
結婚式準備はいつ・何をすべき? 準備リストや必要な期間、手続きを解説
2025.03.19
一般的に、プロポーズからから式を挙げるまでの準備期間として、約1年をみておけば余裕をもって計画することができるでしょう。ではそのあいだにどんなことをすればよいのでしょうか?
ここでは両家顔合わせのタイミングやブライダルフェアの参加から、結婚式を成功させるために欠かせない演出やアイテムの準備といった年間の流れと、計画的に準備をすすめるための「やることリスト」を紹介します。
「プロポーズ時に婚約指輪を渡したい」という場合は、プロポーズの1ヶ月前を目安に指輪を用意しておけば安心です。店舗によって異なりますが、人気店舗でフルオーダーする場合、完成までに2~3ヶ月かかることもあるため注意が必要です。「結納や結婚式前までに渡せたらいい」という場合も、納品までどのくらいの期間がかかるのかをあらかじめ購入店舗に聞いておきましょう。
・すべての起点となるプロポーズ
結婚式の準備には「式場の決定」「招待客への報告・参列の確認」「披露宴の構成や知人への依頼」など、さまざまな決定事項や準備があります。2021年のゼクシィトレンド調査 によると、結婚式の1年以上前から式場の検討をはじめるカップルが半数を超えています。結婚式の規模や内容によって準備期間は前後しますが、結婚式の1年前には式場の検討がはじめられるようにプロポーズの計画を立てるとよいでしょう。
プロポーズが成功したら、両家の親に結婚の挨拶をします。近隣に住んでいる場合は日程調整を行いやすいですが、遠方に住んでいる場合などはなかなか都合が合わない場合もあります。そういった場合はできるだけ早めに日程調整を行い、両家の親に挨拶をしましょう。
・ゲスト数、挙式スタイル、時期をイメージする
ゲスト数・挙式スタイル・時期は、ふたりの結婚式にふさわしい会場を検討するうえで重要なポイントになるので、ざっくりしたイメージで構わないので考えておきましょう。ゲスト数を概算するには、まず、どの関係まで招待するかを決めます。たとえば、家族のみか親戚まで入れるか、親しい友人、会社関係まで広げるかといった具合です。これによって、だいたいのゲスト数を把握でき、見学する式場の規模を絞り込むことができます。
挙式スタイルは、式場のチャペルで行うことの多い「教会式(チャペル式)」「人前式」、神社や式場の神殿で挙げる「神前式」、お寺や自宅の仏前で行う「仏前式」があります。式場見学前に決めておきたいのは、チャペルで挙げたいか、それ以外の場所で挙げたいか。チャペルの場合、ほぼどの式場でも問題ありませんが、「神前式」を希望する場合、挙式する神社と式場との距離、式場のヘアメイクさんに神社まで出張してもらえるかどうかなど確認すべきポイントもでてきます。
時期については、特にこだわりがない場合はNGな時期だけ洗い出しておきましょう。たとえば仕事の都合で忙しくなりそうな時期、両親や家族の都合、六曜を気にする場合は、大安・友引にこだわるのか、赤口・仏滅でなければ良いのかなど。これにより、ある程度絞りながらも、式場が提示する割引対象日も検討できるなど、柔軟に判断ができます。ふたりの記念日などピンポイントに絞り込みすぎると、選択肢を狭めてしまうので注意が必要です。
余裕をもって式の準備を進められるよう、結婚式の11ヶ月前には式場を決定することをおすすめします。特に1日1組限定などのゲストハウスは予約が埋まりやすく、ふたりの希望の日程を押さえにくかったりするので注意が必要です。
納得のいく式場で契約できるよう、積極的にブライダルフェアへ参加するなど計画的に式場見学のスケジュールを立てましょう。ブライダルフェアでは実際の式場の雰囲気を確認できるのはもちろん、ゲストに提供される料理の味見もできるので、まずは気になっている式場をいくつかピックアップし、実際に足を運んでみましょう。
見学する式場を増やしすぎると、どこが良かったのかわからなくなったり、契約までに時間がかかりすぎて、予定していた日程がずれ込む可能性があります。
こちらの記事では、ブライダルフェアの種類やメリットを詳しく解説しています。
>>舞台裏まで徹底解説>ブライダルフェアの種類&メリット・デメリット
・顔合わせ食事会や結納
式場が決まったら挙式の日程とスタイルを決め、両家の食事会や結納を行います。結婚式の準備が本格化する前に行うと、結婚式に関する相談もできるので、準備もスムーズに進めやすくなります。
食事会にするか、結納にするかは、両家両親の意向も聞いたうえで決めましょう。ふたりはカジュアルな食事会で良いと思っていても、両親はフォーマルにしたいと考えていることもあるので、意思確認が必要です。
結納や顔合わせ食事会については、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>結納はする? しない? しない場合の「顔合わせ食事会」や結納金についても解説
学生時代の同級生や日頃から親しくしている友人など、身近な人には10ヶ月前に結婚の報告を済ませておきましょう。あまりギリギリになってから報告すると仕事の都合などで式に参加できなくなってしまうことがあります。親しい間柄であれば、10ヶ月より前に報告しても不自然ではありません。
・婚姻届の準備や入籍日の検討
婚姻届の準備や入籍日の検討も、結婚式の10ヶ月前には行いたいことのひとつです。婚姻届は役所かインターネットですぐに入手することができますが、「戸籍謄本」「身分証明書」「印鑑」「父母の婚姻同意書(未成年者の場合)」など準備するものがいくつかあるため早めの行動がおすすめです。
入籍日は今後もずっと変わることがない記念の日になることから、六曜などから縁起の良い日を選びたいと考えるカップルが多くいます。ほかにも付き合った記念日や語呂が良く覚えやすい日など、記念日にふさわしい日を選びましょう。
この時期は職場に結婚の報告をするのによいタイミングです。職場へ報告する際は、「直属の上司に最初に報告すること」「就業時間外に報告すること」の2点を守りましょう。
上司に報告する際は、お昼休みや就業時間外に時間を取ってもらい、きちんと結婚の報告をします。就業時間内に報告してしまうとどうしても手短になってしまい、場合によっては誠意が伝わらない可能性もあります。
ほとんどの結婚式場は衣裳店と提携していて、そこで好みの衣裳を探すようすすめられますが、それ以外のショップで検討することもできます。提携店以外で選ぶ場合は、「持ち込み料」などの制約がかかることもあるので、式場に確認しておきましょう。
早い段階で決めておきたい理由は、ドレスがすべてのコーディネートの軸になるからです。ヘアメイクやブーケだけでなく、会場装花やペーパーアイテムのデザインなどもドレスのデザインを踏まえて選びましょう。一旦、決めていても、新作ドレスが入荷したり、Instagramなどであれこれ見ているうちに、変更したくなることもあるかもしれませんが、このタイミングである程度の方向性は決めておくことをおすすめします。
・結婚指輪選び
指輪は購入する店舗や、フルオーダー・セミオーダーなどの条件によって、納品までに半年以上かかってしまう場合もあります。式までにお互いが納得できる指輪を見つけるためにも、少なくとも7ヶ月前には結婚指輪について話し合ってみましょう。
結婚指輪を買う時期やつけるタイミングはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>結婚指輪はいつ買う?いつから着け始めるのが正解?ベストなタイミングを紹介
特に早い段階で詳細な見積もりを知りたい人は、結婚式場での打ち合わせがスタートする頃には招待客を確定しておきましょう。料理や引き出物など、リアルな数字で見積もりをつくってもらえるので、最終見積もりとのギャップも少なく済みます。
また、結婚式の進行・演出を決めたり、会場装飾を検討する場合も、ゲストの顔ぶれを想像しながら決められるため、ゲスト満足も期待できます。なかなか決められない場合は、遅くとも招待状を発送する2ヵ月前頃には確定させましょう。
・新居やハネムーンの検討
結婚式のあとに始まる新生活のことや、ハネムーンなどの検討も始めましょう。新居の場合は物件を選んだり家具や引越しなどの手続きもあるため、可能であればプロポーズ後、すぐにでも話し合うと余裕を持って準備できます。早めに話し合うことで、相場の安い時期に引越しを行える可能性も高くなります。
ハネムーンに行くタイミングはカップルによって異なりますが、出発の4ヶ月前までに情報収集を始め、3ヵ月前までに仮申し込みをすると良いでしょう。予約時期が早いほど希望の日程に行けるだけでなく、早割などのお得なサービスを利用できることがあります。
この時期に検討しはじめたいのが、席次表・席札・料理のメニュー表・サンキュータグ・プロフィールブック・芳名帳といった披露宴で使用するペーパーアイテムのデザイン。
ふたりの個性や結婚式の雰囲気を伝える重要なアイテム。紙質や文字の書体、文字色、背景色といった選択肢や組み合わせがたくさんあり、決めるのに意外と時間がかかるので余裕を持って早めに取り掛かりましょう。
・ブライダルエステ
また、この時期から式へ向けて肌やボディを整える「ブライダルエステ」を始めるのもおすすめです。ブライダルエステの期間やメニューはさまざまですが、おすすめの期間は約5ヶ月前〜式直前まで続けるコースです。フェイシャルはもちろん、痩身や脱毛・デコルテラインや背中のケアなど、ドレスに合わせたメニューを取り入れると良いでしょう。
プロフィールムービーなどの演出のために使用する写真や映像を集めましょう。幼少期の写真や映像などを集める際には、実家に帰って探したり親に手伝ってもらう必要も出てきます。ポイントは、結婚式当日に招待する人が映っている写真を選ぶこと。4ヵ月前になるとゲストの顔ぶれも具体的になってきているので、意識して写真や映像を探してみましょう。
なかには「新郎の写真が少ない」「新婦の中高時代の写真がほとんどない」など、写真がバランスよく揃わないことに悩む人もいるようですが、気にならないゲストがほとんどなので心配ありません。
5、6分の映像なら新郎10枚、新婦10枚、ふたり10枚といった枚数で構成できますが、たとえば新郎7枚、新婦13枚といったバランスでも違和感なくまとまります。良い写真がたくさんあったからといって、何十枚も使って上映時間が長くなりすぎるとゲストが飽きてしまうこともあるので注意が必要です。
・前撮り
前撮りデータをウェルカムボードに使ったり、親族控室などに飾るアルバムをつくったりと、結婚式当日にお披露目したい人は、4ヵ月以上前に前撮りすることをおすすめします。式場での前撮りはヘアメイクリハーサルを兼ねて1、2ヵ月前をすすめられますが、データが仕上がるまでに1ヵ月ほどかかるため、結婚式当日には間に合わない可能性が高くなるので注意が必要です。
招待状は式の2ヵ月前頃に発送しますが、余裕を持って3ヶ月前頃には作成・発注に取り掛かりましょう。万が一「イメージと違った」「誤字脱字が発覚した」という場合でも、そのタイミングであればまだ修正が可能です。
招待状が完成したら、発送作業に取り掛かります。遠方でなかなか会えない場合には郵送になりますが、手渡しがもっとも丁寧な渡し方となります。特に主賓や上司にはできる限り手渡しするのが望ましいでしょう。その際、事前に相手の都合を聞くことも忘れないようにしてください。
こちらの記事では、デザインのテイスト別に人気の招待状を紹介しています。
>>結婚式招待状のおしゃれデザイン20選!ネットで注文ができる手作りキットなどを紹介
・引き出物の手配
引き出物は遅くとも3ヵ月前頃から準備し始めましょう。
本格的な打ち合わせがスタートする前、6、7ヵ月前頃にはギフトカタログも渡されるので、早いうちから目星をつけておきましょう。
たとえば、映像演出の準備で過去の写真を見直すタイミング(【4ヵ月前にやること】で紹介)もおすすめです。ふたりでゲストとの思い出を振り返りながら喜んでもらえそうなギフトを考えてみると、お互いをより深く知る時間を過ごせるのではないでしょうか。
引き出物選びについては、こちらの記事を参考にしてください。
>>結婚式で人気の『引き出物』は?金額相場や選び方、おしゃれな人気商品まで
・ブーケ選び
花嫁の象徴ともいえるブーケですが、さまざまな種類や形があるだけでなく使用する花の種類も豊富です。ドレスとの相性を考えるのはもちろん、事前にインスタグラムなどで画像検索したり、式場で過去の先輩花嫁が持ったブーケを見せてもらったりしてイメージを膨らませてみましょう。
式場で紹介されるフローリストに依頼するのではなく、自分で探すこともできます。持ち込み料がかかることもありますが、持ち込み料を払っても式場で依頼するより安く抑えられ、且つ、自分好みのフローリストを指名することができることもあります。提携先にこだわらず、たくさんのフローリストを吟味して選びましょう。
披露宴のプログラムや演出を本格的に考えはじめるタイミングは2ヵ月前頃がおすすめです。このタイミングは、招待状を発送する頃にあたり、ゲスト一人ひとりが喜ぶ姿をイメージしながら「誰に余興を依頼しようか」「鏡開きをしたら祖父母たちにも楽しんでもらえそう」など、より盛り上がるプログラムを考えることができます。
余興の依頼は相手の都合もあり、思ったように進まないケースもあります。依頼の際には直接会って話すか電話で頼むのが一般的です。後日改めて招待状でお願いするのも忘れないようにしましょう。
・ゲストの出欠確認
2ヶ月前になると、結婚式や披露宴の最終チェックに入ります。ゲストの出席確認は、招待状をすでに送っているため、電話やメールで確認しましょう。友人・同僚にはメールやLINE、上司・親には電話で確認をとるのがおすすめです。
・二次会の会場予約
二次会の会場予約やパーティー内容などの詳細も決定しましょう。それに併せて、二次会の受付やサポートをしてくれる友人に声をかけたり、参加費用なども並行して考えるとスムーズです。
1ヵ月前頃から、ヘアメイクリハーサルや衣裳の最終確認、余興の打ち合わせなど、本番を見据えたリハーサルが始まります。余興を頼んだ友人にも式場に足を運んでもらい、打ち合わせやリハーサルを行うので、依頼する時点で予定を空けてもらえるよう伝えておきましょう。
披露宴プログラムの読み合わせも行います。基本的には、ムービー演出のタイミングや花嫁の手紙、新郎の謝辞など、当日の流れを共有するための時間ですが、もし手紙や謝辞の内容に不安がある場合は、ウェディングプランナーや司会者にチェックしてもらいましょう。「忌み言葉」「重ね言葉」など、結婚式でタブーとされるような表現なども指摘してもらえます。その場合、遅くとも3日前頃までには見てもらえるように準備しておきましょう。
・最終見積り確認~支払い
1ヵ月前頃には最終見積もりの読み合わせも行われます。衣裳や会場装花、スナップ撮影、料理、飲み物など、すべての項目を念入りにチェックしましょう。
特に注意したいのが、コース料理や引き出物の数量など、ゲスト数によって変動する項目。急きょ、ゲストから欠席の連絡が入った場合、何日前まで返金可能かを確認しておきましょう。引き出物など式場が提携先などに発注するものについては2週間前まで、料理や飲み物など式場で手配するものについては1週間前までなど、アイテムによって返金可能な期日が異なるので、万一に備えて把握しておきたいところです。
こうして確認した見積り書は、2、3週間前までに自宅に郵送されます。支払期日は1週間~5日前まで、現金で銀行振込というケースが大半です。数百万円以上と振込金額が大きいため、ATMでは受け付けられず、窓口での手続きになるため注意が必要です。
・お車代やお礼の準備
お車代や余興・受付を担当してくれた友人に渡すお礼金の準備も忘れないようにしましょう。お車代を渡す際は入れる金額に応じて使用する袋を変えたり、渡すタイミングに気をつけてください。
お車代やお礼についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>結婚式のお礼・お車代の相場は?金額ごとの封筒の選び方や書き方をプロが解説
結婚式が無事に終わったあとは、式で受付や余興を担当してくれた関係者や式場のスタッフなどにお礼をしましょう。お礼状だけでもいいですが、式場スタッフなどへはお菓子などを付けて感謝の気持ちを表す花嫁も。お菓子は必須ではありませんが、お礼状はしっかりと届けましょう。
・写真アルバムやフォトフレーム
結婚式のあとは、結婚式で撮影した写真や動画などの整理をしましょう。アルバムやフォトフレームは結婚式が終わってから準備しても問題ありませんが、結婚式前に写真アルバムやフォトフレームを用意しておくと、すぐに飾ることができるのでおすすめです。写真の現像をついついあと回しにしてしまう人は、初めにアルバムやフレームを準備しておくと良いかもしれません。
ウェディングアルバムの選び方はこちらの記事を参考にしてみてください。
>>ウェディングアルバムは結婚式場に依頼?手作り?後悔しないためにメリデメを比較
ここで紹介したスケジュールはあくまで目安です。「ゲストをもてなすためにより重要だ」と感じる項目を優先して準備しても問題ありません。理想の結婚式にするために、事前の準備や時期を逆算して計画的に進めましょう。
ここでは両家顔合わせのタイミングやブライダルフェアの参加から、結婚式を成功させるために欠かせない演出やアイテムの準備といった年間の流れと、計画的に準備をすすめるための「やることリスト」を紹介します。
■1年間の「やることリスト」
自分の理想通りの結婚式にするためには、計画的な準備が欠かせません。ここでは時系列に沿ってやるべき項目をご紹介していきます。実際には予定通りにはいかないこともあるので、スケジュールや順番はあくまで目安として参考にしてください。
婚約指輪とプロポーズは1年以上前を目安にしよう
・婚約指輪の購入「プロポーズ時に婚約指輪を渡したい」という場合は、プロポーズの1ヶ月前を目安に指輪を用意しておけば安心です。店舗によって異なりますが、人気店舗でフルオーダーする場合、完成までに2~3ヶ月かかることもあるため注意が必要です。「結納や結婚式前までに渡せたらいい」という場合も、納品までどのくらいの期間がかかるのかをあらかじめ購入店舗に聞いておきましょう。
・すべての起点となるプロポーズ
結婚式の準備には「式場の決定」「招待客への報告・参列の確認」「披露宴の構成や知人への依頼」など、さまざまな決定事項や準備があります。2021年のゼクシィトレンド調査 によると、結婚式の1年以上前から式場の検討をはじめるカップルが半数を超えています。結婚式の規模や内容によって準備期間は前後しますが、結婚式の1年前には式場の検討がはじめられるようにプロポーズの計画を立てるとよいでしょう。

【12ヶ月前にやること】
・両家の親に結婚の挨拶プロポーズが成功したら、両家の親に結婚の挨拶をします。近隣に住んでいる場合は日程調整を行いやすいですが、遠方に住んでいる場合などはなかなか都合が合わない場合もあります。そういった場合はできるだけ早めに日程調整を行い、両家の親に挨拶をしましょう。
・ゲスト数、挙式スタイル、時期をイメージする
ゲスト数・挙式スタイル・時期は、ふたりの結婚式にふさわしい会場を検討するうえで重要なポイントになるので、ざっくりしたイメージで構わないので考えておきましょう。ゲスト数を概算するには、まず、どの関係まで招待するかを決めます。たとえば、家族のみか親戚まで入れるか、親しい友人、会社関係まで広げるかといった具合です。これによって、だいたいのゲスト数を把握でき、見学する式場の規模を絞り込むことができます。
挙式スタイルは、式場のチャペルで行うことの多い「教会式(チャペル式)」「人前式」、神社や式場の神殿で挙げる「神前式」、お寺や自宅の仏前で行う「仏前式」があります。式場見学前に決めておきたいのは、チャペルで挙げたいか、それ以外の場所で挙げたいか。チャペルの場合、ほぼどの式場でも問題ありませんが、「神前式」を希望する場合、挙式する神社と式場との距離、式場のヘアメイクさんに神社まで出張してもらえるかどうかなど確認すべきポイントもでてきます。
時期については、特にこだわりがない場合はNGな時期だけ洗い出しておきましょう。たとえば仕事の都合で忙しくなりそうな時期、両親や家族の都合、六曜を気にする場合は、大安・友引にこだわるのか、赤口・仏滅でなければ良いのかなど。これにより、ある程度絞りながらも、式場が提示する割引対象日も検討できるなど、柔軟に判断ができます。ふたりの記念日などピンポイントに絞り込みすぎると、選択肢を狭めてしまうので注意が必要です。

【11ヶ月前にやること】
・式場探し、ブライダルフェアに参加余裕をもって式の準備を進められるよう、結婚式の11ヶ月前には式場を決定することをおすすめします。特に1日1組限定などのゲストハウスは予約が埋まりやすく、ふたりの希望の日程を押さえにくかったりするので注意が必要です。
納得のいく式場で契約できるよう、積極的にブライダルフェアへ参加するなど計画的に式場見学のスケジュールを立てましょう。ブライダルフェアでは実際の式場の雰囲気を確認できるのはもちろん、ゲストに提供される料理の味見もできるので、まずは気になっている式場をいくつかピックアップし、実際に足を運んでみましょう。
見学する式場を増やしすぎると、どこが良かったのかわからなくなったり、契約までに時間がかかりすぎて、予定していた日程がずれ込む可能性があります。
こちらの記事では、ブライダルフェアの種類やメリットを詳しく解説しています。
>>舞台裏まで徹底解説>ブライダルフェアの種類&メリット・デメリット
・顔合わせ食事会や結納
式場が決まったら挙式の日程とスタイルを決め、両家の食事会や結納を行います。結婚式の準備が本格化する前に行うと、結婚式に関する相談もできるので、準備もスムーズに進めやすくなります。
食事会にするか、結納にするかは、両家両親の意向も聞いたうえで決めましょう。ふたりはカジュアルな食事会で良いと思っていても、両親はフォーマルにしたいと考えていることもあるので、意思確認が必要です。
結納や顔合わせ食事会については、こちらの記事で詳しく解説しています。
>>結納はする? しない? しない場合の「顔合わせ食事会」や結納金についても解説

【10ヶ月前にやること】
・友人への結婚報告学生時代の同級生や日頃から親しくしている友人など、身近な人には10ヶ月前に結婚の報告を済ませておきましょう。あまりギリギリになってから報告すると仕事の都合などで式に参加できなくなってしまうことがあります。親しい間柄であれば、10ヶ月より前に報告しても不自然ではありません。
・婚姻届の準備や入籍日の検討
婚姻届の準備や入籍日の検討も、結婚式の10ヶ月前には行いたいことのひとつです。婚姻届は役所かインターネットですぐに入手することができますが、「戸籍謄本」「身分証明書」「印鑑」「父母の婚姻同意書(未成年者の場合)」など準備するものがいくつかあるため早めの行動がおすすめです。
入籍日は今後もずっと変わることがない記念の日になることから、六曜などから縁起の良い日を選びたいと考えるカップルが多くいます。ほかにも付き合った記念日や語呂が良く覚えやすい日など、記念日にふさわしい日を選びましょう。

【8ヶ月前にやること】
・職場への報告この時期は職場に結婚の報告をするのによいタイミングです。職場へ報告する際は、「直属の上司に最初に報告すること」「就業時間外に報告すること」の2点を守りましょう。
上司に報告する際は、お昼休みや就業時間外に時間を取ってもらい、きちんと結婚の報告をします。就業時間内に報告してしまうとどうしても手短になってしまい、場合によっては誠意が伝わらない可能性もあります。

【7ヶ月前にやること】
・衣裳選びや結婚指輪決めほとんどの結婚式場は衣裳店と提携していて、そこで好みの衣裳を探すようすすめられますが、それ以外のショップで検討することもできます。提携店以外で選ぶ場合は、「持ち込み料」などの制約がかかることもあるので、式場に確認しておきましょう。
早い段階で決めておきたい理由は、ドレスがすべてのコーディネートの軸になるからです。ヘアメイクやブーケだけでなく、会場装花やペーパーアイテムのデザインなどもドレスのデザインを踏まえて選びましょう。一旦、決めていても、新作ドレスが入荷したり、Instagramなどであれこれ見ているうちに、変更したくなることもあるかもしれませんが、このタイミングである程度の方向性は決めておくことをおすすめします。
・結婚指輪選び
指輪は購入する店舗や、フルオーダー・セミオーダーなどの条件によって、納品までに半年以上かかってしまう場合もあります。式までにお互いが納得できる指輪を見つけるためにも、少なくとも7ヶ月前には結婚指輪について話し合ってみましょう。
結婚指輪を買う時期やつけるタイミングはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>結婚指輪はいつ買う?いつから着け始めるのが正解?ベストなタイミングを紹介

【6ヶ月前にやること】
・招待客を決める特に早い段階で詳細な見積もりを知りたい人は、結婚式場での打ち合わせがスタートする頃には招待客を確定しておきましょう。料理や引き出物など、リアルな数字で見積もりをつくってもらえるので、最終見積もりとのギャップも少なく済みます。
また、結婚式の進行・演出を決めたり、会場装飾を検討する場合も、ゲストの顔ぶれを想像しながら決められるため、ゲスト満足も期待できます。なかなか決められない場合は、遅くとも招待状を発送する2ヵ月前頃には確定させましょう。
・新居やハネムーンの検討
結婚式のあとに始まる新生活のことや、ハネムーンなどの検討も始めましょう。新居の場合は物件を選んだり家具や引越しなどの手続きもあるため、可能であればプロポーズ後、すぐにでも話し合うと余裕を持って準備できます。早めに話し合うことで、相場の安い時期に引越しを行える可能性も高くなります。
ハネムーンに行くタイミングはカップルによって異なりますが、出発の4ヶ月前までに情報収集を始め、3ヵ月前までに仮申し込みをすると良いでしょう。予約時期が早いほど希望の日程に行けるだけでなく、早割などのお得なサービスを利用できることがあります。

【5ヶ月前にやること】
・ペーパーアイテムのデザインを決めるこの時期に検討しはじめたいのが、席次表・席札・料理のメニュー表・サンキュータグ・プロフィールブック・芳名帳といった披露宴で使用するペーパーアイテムのデザイン。
ふたりの個性や結婚式の雰囲気を伝える重要なアイテム。紙質や文字の書体、文字色、背景色といった選択肢や組み合わせがたくさんあり、決めるのに意外と時間がかかるので余裕を持って早めに取り掛かりましょう。
・ブライダルエステ
また、この時期から式へ向けて肌やボディを整える「ブライダルエステ」を始めるのもおすすめです。ブライダルエステの期間やメニューはさまざまですが、おすすめの期間は約5ヶ月前〜式直前まで続けるコースです。フェイシャルはもちろん、痩身や脱毛・デコルテラインや背中のケアなど、ドレスに合わせたメニューを取り入れると良いでしょう。

【4ヶ月前にやること】
・映像の演出に使用する素材集めプロフィールムービーなどの演出のために使用する写真や映像を集めましょう。幼少期の写真や映像などを集める際には、実家に帰って探したり親に手伝ってもらう必要も出てきます。ポイントは、結婚式当日に招待する人が映っている写真を選ぶこと。4ヵ月前になるとゲストの顔ぶれも具体的になってきているので、意識して写真や映像を探してみましょう。
なかには「新郎の写真が少ない」「新婦の中高時代の写真がほとんどない」など、写真がバランスよく揃わないことに悩む人もいるようですが、気にならないゲストがほとんどなので心配ありません。
5、6分の映像なら新郎10枚、新婦10枚、ふたり10枚といった枚数で構成できますが、たとえば新郎7枚、新婦13枚といったバランスでも違和感なくまとまります。良い写真がたくさんあったからといって、何十枚も使って上映時間が長くなりすぎるとゲストが飽きてしまうこともあるので注意が必要です。
・前撮り
前撮りデータをウェルカムボードに使ったり、親族控室などに飾るアルバムをつくったりと、結婚式当日にお披露目したい人は、4ヵ月以上前に前撮りすることをおすすめします。式場での前撮りはヘアメイクリハーサルを兼ねて1、2ヵ月前をすすめられますが、データが仕上がるまでに1ヵ月ほどかかるため、結婚式当日には間に合わない可能性が高くなるので注意が必要です。

【3ヶ月前にやること】
・招待状の作成招待状は式の2ヵ月前頃に発送しますが、余裕を持って3ヶ月前頃には作成・発注に取り掛かりましょう。万が一「イメージと違った」「誤字脱字が発覚した」という場合でも、そのタイミングであればまだ修正が可能です。
招待状が完成したら、発送作業に取り掛かります。遠方でなかなか会えない場合には郵送になりますが、手渡しがもっとも丁寧な渡し方となります。特に主賓や上司にはできる限り手渡しするのが望ましいでしょう。その際、事前に相手の都合を聞くことも忘れないようにしてください。
こちらの記事では、デザインのテイスト別に人気の招待状を紹介しています。
>>結婚式招待状のおしゃれデザイン20選!ネットで注文ができる手作りキットなどを紹介

引き出物は遅くとも3ヵ月前頃から準備し始めましょう。
本格的な打ち合わせがスタートする前、6、7ヵ月前頃にはギフトカタログも渡されるので、早いうちから目星をつけておきましょう。
たとえば、映像演出の準備で過去の写真を見直すタイミング(【4ヵ月前にやること】で紹介)もおすすめです。ふたりでゲストとの思い出を振り返りながら喜んでもらえそうなギフトを考えてみると、お互いをより深く知る時間を過ごせるのではないでしょうか。
引き出物選びについては、こちらの記事を参考にしてください。
>>結婚式で人気の『引き出物』は?金額相場や選び方、おしゃれな人気商品まで
・ブーケ選び
花嫁の象徴ともいえるブーケですが、さまざまな種類や形があるだけでなく使用する花の種類も豊富です。ドレスとの相性を考えるのはもちろん、事前にインスタグラムなどで画像検索したり、式場で過去の先輩花嫁が持ったブーケを見せてもらったりしてイメージを膨らませてみましょう。
式場で紹介されるフローリストに依頼するのではなく、自分で探すこともできます。持ち込み料がかかることもありますが、持ち込み料を払っても式場で依頼するより安く抑えられ、且つ、自分好みのフローリストを指名することができることもあります。提携先にこだわらず、たくさんのフローリストを吟味して選びましょう。

【2ヶ月前にやること】
・披露宴のプログラムや演出、余興の依頼披露宴のプログラムや演出を本格的に考えはじめるタイミングは2ヵ月前頃がおすすめです。このタイミングは、招待状を発送する頃にあたり、ゲスト一人ひとりが喜ぶ姿をイメージしながら「誰に余興を依頼しようか」「鏡開きをしたら祖父母たちにも楽しんでもらえそう」など、より盛り上がるプログラムを考えることができます。
余興の依頼は相手の都合もあり、思ったように進まないケースもあります。依頼の際には直接会って話すか電話で頼むのが一般的です。後日改めて招待状でお願いするのも忘れないようにしましょう。
・ゲストの出欠確認
2ヶ月前になると、結婚式や披露宴の最終チェックに入ります。ゲストの出席確認は、招待状をすでに送っているため、電話やメールで確認しましょう。友人・同僚にはメールやLINE、上司・親には電話で確認をとるのがおすすめです。
・二次会の会場予約
二次会の会場予約やパーティー内容などの詳細も決定しましょう。それに併せて、二次会の受付やサポートをしてくれる友人に声をかけたり、参加費用なども並行して考えるとスムーズです。

【1ヶ月前にやること】
・リハーサルや最終確認1ヵ月前頃から、ヘアメイクリハーサルや衣裳の最終確認、余興の打ち合わせなど、本番を見据えたリハーサルが始まります。余興を頼んだ友人にも式場に足を運んでもらい、打ち合わせやリハーサルを行うので、依頼する時点で予定を空けてもらえるよう伝えておきましょう。
披露宴プログラムの読み合わせも行います。基本的には、ムービー演出のタイミングや花嫁の手紙、新郎の謝辞など、当日の流れを共有するための時間ですが、もし手紙や謝辞の内容に不安がある場合は、ウェディングプランナーや司会者にチェックしてもらいましょう。「忌み言葉」「重ね言葉」など、結婚式でタブーとされるような表現なども指摘してもらえます。その場合、遅くとも3日前頃までには見てもらえるように準備しておきましょう。
・最終見積り確認~支払い
1ヵ月前頃には最終見積もりの読み合わせも行われます。衣裳や会場装花、スナップ撮影、料理、飲み物など、すべての項目を念入りにチェックしましょう。
特に注意したいのが、コース料理や引き出物の数量など、ゲスト数によって変動する項目。急きょ、ゲストから欠席の連絡が入った場合、何日前まで返金可能かを確認しておきましょう。引き出物など式場が提携先などに発注するものについては2週間前まで、料理や飲み物など式場で手配するものについては1週間前までなど、アイテムによって返金可能な期日が異なるので、万一に備えて把握しておきたいところです。
こうして確認した見積り書は、2、3週間前までに自宅に郵送されます。支払期日は1週間~5日前まで、現金で銀行振込というケースが大半です。数百万円以上と振込金額が大きいため、ATMでは受け付けられず、窓口での手続きになるため注意が必要です。
・お車代やお礼の準備
お車代や余興・受付を担当してくれた友人に渡すお礼金の準備も忘れないようにしましょう。お車代を渡す際は入れる金額に応じて使用する袋を変えたり、渡すタイミングに気をつけてください。
お車代やお礼についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>結婚式のお礼・お車代の相場は?金額ごとの封筒の選び方や書き方をプロが解説

■結婚式の後にやること
・関係者へのお礼結婚式が無事に終わったあとは、式で受付や余興を担当してくれた関係者や式場のスタッフなどにお礼をしましょう。お礼状だけでもいいですが、式場スタッフなどへはお菓子などを付けて感謝の気持ちを表す花嫁も。お菓子は必須ではありませんが、お礼状はしっかりと届けましょう。
・写真アルバムやフォトフレーム
結婚式のあとは、結婚式で撮影した写真や動画などの整理をしましょう。アルバムやフォトフレームは結婚式が終わってから準備しても問題ありませんが、結婚式前に写真アルバムやフォトフレームを用意しておくと、すぐに飾ることができるのでおすすめです。写真の現像をついついあと回しにしてしまう人は、初めにアルバムやフレームを準備しておくと良いかもしれません。
ウェディングアルバムの選び方はこちらの記事を参考にしてみてください。
>>ウェディングアルバムは結婚式場に依頼?手作り?後悔しないためにメリデメを比較

■常にゲストの顔ぶれを意識して準備を進めよう
結婚式の準備を進めるうえで、もっとも重要な軸になるのはゲストの顔ぶれです。結婚式当日、誰がどのように楽しんでくれるか、喜んでくれるかを考えることで、ふさわしいアイテムやサービスも自ずと浮かび上がってきます。ウェディングプランナーに相談する場合も、誰にどのように楽しんでほしいかを明確に伝えることで、的確なアドバイスを受けられます。ここで紹介したスケジュールはあくまで目安です。「ゲストをもてなすためにより重要だ」と感じる項目を優先して準備しても問題ありません。理想の結婚式にするために、事前の準備や時期を逆算して計画的に進めましょう。

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