を両親の胸に刻ませてあげてください。 両親への手紙を読むシーンは、BGMもしっとりとした曲調で感動を盛り上げたいものです。ランキングを見ると、家族への感謝や絆をテーマにしたJ-POPなどが人気ですが、CORDY編集部では普段からよく耳にする曲よりも、知る人ぞ知る隠れた名曲のようなものをおすすめします。
大切なゲストに見守られながら両親への感謝を伝えるというのは、滅多に経験しない非日常的な機会。そのため、BGMもポピュラーすぎない曲の方が非日常感を盛り上げられると考えるためです。

CORDY編集部では、手紙朗読のBGMを選ぶ時に気を付けるポイントとして、大きく4つを洗い出してみました。

①はっきりと意味の取れる歌詞がついていないこと。
せっかくの手紙の内容が伝わりにくくなってしまうためです。

②強弱の振れ幅が大きすぎないこと。
音の小さい部分に合わせて調整していると盛り上がった時に声がかき消されてしまう心配があります。とくにクラシック音楽などは強弱の差が激しいので注意が必要です。

③ドラマチックすぎないこと。
音楽だけでも泣けてくるような情感たっぷりすぎる曲は、大げさすぎる印象をあたえたり、音楽だけで雰囲気ができあがってしまったりして、手紙の内容が聞き手の頭に入りにくくなってしまいます。

④メロディーの切り替えが少ない曲に。
序奏・主題・展開などメロディのモチーフが何度も切り替わるような曲は、切り替わるたびに音楽に注意が向いていまいがち。同じメロディが繰り返されるような曲の方が、聞き手に手紙の内容に集中してもらえます。 ではここから、おすすめのBGM3曲をご紹介します。 やさしいメロディーがじんわりと心にしみいるような1曲。起伏が少なくおだやかな曲調なので「わざとらしくしたくない」「意図的に泣かせようとしている印象を与えたくない」という人におすすめです。ピアノのソロバージョンなら、楽器の音色が切り替わるたびに音楽に注意が向くこともないため、手紙の内容に集中してもらえます。
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山場はしっかり盛り上がる楽曲。手紙朗読のシーンをより一層、感動的に演出したい人におすすめです。トランペットやオーボエなどの哀愁漂う音色が感動の涙を誘います。手紙を読み終えて花束贈呈に移るタイミングを、曲のクライマックスに合わせるのもおすすめです。
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新郎新婦を送りだす両親の心情に重なるような、わびしさやさびしさを感じさせるメロディー。ゲストは新郎新婦だけでなく両親の涙にも弱いもの。両親も思わず涙するような曲を選ぶことで、親族や年配ゲストの共感を誘い、会場中が温かいムードに包まれるのではないでしょうか。
>>AppleMusicで聴いてみる


BGMがどんなに感動的でも、主役はあくまでも花嫁の声。主張しすぎないように控え目な音量で流しましょう。緊張でうまく声が通らない場合も考えられるので、事前に会場のスタッフと相談して、最適な音量に調整してもらうなどの対策をお願いしておきましょう。 花嫁が手紙を読む演出は、挙式・披露宴の後半のタイミングに設けられることも手伝って、両親との思い出やその日の幸せなシーンが胸にあふれ、きっと感極まってしまうでしょう。
しかし、この時間は、娘を大切に育ててきた両親の晴れ舞台でもあります。素直な気持ちで読み上げられるように、事前の準備をしておきたいですね。

花嫁の手紙は、読むだけでなく実際に両親に手渡すものになるので、ぜひ素敵な便箋を選んでください。そして、両親へのギフトも合わせて渡せると、なお印象的なセレモニーになるでしょう。たとえば、家族の思い出の写真入りのメッセージボードや時計のオブジェ、美しさが何年も長持ちするプリザーブドフラワーなどが結婚式の記念品として向いています。ウエディングオンラインショップのCORDYでは両親へのギフトにピッタリなアイテムをご紹介していますので、参考にしてみてください。

そして、新郎にも、手紙を読む練習に付き合ってもらったり、当日はハンカチを渡すようお願いしておいたりするといいかもしれません。ぜひ、ふたりで力を合わせて、大切な両親への想いを伝えてみてくださいね。

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