ウェディングドレスの試着時に確認すること。当日の服装から契約時の注意点まで解説
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ウェディングドレスの試着時に確認すること。当日の服装から契約時の注意点まで解説

ウェディングドレスの試着といえば、花嫁がいちばんワクワクする結婚式準備のひとつですよね。でもはじめてのウェディングドレス試着はわからないことだらけ。きっと不安に感じる人も多いのではないでしょうか。ぴったりの1着に出合うための、当日の服装や持ち物、契約時の注意点など、CORDYスタッフがドレスショップを訪問して試着体験したことを踏まえて、確認しておきたいポイントを解説します。

持っていくもの4選

持っていくもの4選

試着には、①カメラ ②好みのドレスのイメージ画像 ③ストッキング ④当日付けたいアクセサリー の4つを用意しておきましょう。

試着した様子を撮影するためのもの。全身が収まるアングルで全体の雰囲気やシルエットを、寄りのアングルでレースやビジューなどのディテールを撮影します。ただし、撮影不可のドレスショップもあるので、事前に確認しておきましょう。

普段からInstagramやPinterestといったアプリで気に入った写真を保存することをクセにしておくと、自分の好みが整理されるのでおすすめ です。併せて避けたいデザインもストックしておきましょう。ドレスショップでコーディネーターに見せれば、好みを理解してもらえるので、的確な提案を受けやすくなります。

ショップで借りるシューズを履く際の必須アイテム。靴を借りる場合の礼儀という意味に加え、結婚式当日と同じ状態になるため、歩く練習ができるというメリットもあります。

式でつけたいアクセサリーが決まっている場合は試着当日に持参して、ドレスとの相性を確かめてみましょう。コーディネーターがドレスに合わせてヘアスタイルをアレンジしてくれるショップもあります。

試着する日は、①お気に入りの服装 ②見られても恥ずかしくない下着 ③普段通りのヘアスタイル ④普段通りのメイク で行くのがおすすめです。

服装から花嫁の好みをリサーチしてくれる

服装から花嫁の好みをリサーチしてくれる

経験や知識の豊富なコーディネーターであるほど、花嫁の服装から好みやその人らしい花嫁姿をイメージして似合うドレスを提案してくれます。 そこで、ウェディングドレスの試着には、着ているだけでテンションが上がるようなお気に入りの服を着ていくことをおすすめします。

たとえば、カラードレスで迷ったとき、その日、 身に着けているものの色をヒントに提案してくれたり、ブランド品を多く身に着けていたらドレスも人気ブランドのものを選んでくれる といった具合に、コーディネーターに自分の好みが伝わりやすくなります。

ただし、試着室で何着か脱ぎ着することを考えると、背中がファスナーになっているワンピースなどは避けた方が無難です。前にボタンの付いたシャツやカーディガンなど、脱ぎ着しやすいような服装だとスムーズに着替えられますが、一般的な服装であればプルオーバーなどでも問題ありません。

事前に肌色のストッキングをはいていくと、試着時にはき替える手間が省けて、余裕をもって着替えられるでしょう。

下着姿からコーディネーターが着替えをサポート

下着姿からコーディネーターが着替えをサポート

試着室では下着姿の状態からコーディネーターが着替えをサポートするので、見られても恥ずかしくない下着をつけて行くとよいでしょう。多くのドレスショップは、体型を美しく整えてくれるブライダルインナーを貸してくれますが、衛生面の観点からインナーの貸出を控えているショップもあります。事前に確認し、貸出に対応していない場合は、ストラップを取り外せるものなどを選びましょう。

背中や肩が出るドレスも多いため、きつすぎず跡がつかない下着をつけていくのがおすすめ です。ドレスを着た時に出る腕や脇は最低限ムダ毛処理をしておくと、自信をもってドレスを着られるはず。汗をかきやすい人や暑い時期は、制汗剤や汗拭きシートで脇などの汗を対策しておくと、ドレスを汚す心配を減らせますよ。

ヘアアレンジのイメージも膨らませておこう

ヘアアレンジのイメージも膨らませておこう

ほとんどのドレスショップでは、試着を楽しんでもらうためにドレスにあわせてヘアアレンジをしてもらえるので、普段通りのヘアスタイルで行っても問題ありません。ショートヘアだけど当日までに髪を伸ばしたいという場合も、サイドをピンで留めるなどしてまとめ髪風のアレンジをしてくれます。

ただし、限られた試着時間内にできるだけたくさんのドレスを試着するために、ヘアアレンジに時間をかけられないというケースもあります。結婚式当日のヘアスタイルが決まっている人は、コーディネーターにお願いせずに自分でセットしていってもOKです。

メイクはやりすぎ注意

メイクはやりすぎ注意

メイクも服装と同じく、自分らしいスタイルがおすすめです。たとえば、ガーリーなピンクブラウンメイクならチュールの透け感がかわいいプリンセスラインのドレス、目元のグリッターが印象的なメイクならラメが仕込まれたキラキラ輝くドレスというように、コーディネーターは花嫁の普段着だけでなく、メイクも提案のヒントにしています。

結婚式は特別な日なので、メイクもいつもと違う濃いめにバッチリというイメージもありますが、近年では「その人らしさを大事にする」「主役は花嫁の表情。真っ先にまつ毛に目がいくようなメイクはやりすぎ」というのがトレンドでもあります。

試着時には「華やかなドレスに見合うようにメイクも濃いめに」というよりも、普段通りの自分らしいメイクでのぞむのがおすすめ です。

では、ここからCORDYスタッフ・メグの試着体験レポートを紹介します。実際にドレスショップを訪問してみて、どんな流れで試着したのか、よりよい提案を受けるためにどんなことに気を付けたらよいのかなどをレポートしてみます。

カウンセリングシートはできるだけ詳しく回答

カウンセリングシートはできるだけ詳しく回答

試着体験に行ってきた、CORDYスタッフのメグです!

ドレスショップに行くと、すぐにドレスを着るわけではなく、似合うドレスを提案してもらうためのカウンセリングが行われます。
私が伺ったドレスショップでは、最初に「カウンセリングシート」が渡され、選んだ式場や好みのドレスシルエット、デザイン、ゲストの人数などを記入しました。
記入すると、カウンセリングシートに書かれた内容について、コーディネーターさんがさらに深く掘り下げたり、花嫁の服装や持ち物や雰囲気などを感じ取って、プロの目から似合うドレスを提案してくれるので、できるだけ詳しく、正直に伝えるようにしましょう。
とくに、体型のコンプレックスは初対面の相手に対して打ち明けづらいという気持ちもありますよね。
でも、正直に伝えた方がコンプレックスのカバーの仕方もプロの視点で考えてくれるので、勇気を出して伝えてみましょう。

たとえば、「二の腕が太い…」と気にしている場合、私なら「袖のついたデザインじゃないと難しいかな」と思ってしまいますが、プロのコーディネーターさんは「いさぎよく出してしまった方がスッキリ見えることもあるんですよ」と言ってくれました。また、スカートの丈や首回りのデザイン、袖の長さなど、ちょっとしたデザインの違いで全体のバランスが変わってくるため、思ってもみなかったドレスが似合うということもあるそう。

「こういうデザインでないと太く見える・・・・・・」「マーメイドドレスが着たいけどぽっちゃり体型だから似合わない」などと思い込まずに、まずはプロに相談してみましょう。

下がプロの見立てた運命の1着。明らかに表情が違う

下がプロの見立てた運命の1着。明らかに表情が違う

いよいよ試着です!
ドレスを着る前に、コーディネーターさんがブライダルインナーをつけてくれました。でも、体のラインを美しく見せるために、正しいつけ方があるそうです。自分でインナーをつけたあと、コーディネーターさんが正しいつけかたをレクチャーしてくれるので、恥ずかしがらずにしっかり教えてもらいましょう。
インナーはバストサイズに合わせて選びますが、ブライダルインナーは普段のカップサイズと違うこともあります。違っていた場合は、自分でブライダルインナーを購入する際の参考にしましょう。

1回の試着で着られるドレスは3~4着程度。
私は、自分が着たいと思ったビスチェタイプの正統派Aライン、コーディネーターさんに選んでもらったレースのプチスリーブがついたドレスの、合計2着を試着しました。
コーディネーターさんに選んでもらったドレスの方が、肩回りがすっきりと見えて、自分で写真を見返してみても、表情が明るくなっていることが分かります。

このように、プロに見立ててもらったドレスを着てみたら、自分が選んだドレスより似合っていて気に入るということもあります。自分が着たいドレスだけでなく、1~2着はコーディネーターのおすすめも着てみましょう。

後でもっと好みの1着が見つかった時の契約変更なども確認

後でもっと好みの1着が見つかった時の契約変更なども確認

運命のドレスが見つかったら、いよいよ契約。
たった1日のために数十万円ものレンタル料を支払う契約なので、もっとも不安に感じる瞬間ではないでしょうか。ここでは契約するうえで、いくつか確認しておきたいポイントをご紹介します。

たとえば、 クリーニング代。レンタル料金に含まれているケースも ありますが、石畳などの上を歩いてレースが破れてしまったり、ワインをこぼしてしまったり、あまりに激しい破損・汚損が見られる場合、別途請求されることもあるそう。細かく確認しておきたいポイントのひとつです。

また、 新作ドレスの入荷予定がある場合、すでに選んでいるドレスよりも気に入ったものが見つかったら、契約変更できることも!その場合、変更手数料がかかるかどうか、かかる場合はいくらなのかも細かく確認 しておきましょう。
後々、変更できるとわかっていれば、「もっと理想的なドレスがあるかもしれない」と思ったとしても不安を感じずに決められますよね。

即決せず2、3軒比較するのがおすすめ

即決せず2、3軒比較するのがおすすめ

「これこそが理想のドレス!」と確信を持って契約するには、2、3軒はドレスショップをまわることをおすすめ します。ショップによってドレスの品揃えやコーディネーターの提案なども変わるため「私、こういうデザインも似合うんだ!」などと新たな発見があり、新鮮な気持ちになれるでしょう。

実際にショップ巡りをする際には、「試着=契約しなければならない」というわけではありません。これという1着に出合えなかった場合は、その場で決断しなくても問題ありません。
「せっかく試着させてもらったのに言いづらい」という気持ちになる人もいると思いますが、「ピンとくるドレスがなかった」「ほかのショップも見てから決めたい」など、率直に伝える方がコーディネーターさんにとってもありがたいそうです。契約に至らなかった理由がはっきりし、次の接客に活かすことができるからだと言います。
ピンとこなかった理由を説明できれば、再来店したときには、より好みに合うものを提案してもらえそうですね。

「今日契約していただけるなら・・・・・・」と、試着当日契約の場合のみ有効な特典を出すドレスショップもあるそう。具体的には「2着目を無料にする」「持ち込み料を負担する」「アクセサリーなどの小物レンタルを無料にする」といった特典です。お得なので「いま決断しなければ!」などと焦ってしまいがちですが、確信できない場合以外は慎重に考えましょう。

もしその場で決めることができなくても、気に入っているドレスがあれば、契約ではなく仮押さえできないかを聞いてみましょう。たとえば、「ほかにも気になるお店がある。〇日に訪問する予定なので、それまで待ってもらえないか」などと交渉すると、試着したドレスの仮押さえだけでなく、当日契約限定の特典も適用期間を伸ばしてもらえる可能性があるそうです。

ほかにも気になるお店がある状態で契約しても、「やっぱりあの店も見たほうがよかった」などと後悔するかもしれませんよね。
また一旦契約してしまうと、後々、より気に入ったドレスショップに出合えた場合、キャンセル料がかかってしまうこともあります。契約はあせらず、慎重に決めましょう。

気に入ったドレスは仮予約できるか確認

気に入ったドレスは仮予約できるか確認

さまざまなドレスショップで試着を楽しもう

さまざまなドレスショップで試着を楽しもう

ドレスショップはその世界観を表現するために、内装や小物などショップのディテールにもこだわっていて、雰囲気の違いを体感できます。さまざまなショップでいろんなドレスを着るというのは花嫁のいわば特権です。

自分にはどんなドレスが似合うのか、本当に似合うドレスを選ぶことができるのか、はじめてのドレス試着は楽しみと同時に不安がつきものですが、プロのアドバイスを聞き、非日常感の漂うショップの雰囲気も堪能しながらドレス試着を存分に楽しんでください。 ドレスの試着体験のYouTube動画もチェックしてみてくださいね。

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