リゾート結婚式に合うウェディングドレスは? 沖縄、ハワイ、軽井沢などエリア別に紹介
それぞれの特徴を踏まえたうえで、都会とはまた違う、特別な雰囲気に溶け込むような花嫁姿を目指しましょう。
■ 国内のビーチリゾートに合うウェディングドレスのポイント
青い海、白い砂浜におすすめしたいのは、爽やかで涼しげな印象のドレス。たとえば、
ビスチェやスパゲッティストラップ、袖がシースルーレースのものなど、程よく肌見せできるデザインを選ぶとヘルシーな印象
になります。素材はオーガンジーやチュールなど透け感があり、軽やかなものを選びましょう。
ビーチでセレモニーや撮影を行う場合は、歩きやすいように丈が長すぎないものを選ぶと良いでしょう。フラットシューズやサンダルを合わせることも多いため、ヒールがなくてもバランスよく着こなせるデザインを選ぶのも重要です。
また、ビジュー装飾はビーチの日差しに反射して、キラキラと輝き顔色を明るく見せてくれる効果もあります。特にホテル併設の天井が高い会場や、お城のように真っ白なチャペルには、華やかな印象のドレスを合わせましょう。
ではここから、海辺のチャペル・オーシャンビューのガーデン、ふたつのシーンに分けてコーディネートアイデアを紹介します。
■ 海辺のチャペル編/日差しにきらめくお姫様コーディネート
日差しに反射するビジュー装飾が華やか
・ふわふわウェディングドレス×キラキラシルバーアクセサリー
可愛いアイテムは顔回りに集めると写真映え効果アリ
掲載商品
ウェディングドレス:Panna パンナ(Bee's Knees オリジナル)
イヤリング:petit ジルコニアピアス(Muguet Jewel)
ティアラ:ラシックブライダルヘッドアクセサリー(lachic bridal)
挙式では、広がりのあるオーガンジー素材のふわふわしたスカートが印象的なウェディングドレスで、まるでお姫様のような可愛らしい雰囲気を演出。また、クリーム色やオフホワイトではなく、真っ白な色みを選ぶと、空や海の青とのコントラストがくっきりして写真映えもします。
アクセサリーは、海の爽やかなイメージに合わせて、シルバーで統一。日差しに反射すると、キラキラと輝いて主役らしい華やかさが増し、顔色も明るくなります。
ヘアスタイルは、高めのシニヨンにティアラを合わせてみてはいかがでしょうか。小ぶりで頭のラインに添うデザインなら、小顔効果があるうえ上品な印象に。ドレスのボリュームがある分、顔周りはコンパクトにまとめるとバランスよく仕上がります。
・マザーオブパールのピアスでイメージチェンジ
マザーオブパールのアクセサリーで海の爽やかさを演出
掲載商品
ウェディングドレス:Panna パンナ(Bee's Knees オリジナル)
ブーケ: Anemone White(Litty. cc)
披露宴入場は、ふわふわのポニーテールにマザーオブパールの大ぶりのピアスを合わせてイメージチェンジ。艶感のある上品な雰囲気のアクセサリーなので、ポニーテールでも幼くなりすぎません。
ブーケは、グリーン×ホワイトの爽やかなデザイン。グリーンが入っているので、リゾートのナチュラルな雰囲気にぴったりです。
・海や空の色とリンクするブルーのドレスでお色直し
ドレスの「青色」が空や海の色ともリンク
掲載商品
カラードレス:FBD-00349-20(PRINCESS GARDEN)
ヘアコーム:HC-12(Bridal Accessories DisMoi)
ブーケ:Chateau Pink(Litty. cc)
披露宴のお色直しは、空や海の色ともリンクするブルーのカラードレス。チュールをふんだんに使ったプリンセス感のあるデザインですが、色みが落ち着いているので甘くなりすぎません。可愛らしくまとめたいなら、ブーケやリップにさりげなくピンクを取り入れるコーディネートがおすすめです。
■ オーシャンビューのガーデン編/抜け感と上質感を兼ね備えたコーディネート
新郎新婦もゲストも自然体で楽しめる結婚式を
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ドレスコーディネーター 山田友紀さん
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「緑に囲まれたガーデンからオーシャンビューを楽しめる会場もあります。海と緑、両方の自然を堪能しながら、新郎新婦もゲストも結婚式を自然体で楽しめるのではないでしょうか。
花嫁コーディネートには、シンプルながら素材やディテールにこだわったアイテムをピックアップ、抜け感と上質感をバランスよくまとめてみました」
・スレンダードレスにパールピアスのミニマルスタイル
華奢なアクセサリーで女性らしさもアピール
掲載商品
ウェディングドレス:オリジナルウェディングドレス(LAURE de SAGAZAN)
イヤリング:アテナパールドロップピアス(Bee's Kneesセレクト)
ブーケ:ローズとシュガーバインのブーケ(Luna et Lily)
ドレスは着心地の良い滑らかな素材にすとんと落ちるようなスレンダーラインのミニマルなシルエット。コルセットが必要のないデザインなので、リラックスした状態で食事や会話を楽しめます。
ヘアはざっくりと束感が残るような無造作スタイルや、アップにするならラフなシニヨンに。アクセサリーはヘッドパーツやネックレスは付けず、ピアスのみでシンプルにまとめます。シルバーチェーンの両端にパールがあしらわれたピアスは、チェーンの長さを左右で変えてアシンメトリーにしても。個性的で抜け感のあるコーディネートのアクセントになります。
ブーケはガーデンウェディングに合わせて、グリーンが主役のクラッチタイプを選びました。グリーンを多めに入れることで、自然体でカジュアルな印象になります。小ぶりで丸みのあるデザインを選ぶことで、女性らしい雰囲気も演出できます。
足元は芝生でも歩きやすいようフラットシューズを。ガーデンやブーケのカラーとリンクするグリーンを選んでみました。
ゆったり過ごすウェディングなら、ゲストとの会話を少しでも長い時間楽しむために、お色直しはしないという選択も。
■ ハワイなどの海外ビーチに合うウェディングドレスのポイント
海外挙式には機内持ち込み可能なドレスを
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ドレスコーディネーター 山田友紀さん
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「ハワイなどの、海外ウェディングの場合、大きくふたつのポイントを押さえておきましょう。ひとつ目は、飛行機内へ手荷物として持ち込みが可能なサイズ、ふたつ目はシワが付きにくい素材。詳しくは以下のとおりです」
①機内持ち込み可能なサイズに
国内でウェディングドレスをレンタル、または購入する場合、花嫁自身が現地へ持って行かなければならないので、機内持ち込みが可能なサイズを選びましょう。ボリュームのあるプリンセスラインやトレーンが長いドレスは持ち込めない場合もあるので注意が必要です。郵送や飛行機の荷物預かりサービスを利用することもできますが、予定の日程に届かなかったり、紛失する恐れがあるためおすすめできません。
※国内大手航空会社 国際線の機内持ち込みルール
3辺の和が115cm(45インチ)以内、サイズがW55cm×H40cm×D25cm(W22インチ×H16インチ×D10インチ)以内、重さが10kg(22ポンド)以内
航空会社や座席クラスによっても違いがあるため、上記は目安程度に。ご自身が搭乗する航空会社のルールを確認してみてください。
②シワが付きにくい素材
一般的には着用前にアイロンをかけるなどのメンテナンスをしてもらえますが、
海外の会場では、事前のメンテナンスをしてくれない場合がほとんどです。そのため、チュールやレースなどできるだけシワが付きにくい素材を選んでおくのがおすすめです。
念のため、会場やホテルへは以下のことを事前に確認しておきましょう。
・ハンガーに掛けておいてくれるか
・アイロンを掛けてくれるか
・アイロン機材の貸し出しはあるか
メンテナンスや機材の貸し出しを行っていない場合は、自身でアイロンなどを持ち込むと良いでしょう。
ドレスショップによって、機内持ち込みできる専用バッグを用意してくれたり、メンテナンスの方法をレクチャーしてくれるショップもあるので、レンタル後の対応について確認しておきましょう。
ここからは、ハワイのチャペル・ハワイの伝統的な教会、ふたつのシーンに分けてコーディネートアイデアを紹介します。
■ ハワイのチャペル編 機能性とデザイン性を兼ね備えたオーダードレス
ハワイの大自然に映えるコーディネート
リゾートらしいリーフモチーフを取り入れて
掲載商品
ウェディングドレス:NOA0037(TuNoah wedding)
ネックレス/イヤリング:リーフモチーフ(Garden of Grace)
ヘッドドレス:HV-29(Bridal Accessories DisMoi)
ドレスは、チュールを使った柔らかい素材で、機内持ち込みしてもシワが付きにくく着用前のお手入れも比較的簡単なものを選びました。オーダーメイドで、レンタルの平均相場よりも低い金額で自分の体型にぴったりに合わせてつくってもらえるのも魅力のひとつです。
デザインは、海風になびく軽やかなチュール素材のAライン、胸元には繊細な刺繍やレース、スパンコール装飾が施されていて、シンプルさと華やかさを兼ね備えています。
アクセサリーはヘッドドレス・ネックレス・ピアスとすべて付けて、シンプルなドレスを華やかにコーディネート。すべてリーフモチーフで揃えて、リゾートにふさわしいナチュラルな雰囲気に、ヘッドはバックカチューシャで、後ろ姿の美しさも意識してみました。
■ ハワイの伝統的な教会編 ファッショニスタも納得の海外風コーディネート
海外花嫁のようなハイセンスなコーディネート
レース素材のシューズで抜け感を意識
掲載商品
イヤリング:クリスタルキャスケードシャンデリアピアス(Elizabeth Bower)
ハワイには1800年代頃に建てられた歴史ある教会も多く、「“普通”とは違うことがしたい」と考えるようなハイセンス花嫁に人気があります。
そんな花嫁におすすめなのは、大胆なVネックが印象的なインポートドレス。全体にお花の刺繍があしらわれた贅沢なデザインです。小顔&スタイルアップ効果があるVネックのデザインは、ヘルシーな肌見せも叶えることができて、開放的なビーチの雰囲気にも相性抜群です。
ピアスは海外花嫁にも人気のElizabeth Bower(エリザベスバウアー)のものをチョイス。リゾートの雰囲気に合う、お花や葉っぱ、小枝をモチーフにしたナチュラルなデザインです。小さなブーケのように連なったスワロフスキーがビーチの日差しでキラキラと反射して、コーディネートに華やかさをプラスしてくれます。
シューズは落ち着きのあるピンクベージュをセレクト。ドレスが華やかなぶん、落ち着いたカラーを選んでバランスを取りましょう。抜け感のあるレース素材は、ビーチの爽やかな雰囲気にもぴったり。デザインがシンプルなので、挙式後は普段使いしやすいのも魅力です。
■ 高原リゾートに合うウェディングドレスのポイント
軽井沢や箱根など、由緒正しい教会や歴史的建造物が多く残る高原リゾートには、肌の露出をおさえたクラシカルな印象のドレスがおすすめです。とくに、
毎週礼拝が行われている本格的な教会では、腕や胸元が隠れるデザインのドレスを選ぶのがおすすめ
です。袖付きやイリュージョンネックなどがおすすめです。
素材は、レースやシルク、サテンなど重厚感や高級感を意識
しましょう。
ここからは、緑のなかのガーデンパーティ・伝統ある教会や邸宅というふたつのシーンに分けてコーディネートアイデアを紹介します。
■ 緑のなかのガーデンパーティ編/自然体になれるナチュラルコーディネート
高原リソートにはレースやシルク、サテンなどの素材がおすすめ
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ドレスコーディネーター 山田友紀さん
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「軽井沢をはじめとする高原リゾートは、古くから避暑地として愛されているエリアが多く、夏でもガーデンウェディングを楽しめます。ゲストと近い距離で会話を楽しみたいなら、スカートのボリュームや露出は控えめに。ゲストが目のやり場に困ることなく、スカートを踏んでしまうようなリスクも避けられます」
・チュール&すっきりシルエットで甘くなりすぎないフェミニンスタイル
ヌーディーカラーが高原リゾートに馴染む
掲載商品
ウェディングドレス:Thais -Antique Nude-(COUTURE by Julie)
イヤリング:小枝イヤリング ビジュー ゴールド h3(K.s.mily)
ブーケ:プロテアのブーケ(Studio ROSE)
ウェディングドレスは、チュールたっぷりの女性らしい印象ながらも、すっきりとしたシルエットで甘くなりすぎないデザイン。色みは真っ白ではなく、肌馴染みの良いヌーディーカラーを選ぶと、周りの自然に溶け込むナチュラルな雰囲気になります。
アクセサリーは、小枝につぼみや花があしらわれたピアスを。ボタニカルモチーフのアクセサリーは、自然豊かなガーデンと相性抜群です。
ブーケはプロテアを使った存在感のあるデザインを選びました。薄いピンクや白など可愛らしい花を組み合わせることで、個性的な花材も女性らしくまとまります。
・元気なオレンジカラーをワイルドブーケでおしゃれに
流行のパフスリーブ×テラコッタカラーでおしゃれ度アップ
掲載商品
カラードレス:オレンジ サテンドレスW220(DRESS PRODUCTION)
イヤリング:コーデリアB(Garden of Grace)
ブーケ:ドライフラワー(noreri)
鮮やかなオレンジ色のカラードレス。流行のテラコッタカラー×パフスリーブで元気で明るい印象に。パフスリーブは気になる二の腕をカバーしてくれるため、ゲストと近くで話したり、記念撮影する時もコンプレックスを気にせず楽しめます。
アクセサリーはお花モチーフのゴールドピアスを。甘めのデザインでも小ぶりなので可愛くなりすぎず、さりげなく取り入れることができるのでおすすめです。
ブーケにも、ドレスの色みと同じテラコッタオレンジを取り入れることで、おしゃれ度がぐんと上がります。パンパスグラスなどワイルドな印象のお花を取り入れると、こなれ感を演出できます。
■ 伝統ある教会や邸宅編 上質素材の正統派コーディネート
シルクやレースを使ったクラシカルなドレスがおすすめ
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ドレスコーディネーター 山田友紀さん
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「軽井沢などにある由緒正しい教会や伝統ある邸宅には、ベーシックなデザインながら、職人が丁寧に仕立てた繊細で上質なウェディングドレスがぴったりです。クラシカルなコーディネートで上品な花嫁姿を目指しましょう」
・袖付きクラシカルドレス×ツヤ感のあるシニヨンで上品に
上品さと華やかを兼ね備えたビーディング刺繍
掲載商品
ウェディングドレス:いじゅ(YI・ju)
イヤリング:Lily(iroy.)
ベール:パイピングロングベール(iroy.)
ハリのあるサテンとレースで仕立てられた上品で華やかなウェディングドレス。ボレロは、ビーズやパールで刺繍を施す「ビーディング刺繍」という技法を使った職人のハンドメイドです。袖付きのクラシカルなデザインなので、ステンドグラスやパイプオルガン、重厚感のあるバージンロードなどがある厳かな会場にもぴったりです。
ウエストからスカートの裾までレースの装飾が伸びているため、縦のラインが強調されスタイルアップ効果も期待できます。後ろ姿を見られることが多い挙式シーンにぴったりな、バックコンシャスなデザインです。
ヘアは、低い位置で大きめのシニヨンをつくり、おくれ毛などは出さずにツヤ感が出るようなスタイル。揺れるピアスを合わせることで女性らしい印象になります。ボタニカルモチーフを選ぶとリゾートウェディングらしさが際立ちます。ピアスだけでは物足りないと感じる人には、ピアスに合わせてパールの付いた華奢なカチューシャを合わせるのもおすすめです。
■ まとめ ウェディングスタイルもイメージしてぴったりのドレスを選ぼう
同じ海辺でもお城のようなチャペルであれば、ボリュームドレスやお色直しも入れて豪華に、砂浜で挙式や撮影を楽しむスタイルならスレンダーラインのミニマルドレスでシンプルに。このように、デスティネーションの雰囲気だけでなく、結婚式のスタイルによっても選ぶドレスは変わってきます。
リゾート地でどんな結婚式を挙げたいのか、ウェディングスタイルまでイメージしておくと、より一層、周りの景色や雰囲気にぴったりの花嫁になれますよ。
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ドレスコーディネーター
山田友紀(やまだ・ゆき)さん
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インポートブランドの取り揃えも充実のドレスショップ「ノバレーゼ」に新卒入社しドレスコーディネーターとしてのキャリアを積む。2021年より新たなドレスブランド「Bee’s Knees」の立ち上げに参画している。
「ドレス選びで重要なのは、トレンドよりも自分に似合うかどうかだと思います。お写真でも本当に似合っている方を見ると、自分をよく知っている、本当にセンスがいいと感じますね」
YouTube「はなよめになるちゃんねる。」では、リゾートウェディングを検討している人に向けたお役立ち情報や押さえておきたい注意点などを配信しています。
ぜひ参考にしてみてください。
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ドレスコーディネーター 山田友紀さん
「沖縄や湘南などの国内リゾート地には、お城のように真っ白でプリンセス気分を味わえるロマンチックな会場が多くあります。リゾート地の開放感との相性と幼い頃からの憧れの両方を満たすような花嫁コーディネートを考えてみました」