安い結婚指輪とはいくら? 相場や最安値を知っておこう
ゼクシィ結婚トレンド調査2022(首都圏)によると、結婚指輪の平均価格は2人で27万円。
夫の平均価格は12.2万円、妻の平均価格が14.9万円と、妻の指輪の方が少し高くなる傾向にあります。
主な理由は、妻の結婚指輪にはダイヤモンドやルビー、サファイアなどの宝石が使用されているものが多いこと。
価格帯別で見ると、20~25万円が30.4%と最も多い割合を占めています。
ネットショップなどで探すと、シンプルなデザインならセットで2万円からでも購入可能ですが、この記事では20万円未満を「安い」指輪と定義して紹介していきます。
それでは、結婚指輪を安く買うためのチェックポイントやコツを見ていきましょう。
結婚指輪を安く買うには?3つのポイントを押さえよう
指輪の価格は、購入方法、素材、デザインの3つが大きく関係しています。
それでは順番に、どのようなポイントがあるのか見ていきましょう。
1.【購入方法】既製品、セミオーダー、フルオーダーの違いって?
指輪の購入方法には、大きく分けて既製品、セミオーダー、フルオーダーの3種類があります。
まず、既製品購入とは、店頭に並んでいるデザインのなかから選ぶこと。その日の内に持って帰ることができるのは嬉しいポイント。相場は夫婦で28.7万円です。
次に、セミオーダーとは、デザイン・指輪の素材・ダイヤモンドの有り無し・表面の加工などをカスタマイズする方法。
気軽に個性を表現できたり、思い入れのある指輪を購入できます。
相場は25.1万円と既製品より低め。
意外に思われるかもしれませんが、指輪の素材や、ダイヤモンドをなしにするなど、選択肢がある分、価格を抑えやすい仕組みになっています。
最後に、フルオーダーについて。フルオーダーとはブランドのデザイナーと話し合いながらデザインを一から決めていく方法。
世界でたった1つ、2人だけの指輪を作ることができる一方、相場は30.0万円と他の購入方法よりもやや高めです。
2.【指輪の素材】プラチナ・ゴールド・コンビなど
1つ目はプラチナ。最もポピュラーな素材で相場は27.0万円です。
傷がつきにくく、変色や金属アレルギーも起こりにくいことから普段使いに最も向いていると言われていますが、希少性が高く価格も高くなりがちです。
2つ目はゴールド素材。ピンクゴールド・ホワイトゴールド・イエローゴールドといったカラーバリエーションがあります。
金と他の金属を融合させた「合金」で、相場は25.6万円とプラチナよりもお手頃ですが、変色しやすいというデメリットがあります。
購入の際に、変色を防ぐための注意点や変色してしまった場合の対処法など、確認しておきましょう。
3つ目はコンビ。ゴールドとプラチナを組み合わせた素材を指します。
複数の金属で層を作ったりすることで、個性を表現することもできます。
相場は30.0万円と、他の2つと比べるとやや高め。
複数の金属が組み合わさっている分、変色した方が目立ってしまったり、サイズ直しができない、難しいといった側面もあります。購入の際には店員さんへしっかり確認しておきましょう。
3.【結婚指輪のデザイン】価格に影響するのは幅の広さ
結婚指輪のデザインは、ストレートやウェーブ、V字などがポピュラーなものとして挙げられますが、価格に大きく影響するのは、ダイヤモンドの有無や幅の広さです。
指輪の幅が広くなるということは、使う金属の量が増えることを意味するので、その分価格も上がりやすくなります。
これを踏まえると、幅は細め、ダイヤモンドなしのシンプルなデザインが安く抑えるポイントだと言えます。
相場よりも安く買えるブランド 1万円以下の格安ブランドも
結婚指輪の価格を抑えるポイントを見てきましたが、実際にはどんなブランドがあるのかも気になりますよね。
ここでは、「価格が安い」や「コスパが良い」という点に着目して3つのブランドをご紹介します。
・安く結婚指輪を買うならココ!
Miss Platinum
プラチナの結婚指輪が1万円以下~。価格面では他の追随を許さないブランドです。
ジュエリー工房が直接販売しているため、卸値の価格が実現するようです。
ただし、最安値のモデルは他のブランドに比べるとプラチナの含有量が低め。
プラチナの含有量を抑えると、その分を他の金属で補うことになります。プラチナ以外の金属のなかには、変色しやすいものや、アレルギーを起こしやすいものもあるので、その点は注意が必要です。
仲庭總本店
大阪に店舗を構えるジュエリーショップ。店舗は1店舗のみなので、来店しづらいという面もありますが、結婚指輪がセットで66000円から購入できるのは嬉しいポイントです。
同じ価格帯でたくさんのデザインバリエーションが用意されているので、予算が限られていても、希望に近いデザインを探すことができるのではないでしょうか。
GALA JEWELRY
GALA JEWWLRYは東京の御徒町や銀座、横浜の元町などに店舗を構えるブランド。
10万円未満で買えるペアリングは15種類と少し少な目に見えますが、素材やダイヤモンドの有無をカスタマイズできるので、選択肢は大きく広がります。
オンラインショップで購入できるので、遠方の人も便利です。オンラインショップ限定のモデルもあるのは大きな特徴です。
・相場より少し安め!デザインと価格のバランス
I-PRIMO
I-PRIMOは全国に70店舗以上も展開しており、日本で最大級の結婚指輪ブランドと言えます。
店舗数が多いので、デート気分で気軽に試着に行けたり、購入後にメンテナンスが必要になった場合も、相談しに行きやすいというのは心強いポイントです。
BRILLIANCE+
BRILLIANCE+の強みはカスタマイズの多様さ。ベースのデザインを元に、リング幅や素材、ダイヤモンドの有無や表面加工など、細かくカスタマイズすることができます。
組み合わせ次第で、他の人とかぶらない、ふたりらしい結婚指輪をつくることができるのではないでしょうか。
Ginza Rim DIAMOND
コンビ素材の指輪は、高度な加工技術が求められるため、一般的に高くなりがちですが、Ginza Rimでは比較的おトクに購入できます。
ピンクゴールドとプラチナのクロスや外側はプラチナで内側はピンクゴールドなど、特徴的なデザインも豊富。予算に余裕があれば、より一層選択肢も広がります。
・ハイブランドの結婚指輪がおトクに?
NIWAKA
NIWAKAは日本の京都を発祥とするハイジュエラーです。毎年、多くの映画賞などでハリウッド女優も着用することなどから世界的に有名なブランドのひとつ。
BRILLIANCE+と同様に様々なカスタマイズが可能。
和を連想させるデザインも特徴的で、個性的な指輪を探している人におすすめです。
Tiffany&Co.
言わずと知れた世界的に有名なティファニー。多くの女性の憧れではないでしょうか。
「手が届かないかも…」と思う人もいるかもしれませんが、最安値の指輪は相場の12万円ほどと同じくらいの価格です。
既製品の販売が主流で、選んだ日にそのまま着けて帰れるというのも嬉しいポイント。
Cartier
カルティエは、先述のティファニー同様、世界5大ジュエラーのひとつですが、11万円台のデザインもラインナップされています。
ティファニーと比べて個性的なデザインが多いのも特徴のひとつ。
同じデザインで素材違いなども充実しているので、安く抑える工夫がしやすいのもポイントです。
安い指輪で後悔しない? あるある後悔 3選
安く済ませたい気持ちはあるけど、「節約しても後悔しないの…?」という不安も出てきますよね。
CORDY編集部スタッフの友人のなかには、「実は後悔している…」という夫婦もいるので、失敗談を聞いてみました!
・えっ!こんなにすぐに?
安い指輪は細身のデザインが多く、手元に負荷のかかる職業や趣味を持っている人は、変形しやすいという側面もあります。
気になる場合は、こまめに着け外しするよう意識しましょう
・もう少し選びたかったな…
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滋賀県 A.H(女性) 「『結婚指輪の予算はここまで!』と決めて2人で買いに行きました。『いいな…』と思うデザインはほとんど予算オーバーだったのが、少し残念なポイントです。
最終的に夫と選んだ指輪を気に入っていますが、もう少し予算に余裕をもっておけばよかったかなと思いました」
予算を決めておくことは大切ですが、捉われすぎると選択肢も狭まってしまいます。
予算はあくまで基準として、気に入るデザインが見つかったら、予算オーバーでも検討するなど、柔軟に考えてみるのもひとつ。
また、いくつものショップを回ることで、予算内で理想通りのデザインを探すことができる可能性もあります。
ただ「ハイブランドなら間違いない!」というわけでもないようです。
以下のような体験談もあります。
・ハイブランドを買ったけど…
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奈良県 S.T(女性) 「『結婚指輪は長く着けるから』と、夫婦で張り切ってハイブランドを購入しました!
ただ、予算の関係上、一番シンプルなデザインを選んだので、よく見ないとどこのブランドだか分かりません…。
これなら、ブランドよりもデザインにこだわった方がよかったのかなあ…と思いました」
よほど特徴的なデザインでない限り、一目でブランドを特定できる指輪は多くありません。
「憧れのブランドを身に着けている」という喜びをひそかに感じたい人や、絶大な信頼をおいているブランドがあるという人は、ブランドで選ぶ価値があるでしょう。
でも、そうでない場合は、さほどこだわる必要はないのかもしれません。
ゼクシィ結婚トレンド調査2022(首都圏)でも、結婚指輪を選ぶ際に重視したポイントとして、最も多いのは「デザイン」で、9割以上に上っています。
とくに「個性的なデザインがいい!」「ふたりのこだわりを表現したい」という人はブランドよりもデザインを重視することをおすすめします。
安い指輪でも後悔しにくいカップルの特徴
先輩夫婦の失敗談を見ると「安く抑えるのは得策じゃないのかな…」と考え直したくなる人もいるのではないでしょうか。
一方で「こんな夫婦は安くても後悔しづらい!」というケースもあります。順にみていきましょう。
・色んなデザインをカジュアルに楽しみたい
結婚指輪は、一般的には長く着けるものですが、「指輪も服装に合わせてコーディネートしたい!」、「記念日ごとに指輪を新調したい!」といった価値観なら、安い指輪をカジュアルに楽しむというスタイルもおすすめです。
安い指輪なら、その時の気分で個性的なデザインにチャレンジしたり、トレンド感のあるデザインを選んでみたりと、気軽に楽しめるのではないでしょうか。
・仕事中に着けられない
たとえば、医師や看護師といった医療系の職種など、衛生面で着用が禁止されていたり、サービス業など仕事中は外すことを推奨されている職業もあります。
その場合、結婚指輪を着けるシーンは、夫婦ふたりで出かけるときなど限られています。そのため、長く着け続けても耐え得るほどの強度などを気にすることなく、ファッションジュエリー感覚で選べるでしょう。
・時計やネックレスを指輪代わりに
お揃いの腕時計やピアス、ネックレスなどのアクセサリーを、結婚指輪の代わりに購入するカップルもいます。
でも、夫婦で結婚式に参列したり、子どもの学校行事など、指輪が必要になるシーンのために、形式的に指輪を持っておきたいという人もいるかもしれません。
あくまで形だけで構わない、デザインにはさほどこだわりがないという場合は、価格重視で選んで問題ないのではないでしょうか。
ここまで、安く、おトクに結婚指輪を買うためにさまざまなポイントを見てきました。
価格を抑えながらも後悔しないために、夫婦で話し合っておきたいポイントなどをまとめてみます。
後悔しないために押さえておきたいポイント
・ふたりの譲れないポイントは?
ふたりが結婚指輪で大切にしたいことや、譲れないポイントを話し合っておきましょう。
理想のデザインを選んだ場合の相場、その相場がふたりの予算に合っているかどうかなどを話し合ってみて、何をどこまで妥協できるのか、それでも絶対に譲れないのは何なのかを決めておくことをおすすめします。
そうすると、ジュエリーショップで迷ったり、運命を感じる指輪が予算オーバーしていた時なども、判断基準にすることができます。
せっかく結婚指輪を見に行ったのに、ケンカになってしまった…なんてことがないようにしっかりと話し合っておきましょう。
・たくさんのお店を見に行こう
結婚指輪を決めるまでに、回るお店の数は、2.7店舗が全国平均です。
「そんなに回るの!?」と驚くかもしれませんが、結婚指輪は人生で最も大きな節目を象徴する大事な記念品。
デザインや価格など、ふたりがすべてに納得いくまで吟味することをおすすめします。
CORDYでもジュエリーショップをご紹介しているので、ぜひ試着に訪れてみましょう。
重いものを持つことが多い職業に就いています。いつも通り仕事をしていると指輪が曲がってしまいました…。妻と選んだものを長く大事に使いたかったので少し残念な気持ちになりましたが、元々の値段が安かったので、すぐに同じものを買い直すこともできました!