お色直しをする意味は?カラードレスや和装との組み合わせ、順番、注意点などを紹介
ドレス・衣裳

お色直しをする意味は?カラードレスや和装との組み合わせ、順番、注意点などを紹介

披露宴の中盤に行うお色直しは、会場の雰囲気を一気に変えるインパクトがあり、ゲストも注目している演出のひとつ。この記事では、そもそもお色直しとはどういう意味があるのか、一般的なお色直しの順番や所要時間、衣裳を変えずにイメージチェンジする方法など、お色直しの基礎知識をご紹介します。
新郎のお色直しや、お色直しをしない人へのアドバイスもまとめているのでぜひ参考にしてください。
室町時代からの風習が元

室町時代からの風習が元

現在では「ウェディングドレス→カラードレス」「カラードレス→和装」など自由度が上がっているお色直しですが、本来は白一色で仕立てられた白無垢(しろむく)から色打掛(いろうちかけ)にチェンジするものでした。一説によると、その始まりは「室町時代」。「結婚したら白無垢を3日間着続けて4日目になったら色打掛を着る」という風習が元になっているようです。

約2/3が「お色直しは1回」

約2/3が「お色直しは1回」

バブル時代では3回以上お色直しするケースも目立ちましたが、先述の通り現在では平均1回のお色直しが一般的です。「ゼクシィ結婚トレンド調査2021」によると、 首都圏のカップルにおいては約2/3が「お色直しは1回」と回答しています。

披露宴は2〜3時間半で、中盤にお色直しを設けるカップルが多いようです。
また、お色直しにかかる所要時間は洋装で約20分、和装で約30分です。その間、休憩や雑談の時間を過ごしてもらうのも良いですが、ゲストが暇を持て余さないようプロフィールムービーを上映するなど工夫してみても良いでしょう。

メリットを3つ紹介

メリットを3つ紹介

ここでは、お色直しをすることの魅力やメリットについてご紹介します。

お色直し最大のメリットが、さまざまな衣裳を楽しめるという点 です。1回から多くて3回以上と人によってお色直しの回数は異なりますが、その分色んな衣裳を楽しむことができます。カラードレスや色打掛など、ウェディングドレスや白無垢との組み合わせも自分好みにできるので「たくさんの衣裳を着たい!」と考えている方にとって魅力的でしょう。

新郎新婦が衣裳を変えることで会場の雰囲気も一気に変わります。これにより式にメリハリがつき、中だるみ防止にもなります。
ガラリとイメージチェンジした新郎新婦の再入場は、華やかな演出のひとつでもあり、食事や歓談でなごんでいたゲストがもう一度、盛り上がるきっかけにもなります。

お色直しのために新郎新婦が席を外すと、新郎新婦にとってもゲストにとっても「小休憩」の時間になります。
新郎新婦は、結婚式から披露宴までの一連の流れの中で、なかなかゆっくりと休憩できないので、お手洗いに行くなど一息つける貴重な時間となります。
ゲストは久しぶりに会う知人と会話に花を咲かせたり、ゆっくり食事を味わうことができます。

ここからは、お色直しの衣裳の組み合わせ方を紹介します。最も人気の高い組み合わせはもちろん、最近のトレンドについても詳しくご紹介します。

最も人気のある組み合わせ

最も人気のある組み合わせ

ウェディングドレスからカラードレスの組み合わせは最も一般的です。「ゼクシィ結婚トレンド調査2021」によると、新婦の衣裳の組合せパターンは「ウエディングドレス→カラードレス」が52%で最も高く、次いで「ウエディングドレスのみ」が24%。

日本の伝統的な組み合わせ

日本の伝統的な組み合わせ

日本の伝統文化を大切にしたい人や、神前式や料亭で結婚式を行う人に人気の組み合わせ。白無垢には「嫁ぎ先に染まる」、色打掛には「嫁ぎ先の色に染まった」という意味があり、日本の伝統的な婚礼衣裳の組み合わせです。また、ウェディングドレスを選ぶ人が多いなかで、ゲストにも周りと違う印象を与えることもできるでしょう。

和装も洋装もどちらも楽しみたい人におすすめ

和装も洋装もどちらも楽しみたい人におすすめ

「白無垢→カラードレス」など、和装から洋装へのお色直しは、和洋どちらも着たいという人にはぴったりの組み合わせ。たとえば、着物が好きな祖父母のために白無垢姿を見せたいけど、ドレスにも憧れがあるという人にもおすすめです。ゲストも雰囲気の違いを楽しめるというメリットがあります。

できるだけ中座の時間を短くしたい、ゲストと過ごす時間を長く持ちたいという人は、着付け時間のかかる和装から始め、お色直しに洋装を取り入れるとスムーズでしょう。

ゲストを驚かせたいという人におすすめ

ゲストを驚かせたいという人におすすめ

「ウェディングドレス→色打掛」は、ゲストを驚かせたい、お色直しを演出として楽しんでもらいたいという人におすすめ。色打掛は、柄や色も色鮮やかで華やかなデザインが多いため、一気に華やかな印象に変わります。

ただし、和装の着付けには少し時間がかかってしまうことも。ドレスコーディネーターによると、洋装を着付ける時間より10分ほどプラスで時間がかかることが多いため、ゲストが暇を持て余さないよう、工夫が必要とのこと。 ゲストの顔ぶれを踏まえて、プロフィールムービーや余興など、盛り上がる演出を考えてみると良いでしょう。

中座にかかる時間や演出に注意

中座にかかる時間や演出に注意

続いて、お色直しで気をつけることをまとめてご紹介します。お色直しを成功させるために、ぜひチェックしてみてください。

控え室と披露宴会場の距離があまりに遠いと移動に時間がかかり、スムーズなお色直しができなくなる場合があります。できるだけ控え室と披露宴会場を近くすることで、時間配分をコントロールしやすくなります。

控え室と披露宴会場の距離があまりに遠いと移動に時間がかかり、スムーズなお色直しができなくなる場合があります。お色直しを複数回したいと考えている人は、契約前に確認しておくか、披露宴会場に近い控室を用意してもらえるよう交渉してみましょう。

着替える衣裳が和装か洋装かで、着付けにかかる時間が異なるので、きちんと把握することも大切です。 着替えるだけではなく、ヘアセットやメイクチェンジ、アクセサリーのつけ替えなどの時間も考慮し、リハーサルでしっかりと確認しておきましょう。

新郎新婦が席を外す中座の時間には、ゲストにどう過ごしてもらうかを考えておきましょう。 中座をただの休憩で終わらせるのではなく、お色直しへの期待感を高める時間にするために、プロフィールムービーを流したり両親が各席へ挨拶にまわったりすると、さらに会場を盛り上げることができるのではないでしょうか。

髪型やアクセサリーを変えるだけでも印象が変わる

髪型やアクセサリーを変えるだけでも印象が変わる

中にはお色直しをしないカップルもいます。ここではお色直ししない派の人へ向けたアドバイスを紹介します。

お色直しをしなくても中座して問題ありません。これにより、 新郎新婦だけでなくゲストに対しても休憩時間を提供することができ、とくに新郎新婦にとってはお手洗いの時間を確保できるのもメリットの1つ です。一般的な時間は15〜30分程度。その間に以下のようなプチイメージチェンジも可能です。

アクセサリーを変えるのも効果的

アクセサリーを変えるのも効果的

「お色直しナシだけど雰囲気を変えてゲストを楽しませたい」「予算の兼ね合いでお色直しを断念した」という場合は、髪型で変化をつけるのもおすすめです。

たとえば、衣裳を変えなくても髪型を「ダウンヘア→アップヘア」へ変えることで、ガラリと印象を変えることができます。その他にも、ヘアアクセサリーを変えることで印象チェンジを実現できます。

羽織やオーバースカートの着脱だけでイメージチェンジできる

羽織やオーバースカートの着脱だけでイメージチェンジできる

「ボレロ」「オーバードレス」などの2wayタイプのウェディングドレスを選べば、羽織やオーバースカートを着脱するだけで簡単にイメージチェンジが可能です。1着の価格で2通りの雰囲気が楽しめるので、お色直しに時間もお金もかけられないという人にぴったりです。

ブーケの色味や形を変えるだけでも効果あり

ブーケの色味や形を変えるだけでも効果あり

ブーケをチェンジするだけでも印象を変えることができます。
一口にブーケといっても様々な種類があります。ドーム型の「ラウンド」、滝のように流れたデザインの「キャスケード」、ふっくらとした「オーバル」、花束のような「クラッチ」などの形や色味など、印象の変化を楽しんでみましょう。

ジャケットを脱いだり小物を変えて楽しむのも人気

ジャケットを脱いだり小物を変えて楽しむのも人気

お色直しは基本的に、新郎新婦セットで行います。ただし、新郎が衣裳を丸ごと変えるケースは半分くらいで、残りの半分は「ジャケットだけ変える」「小物だけ変える」など、ワンポイントでイメージチェンジを楽しんでいます。

衣裳のテイストは、新婦のお色直しに合わせるのが基本です。新婦が白無垢からカラードレスなら、新郎も袴からタキシード、カラーも新婦と同じ色や、相性の良い色を選ぶケースがほとんどです。

以下は、新郎のお色直しの一例です。

・ジャケットを脱いでベストへ変える
・メガネやサスペンダーなどの小物をプラスする
・タキシードからカラースーツへ変える
・シャツの色を変える

このように、衣裳そのものを変えるのではなく、ワンポイントでお色直しする方法もあります。これなら少ない予算でイメージチェンジできるため、ぜひ参考にしてみてください。

自分たちらしくお色直しを楽しんでみて

自分たちらしくお色直しを楽しんでみて

お色直しの一般的な組み合わせは「ウェディングドレス→カラードレス」でした。
しかし、最近ではお色直ししないカップルも増えてきています。お色直ししない場合でも中座を設けたり小物で雰囲気を変えたりと、できることはたくさんあります。式の規模や予算に合わせながら、自分たちらしいお色直しは何か考えてみましょう。

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