自分に合ったカメラマンの選び方
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自分に合ったカメラマンの選び方

写真は、一生に一度のハレの日を永遠に残すために欠かせないアイテムです。数十年後もその日の空気や温度、香りまで鮮明に思い出せるような写真を残すために、不可欠なのがカメラマンとの事前打合せです。ここでは、打合せで伝えておくべきこと、その結果、どんな効果を期待できるかを紹介していきます。

打合せを行うタイミングは、早ければ早いほど良いでしょう。特に、その場で契約申込する場合は、結婚式当日、カメラマンのスケジュールが空いているかどうかが大前提ですが、人気のあるカメラマンの場合、半年先までスケジュールが空いていない、特に大安・友引、土曜の昼間など日柄が良ければ1年先まで予約が入っているケースもあるので、できるだけ早めにアポイントを取りましょう。

式場提携先のカメラマンに依頼する場合、2ヵ月前にならなければ打合せできない、または事前打合せができないというケースが大半ですが、それでは当日までどんな写真を撮ってもらえるのか、カメラマンのスキルがどの程度なのかも分かりません。写真が仕上がった後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しても、取り返しがつきません。

式場や提携先の写真店は、結婚式にかける予算が高い、写真・アルバムに多くの費用をかけたいといったお客様に、腕のいいカメラマンをアサインしたい思惑があるため、たとえ2ヵ月前の打合せで「このカメラマンに変えてほしい」とリクエストしても、時すでに遅しとなりかねません。

経験豊富で相性の良いカメラマンに頼みたい、写真にこだわりたいという方はできるだけ早めに打合せするようにしましょう。

最低1回は対面での打合せを設け、1~2時間かけてじっくり話すことをおススメします。向けられたレンズにリラックスした表情を見せられるかどうかも、写真の出来栄えを大きく左右するため、カメラマンとの相性は重要なポイントの1つです。そのため、一度は相手の顔を見ながら会話がスムーズに進むか、当日が楽しみになるような提案が受けられるかなどを確認しておきましょう。

打合せで伝えるべきポイントの1つとして、どんな写真を撮ってほしいのか、自分達の好みのテイストも重要です。当然、結婚式当日に広がる光景は1つですが、どのシーンをどんな角度で切り取るかは、カメラマンの感性や意図によって変わるためです。

とはいえ「プロに撮影してもらうこと自体が初めてでどんな写真が好きかなんて検討もつかない」といった方が大半でしょう。そこで、自分達の好みを把握するために、打合せの事前にインスタグラムやピンタレストで好きな写真を感覚的に選んでストックしておきましょう。これらを見せるだけでも、プロのカメラマンなら、的確に好みを察してくれるはずです。

当日の席次表や進行表は、メールなどでも良いのでカメラマンと共有しておきましょう。さらに、どんなゲストを招待し、誰にどんな思い入れがあるのか、こだわりの演出なども伝えておくことをおススメします。

腕のいいカメラマンは、事前情報を元に当日どんなシーンをどの立ち位置でどんなアングルで撮るのか、シミュレーションしているものです。そのため、結婚式当日の流れやゲストの顔ぶれはできるだけ細かく説明し、式場の動線は具体的にイメージできるようにイラストなどで伝えましょう。たとえば、挙式と披露宴の間に隙間時間などがあれば、ガーデンやラウンジなどでの“フォトタイム”が叶うかもしれません。

結婚式にはたくさんのシャッターチャンスがありますが、逃したら撮り直しはききません。また、パーティーでは新郎新婦の2人にとって大事な方々が一堂に会し、会場のあちこちで常に感動のシーンが生まれる可能性があるので、撮り逃しのないよう細心の注意が必要です。二度と戻ってこない貴重な1日だからこそ、安心して任せられるカメラマンを探しましょう。

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