2022年の最旬ウェディングドレスは? トレンドのデザインをバイヤーに聞いてみた

2022年の最旬ウェディングドレスは? トレンドのデザインをバイヤーに聞いてみた

ウェディングドレスにもトレンドがあります。ここでは今流行っているもの、NYやヨーロッパなど世界中のトレンドから日本で流行しそうなデザインを紹介。様々なトレンドドレスがどんなタイプの花嫁に人気なのかも、ドレスショップのバイヤーさんに聞きました。自分にぴったり、且つトレンドも押さえたドレスを選んでおしゃれ花嫁を目指しましょう。 パフ&ビッグスリーブ、さらにこうした印象的な袖が二の腕あたりについているオフショルダーは、ウェディングドレスのトレンドを生み出しているイベント「NYブライダルファッションウィーク」でも、2、3年前頃から流行しているデザインです。

ふんわりとした印象のパフスリーブは、プリンセスのようなかわいらしい雰囲気を連想しがちですが、最近は「モード」や「スタイリッシュ」など、デザインのバリエーションが広がっています。 パフスリーブのようなふんわり袖の象徴とも言える甘いテイスト。おとぎ話のプリンセスのようにかわいらしい花嫁を目指す人にぴったりです。カラードレスにも多く見られるデザインなので、シンプルなウェディングドレスからガラッとイメージチェンジしたいという花嫁のお色直しにもぴったりです。
プリンセス系のパフスリーブドレス

袖以外の部分はシンプル、スレンダーラインや胸元が大きく開いているなど、インポートのテイストが加わると、一気にモードやスタイリッシュな印象になります。とくにインポートブランドは、手の先まで隠れるぐらい長い袖など個性的なデザインもあり、おしゃれ上級者にも注目されています。

「当店では、スレンダーライン×パフスリーブといったデザインはフォトウェディングで着たいというお客様が増えています。日頃からファッションへの興味関心が高く、自分なりのスタイルをしっかり持っているタイプの方にこうしたドレスを選ぶ傾向があると思います」(プリンセスガーデン・ヨコハマ/千葉彩さん)
モード系のパフスリーブドレス

人気のインポートブランド「アントニオ リーヴァ」に代表されるようなテイスト。シルクサテンやミカドシルクなどハリのある上質な素材で、シルエットはボリュームのあるAラインやプリンセスライン。レースやビーディングなどの装飾はほとんどないシンプルデザインというのが大きな特徴です。

ウエストから大きく広がるボリュームのあるデザインですが、装飾がないため上質な素材やパターンの美しさが際立ち、甘くなりすぎないので大人花嫁にもぴったりです。こうしたデザインは、海外のコレクションでも目立ち、袖やボレロが取り外せるような2way・3wayタイプのバリエーションも増えているようです。

「こうしたデザインを選ばれるお客様は、たとえば冬のダウンコートは長く着られるように高級ブランドを選ぶなど、普段からシンプルで上質なファッションを好む傾向があるように見受けます。クラシカルな雰囲気も強いドレスなので、由緒あるホテルでの結婚式にもぴったりではないでしょうか」(プリンセスガーデン・ヨコハマ/千葉彩さん)
Aラインやプリンセスラインのシンプルなドレス

よりクラシカルにまとめたいなら、ティアラをコーディネートするのもおすすめ。高さのないデザインを選ぶと上品にまとまります。
jurer ブライダルジルコニアティアラ

センターパートでタイトにまとめたヘアスタイルに大ぶりなイヤリングを合わせるようなコーディネートをすると、モードな雰囲気を取り入れることもできます。ドレスのデザインがシンプルだからこそ、コーディネート次第で様々な表情を楽しむことができます。
Fringeフリンジピアスa

バーサカラー(ロールカラー)は、トレンドワードのひとつ「クラシカル」を象徴するようなデザイン。上述の「ボリューム×シンプル」なドレスもクラシカルな雰囲気ですが、「少し装飾がほしい」と感じるような層に人気のあるデザインです。

「当店では、もっとも人気のあるデザインです。ビスチェタイプのドレスにカラーだけつけることもできるので、挙式と披露宴でイメージチェンジなども可能です。最近は、ビッグシルエットのチュールドレスにバーサカラーを合わせるスタイルも人気があります」(プリンセスガーデン・ヨコハマ/千葉彩さん)
バーサカラ―(ロールカラー)のウェディングドレス

王道タイプのティアラを合わせたらロイヤルウェディングのような正統派花嫁に。ホテルやゲストハウス、クラシカルな洋館など、幅広い式場タイプと相性のよいスタイルです。
royal ジルコニアティアラ/ブライダルアクセサリー

総レースで体にぴったりフィットするようなスレンダーラインやマーメイドライン、胸元や背中が深く開いていてセクシーな印象のデザインも、ここ数年人気が続いています。海外では定番であることから、インポートドレスの象徴とも言えるスタイルです。

ただ、日本では肌の露出が多くセクシーすぎると、とくに両親以上の世代のなかには抵抗を感じる人も・・・・・・。そのため、ヌーディなドレスにはフォトウェディングで挑戦、家族や友人などを招待する挙式・披露宴ではAラインやプリンセスラインなどの王道ドレスを選ぶ人も多いようです。

「最近は胸や背中だけでなく、ワキのあたりも大胆に開いているデザインが見受けられますが、ふたりだけで楽しむフォトウェディングであれば抵抗なく着られる花嫁さんも多いと思います。とくに、インスタでは岩場のワイルドなロケーションでのフォトウェディングでこうした大胆なドレスを合わせている写真が目立ちます。胸や背中の空きの深さが気になる場合は、取り外し可能な当て布が付いているケースもありますが、フォトウェディングでは気にせず当て布なしで着ている人が多いですね」(プリンセスガーデン・ヨコハマ/千葉彩さん)
スレンダーラインやマーメイドラインの総レースウェディングドレス

レースというと繊細な印象がありますが、トレンドは、大柄やリーフモチーフなど個性的な印象のレース。リバーレースなどの細やかなレースと比べて甘くなりすぎず、可憐というよりも華やかさが際立ちます。

「リーフモチーフのレースは甘くなりすぎず、ボヘミアンな雰囲気も楽しめます。ヘアはきっちりまとめすぎないニュアンスヘアにゴールド系のアクセサリーを合わせるのがおすすめのコーディネートです。レースの存在感があるので、華やかさも演出できます。ふんわり広がるシルエットに抵抗はあるけど、華やかさはほしいという花嫁さまにぴったりのデザインだと思います」(クリオマリアージュ/平見美麗さん)
大柄やリーフモチーフなど個性的なレースのウェディングドレス

シルエットはスレンダーやソフトマーメイド、レースやビーディングなどの装飾もほぼついていないようなミニマルスタイルは、知的で凛とした印象に。たとえば、タイトアップにまとめたヘアスタイルに、大ぶりなイヤリングを合わせると、都会的でイマドキな雰囲気に仕上がります。

「ミニマルなウェディングドレスは、知的な印象が際立つデザインです。こうしたドレスを選ぶお客様は、親しいゲストと過ごす時間を大切にしたいという価値観から、リゾート地など、都会の喧騒を離れリラックスした雰囲気で過ごせる会場を選ばれる方が多い気がします。ドレスのボリュームが小さく動きやすいため、ゲストの方と近い距離で会話しやすいというのも選ばれるポイントのひとつだと思います」(クリオマリアージュ/平見美麗さん)
スレンダーやソフトマーメイドシルエットのミニマルなウェディングドレス

英王室ダイアナ元妃のウェディングドレスを思い起こさせるようなビッグシルエットも、インスタグラムを中心に注目が集まっています。

「インスタグラムの『#韓国前撮り』『#韓国風フォト』といったタグ検索などで、ビッグシルエットのドレスを見て、『こういうドレスはありませんか?』とリクエストされるお客様が増えています。普段から、フリルのついたワンピースなどのフェミニンなファッションを好み、ワンシーズンごとにその時々のトレンドを取り入れたいと考えるお客様が多いという印象です」(プリンセスガーデン・ヨコハマ/千葉彩さん)

ホテルのボールルームなど、広くて天井も高い会場と好相性。写真も、広い会場で引きのアングルで撮影するときれいに写ります。グリッターやスパンコールなどキラキラした装飾も特徴のひとつなので、スポットライトが当たる演出にもぴったり。

ただし、サイズが合うかどうかが重要なポイント。とくにハイネックはサイズが合っていないと背中の布がたるんでしまうなど、きれいに着こなすのが難しかったりします。首の長さや肩幅、肩の厚みなど、合わせなければならないパーツが多いので、レンタル用のお直しだけではぴったりに合わせられないので注意が必要です。

ボレロやビッグスリーブなどが着脱式になっている2wayタイプなどであれば、上半身のサイズが合わない場合はビスチェタイプのドレスとして着ることもできます。
ビッグシルエットの韓国風ウェディングドレス

リボンは「カワイイ」の代表的なデザインだと思われがちですが、トレンドはモードな印象。大きなリボン以外の部分はシンプルにまとまっているのが特徴です。

「インスタなどでも多く紹介されていて、かわいらしいタイプのお客様が試着を希望されることもありますが、着てみると意外とシンプルで物足りなく感じたり、大人花嫁にとっては少しかわいらしすぎる感覚があったりすることもあります。モードに着こなせるおしゃれ上級者さんにおすすめです」(プリンセスガーデン・ヨコハマ 千葉彩さん)
ビッグリボンのウェディングドレス

トレンドと言うと、ファッションリーダーなどおしゃれに対する感度の高い人が選ぶものだという印象がありますが、「クラシカル」「モード」「ゴージャス」など、様々なテイストがあります。普段のファッションや好みのテイストに照らし合わせて考えたら、ピンとくるデザインが見つかるかもしれません。自分の好みや価値観に合ったトレンドドレスを探してみましょう。 ドレスコーディネーター歴:11年

ドレスバイイング歴:8年

バイイングのヒントにしているもの: 
海外のウェディングブランドやファッション関係のインスタグラム
来店するお客様の声(ニーズ)、ウェディングサイトの情報など
千葉彩(ちば・あや)さん

ドレスコーディネーター歴:14年

ドレスバイイング歴:8年

バイイングのヒントにしているもの: 
アパレルのバイイングで得る知識やSNSの投稿、お客様のお声
平見美麗(ひらみ・みれい)さん

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