結婚式の「持ち込み」とは? アイテムごとの持ち込み料の相場や交渉術を解説
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結婚式の「持ち込み」とは? アイテムごとの持ち込み料の相場や交渉術を解説

目次

結婚式の「持ち込み」とは、簡単に言うと、ドレスやお花などを会場のラインナップから選ぶのではなく、自分たちで探すことです。

持ち込みには規制がかかることもありますが、その理由は何か、「持ち込み料」とは何に対する費用なのでしょうか?また、どうすればスムーズに持ち込みできるのでしょうか?
この記事では、アイテムごとの持ち込み事情、持ち込み料の相場、持ち込みの交渉術などを解説します。

結婚式に必要なものを自分たちで用意するのが「持ち込み」

結婚式に必要なものを自分たちで用意するのが「持ち込み」

「持ち込み」とは、ドレスや引き出物、カメラマンやヘアメイクなど、結婚式に必要なアイテムやサービスを、 式場のラインナップではなく自分たちで用意すること を指します。

結婚式場は、ドレスやカメラマンなどのアイテムやサービスについて、外部のパートナー企業と提携してカップルに案内しています。
大手ブライダル企業のなかには、衣裳やフラワー、カメラマンなどのサービスを直営しているケースもあります。
基本的に、カップルは式場で案内されるアイテムやサービスを利用する想定ですが、その中でしっくりくるアイテムを見つけられなかったり、どうしても使いたいものや頼みたいプロがいる場合などは、持ち込みを交渉するカップルもいます。

ただし、持ち込む場合には「持ち込み料」がかかったり、物によってはそもそも持ち込めないルールになっていたりします。

式場が持ち込みを規制したり、持ち込み料を課す理由には以下のようなものがあります。

カメラマンやフローリストの持ち込みはハードルが高い

カメラマンやフローリストの持ち込みはハードルが高い

とくに、カメラマンやフローリスト、ヘアメイクなど、 結婚式に関わる“人”については、当日のスケジュールが押してしまうリスクがあるといった理由で持ち込みを厳しく規制 しているケースが多いです。

たとえば、その式場に慣れていないカメラマンには、動線や撮影スポットなどを説明する時間が必要だったり、フローリストも慣れない場所で、会場装花のセッティングが遅れてしまうかもしれません。
こうした理由から、結婚式に関わるプロフェッショナルについては持ち込み自体をNGとしている式場も多いです。

特別な事情があれば考慮してもらえる

特別な事情があれば考慮してもらえる

食材や飲料については、食中毒のリスクから持ち込みNGとしている式場が大半です。ウェディングケーキも基本的には持ち込めません。

ただし、 実家が農業を営んでいるため、そこで獲れた米や野菜などを料理に使ってほしい、パティシエの友人にウェディングケーキを頼みたい など、特別な理由がある場合は検討してもらえる可能性もあります。
その場合、式場を契約する時点で相談することをおすすめします。

配送や保管の手間に対する「持ち込み料」もある

配送や保管の手間に対する「持ち込み料」もある

たとえば、 持ち込みのウェディングドレスが式場に届くと、ウェディングプランナーがシワを伸ばしたり、終宴後は箱に詰めてドレスショップに返送したりする 手間がかかります。また、当日袖を通してみてサイズが合わない場合は、式場の提携ドレスショップのスタッフに微調整してもらうこともあります。

もちろん、汚れたり傷んだりしないように保管しておく必要もあります。
持ち込み料は、こうした手間や保管場所への対価という意味合いもあります。

格安アイテムのリスクを避けたい式場も

格安アイテムのリスクを避けたい式場も

カップルの中には、節約のために安いアイテムを探して持ち込む人もいますが、その場合、結婚式のクオリティが損なわれるリスクがあります。
たとえば、 持ち込みのカメラマンの服装がラフ過ぎて浮いてしまった、持ち込みのブーケの保水処理が甘くて、パーティの途中で花がしおれそうになってしまった など。
こうした事態を避けたいという考えで持ち込みを規制している式場もあります。

「持ち込み」による手数料ロス対策という側面も

「持ち込み」による手数料ロス対策という側面も

結婚式場は提携するパートナー企業にお客様を紹介している立場から、紹介手数料を受け取っています。

紹介手数料の相場は、ウェディングドレスなら総額の30~50%、会場装花なら総額の15~40%など。 持ち込みの場合、式場にはこれらの手数料が入らないため、持ち込み料を設定することで、極力持ち込みを防いだり、手数料収入分を少しでも補いたいという意図もあります。

持ち込みの難易度や持ち込み料はアイテムやサービスによって異なります。
ドレスや引き出物など、アイテムやサービスごとに相場を紹介します。

難易度

交渉次第で持ち込める可能性大

交渉次第で持ち込める可能性大

衣裳は、持ち込み料はかかりますが、交渉次第で持ち込める可能性の高いアイテムです。

ただし、式場契約の時点では、あえて「持ち込みも可能」などと説明されません。説明を受けず、 持ち込まない前提で契約してしまうと、後から覆すのは難しかったり、値引き率が大幅にカットされてしまう可能性が高い です。
契約時点で「提携ショップ以外で選ぶ可能性もある」と伝え、その場合の条件を確認しておくことをおすすめします。

お色直しするなら1着は持ち込める!?

お色直しするなら1着は持ち込める!?

おすすめの交渉術は2つ。
1つは「1着は提携ショップで借りるので、もう1着は持ち込みたい」。
この交渉は、契約後でも比較的認められやすい傾向があります。
「運命を感じる1着に出合ってしまった!これを着られなかったら一生後悔が残る気がする」など、そのドレスに対する愛着を誠実に伝えれば、式場側も「それほどなら・・・」と受け入れてくれる可能性はあります。

ドレスショップによっては、式場に払う持ち込み料を負担してくれるケースもあるので、確認してみましょう。持ち込み料負担がある場合、ドレスのレンタル料から持ち込み料分を値引きをしてもらえます。

2つ目は選択肢の少なさを訴える交渉術。
「ドレスは全体で300着あると聞いていたが、自分の挙式日に着用できるドレスは30着しかなかった。話が違う」など。
この他「合うサイズのドレスが少ない」「品数自体は多いがデザインが似通っていて、好みに合うものがない」なども、広い意味では「選択肢が少ない」に当てはまります。
すぐに「持ち込みOK」とならなくても、チェーン展開している式場なら他県のドレスショプまで選択肢を広げてくれるなど、何らかの対応をしてくれます。
式場側の原因で選択肢が少なく、持ち込むことになった場合、持ち込み料を免除してもらえることもあります。

消防士や自衛官の制服も持ち込み扱いになることが

消防士や自衛官の制服も持ち込み扱いになることが

新郎の職業が消防士や自衛官などで、結婚式でも制服を着たい、母親が着たウェディングドレスをリメイクしたい、祖母の代から譲り受けた振袖を着たいなどは、 自前の衣裳なので「持ち込み」扱いにならないと思われがちですが、これらも「持ち込み」と見なすケースがある ので注意が必要です。
式場を契約する時点で確認しておくことをおすすめします。

<参考記事>
>>ドレス持ち込みNGルールを覆したプレ花嫁の体験談

ドレスショップとプランナーでやり取りしてくれる

ドレスショップとプランナーでやり取りしてくれる

ドレスを持ち込むとなると、式場への搬入なども自分たちで対応しなければならないと思う人もいますが、 持ち込みのドレスショップと式場側でやり取りしてもらえるのが一般的 です。

当日になって、サイズが合わない、メイクやドリンクで汚してしまったといったアクシデントにあっても、プランナーやヘアメイクさんがドレスショップと連絡を取りながら対処してくれます。
上述のとおり、「持ち込み料」はこうしたリスクへの備えという意味合いもあります。

<参考記事>
>>ウェディングドレスの持ち込み料相場や交渉術

難易度

持ち込む場合も一度は衣裳と合わせてみよう

持ち込む場合も一度は衣裳と合わせてみよう

アクセサリー、ブライダルインナー、シューズなどは、結婚式全体への影響度が少ないことから、持ち込みについても制限されないケースが大半です。

アクセサリーやブライダルインナー、シューズなど花嫁スタイリングに関わる小物は、一度は衣裳と合わせておくことをおすすめします。

アクセサリーはドレスとの相性をチェックしたり、ブライダルインナーは、ドレスからはみ出ないかどうか、シューズはヒールの高さとドレスの丈が合うかどうかなど、確認が必要です。
持ち込みの小物が揃い次第、ドレスショップに問い合わせて衣裳と合わせてみましょう。

難易度

持ち込みを交渉するなら式場契約時点に

持ち込みを交渉するなら式場契約時点に

カメラマンは上述のとおり、当日のスケジュールが予定通り進まないリスクなどの理由で、持ち込みが難しい分野です。
それでも 「前撮りのカメラマンに当日もお願いしたい」「Instagramやピンタレストで好みのカメラマンを見つけた」といった理由で持ち込みを検討する人も います。

式場提携のカメラマンは、事前の打ち合わせがなく当日にならなければどんなカメラマンがアサインされるか分からないというケースも多いです。
とくに「写真の出来栄えにこだわりたい」という人は、安心して任せられるカメラマンを自分で選びたいという気持ちになるのも、もっともなことです。

カメラマンの持ち込みを交渉する、ベストなタイミングは式場契約の前。契約後は、式場側に「すでに『持ち込まない』と合意している」という“大義名分”があるため、それを覆すのは簡単ではありません。

持ち込みカメラマンには立ち入り禁止の場所がある

持ち込みカメラマンには立ち入り禁止の場所がある

持ち込みカメラマンは、立ち入り禁止の場所が設けられていて、撮れないシーンが出てくる可能性があります。たとえば、 チャペルの祭壇付近には入れない、ブライズルームに入れないためお仕度シーンが撮れない など。

持ち込みカメラマンにこうした制限がかかるのは、式場の“舞台裏”に部外者を入れたくないという心理も働いているようです。
とくに、ブライズルームではヘアメイクさんや介添え人、ウェディングプランナーなど、他のスタッフも慌ただしく立ち働いているので、そこに不慣れなスタッフが紛れ込むと、ペースが乱れたり、日頃のパフォーマンスが発揮できなくなるといった不安を感じてしまうそうです。

こうした不安を払拭してもらえるよう、 持ち込みカメラマンにも式場スタッフの打ち合わせに参加してもらうなど、技術や結婚式の経験値などをアピールする工夫も 必要です。
プロフェッショナルとして信頼されれば、持ち込みカメラマンにかかる制限を和らげてもらえる可能性も出てくるかもしれません。

どうしても持ち込みNGを覆せない場合は、以下のような工夫ができます。

過去作品の中からふたり好みのカメラマンを

過去作品の中からふたり好みのカメラマンを

なかには、指名料を払えばカメラマンを選べる式場もあります。これまでの作品を見せてもらったうえで、自分たち好みのカメラマンを探しましょう。
可能なら、事前に打ち合わせをお願いし、 要望を伝えたり、緊張しない関係性を築いておく とより満足度の高い写真を残せるでしょう。

細かすぎないようにポイントを絞って

細かすぎないようにポイントを絞って

必ず押さえてほしいシーンやポーズがある場合は、指示書を渡しましょう。ただし、 あまりにも多すぎたり細かすぎると、せっかくのシャッターチャンスを逃がすリスクもある ので、外せないポイントだけに絞りましょう。

それぞれのカメラマンの視点を楽しめる

それぞれのカメラマンの視点を楽しめる

提携先のカメラマンは式場のプラン通りお願いし、さらに自分たちで探したカメラマンにも来てもらい、2カメ態勢にするというのもひとつの手です。
2カメ態勢にすると、その分料金は上乗せになりますが、 たとえば、提携先カメラマンには王道ショットを押さえてもらい、持ち込みカメラマンには独自の感性で自由に撮ってもらう など、視点やテイストの異なる写真を残せるというメリットもあります。

節約のために持ち込みを検討する場合、写真の得意なゲストにお願いすることでプロのカメラマンを省略する人もいますが、CORDYではおすすめしません。
ゲストはプロではないので、シャッターチャンスを逃がすリスクも高く、大事なシーンを撮り逃がしても、責任を問うことはできません。
また、頼まれたゲストも「一生に一度の大事な写真」というプレッシャーを感じてしまったり、撮影のためにせっかくの料理をゆっくり楽しめないなど、負担がかかります。

作業スペースを確保できないと持ち込みが難しい

作業スペースを確保できないと持ち込みが難しい

新郎新婦のメインテーブルやゲストテーブルなどを飾るお花は、基本的に持ち込みNGという式場が大半。結婚式の持ち込みにおいて、もっともハードルの高いアイテムです。

理由は、 慣れない場所でセッティングが遅れるリスクがあるほか、万一、花や葉っぱに付いた虫などがゲストの食事に入ってしまった場合、式場側で責任を取れない というのもあります。
また、お花を活け込んだり、水を使える場所は、基本的には式場の提携フローリストが使用しているので、作業スペースを確保できないという物理的な理由もあります。

会場装花もカメラマン同様、 式場を契約する前に持ち込みの意向を伝えておくのがベスト です。むしろ、その時点で相談しておかなければ、持ち込みNGを覆すことはほぼ不可能でしょう。
また、持ち込み可能となった場合も「装花にまつわる衛生上のトラブルについては、一切の責任を負いません」などの契約書を交わさなければならない可能性もあります。

どうしても持ち込みNGを覆せない場合、以下のような工夫ができます。

外部のフローリストにも謝礼を渡そう

外部のフローリストにも謝礼を渡そう

提携先のフローリストとの打ち合わせに、自分たちが頼みたいと思っていたフローリストを同席させてもらえないか、リクエストしてみましょう。
ふたりのイメージと式場側で可能なことの間を取り持ってもらう ような感覚です。
この場合、外部のフローリストにも謝礼が必要です。

造花なら衛生上の問題はクリアできる

造花なら衛生上の問題はクリアできる

生花にこだわらず、造花のアレンジメントなら、持ち込みOKとなる可能性はあります。
造花の場合、虫や泥など衛生面の問題は起こりませんが、保管料などの名目で持ち込み料がかかる可能性は高いです。

Instagramなどで見つけた好みの写真をコラージュして、 理想のイメージを伝えて理想に近づける 代替え案。
使いたいキャンドルやフォトフレームなどがある場合は、装飾小物だけでも持ち込めないか相談してみましょう。

リクエストは色味や雰囲気に留めておこう

リクエストは色味や雰囲気に留めておこう

理想のイメージを追求したいあまり、あまりに細かくリクエストすると値段が跳ね上がっていくので注意が必要です。

コツは、花材を指定しないこと。 リクエストするのは、色味や雰囲気に留めておいて、花材は季節や時期に合わせたものをフローリストに選んでもらうようにすると、価格を抑えることができます。

持ち込み料を取らない式場も

持ち込み料を取らない式場も

同じお花でもブーケは、持ち込み料を払えば持ち込めるなど、会場装花よりもハードルは圧倒的に低いです。なかには、持ち込み料を取らない式場もあります。
一方で、生花である以上、衛生上のトラブルリスクがあるという考えから持ち込み料を設定している式場もあります。
いずれにせよ、装花と異なり、活け込みの作業場が必要ないことに加え、食卓に置くものではないので衛生上のトラブルが起こるリスクも低いという理由から、持ち込み可能なケースが大半です。

ブーケを持ち込むメリットは、自分好みのデザインや好きなフローリストを選べるだけでなく、式場で頼むより安く抑えられるという側面もあります。 式場で注文すると1つ5万円程度なのが、2万5000円~3万円程度など。

生花でブーケを持ち込む場合、当日、注文したフラワーショップに式場へ納品してもらうか、自分たちで持参するかのいずれか。
万一、パーティ中に、花がしおれてきたり、折れるなどアクシデントが起こった場合は、式場の提携フローリストなどが対処してくれます。「持ち込み料」は、こんな時のために設定されていたりもします。

手作りするなら造花がおすすめ

手作りするなら造花がおすすめ

節約も兼ねてブーケを手作りで用意しようと考える人もいますが、生花は保水や束ね方など、専門的な技術が必要なためおすすめできません。

ドライフラワーや造花であれば、DIY動画などを見ながら作れる人もいるでしょう。ただし、100円ショップなどの格安花材を使うとチープに見えてしまったり、花材を自分の好みで選んだらドレスのデザインに合っていなかったなど、後悔することも・・・。
心配であれば、プロにサポートしてもらえる教室などに通うのもおすすめです。

持ち込む場合、ブライズルームを貸してくれない

持ち込む場合、ブライズルームを貸してくれない

最近は、Instagramなどでフォロワーの多いヘアメイクさんに憧れる人も多く、自分好みのアレンジをしてくれる人に頼みたいと思う人も多いでしょう。

ただし、ヘアメイクさんはブライズルームをはじめ、一般のゲストには開放していない裏動線に入る機会が多いので、カメラマンと同様「“舞台裏”に部外者を入れたくない」といった理由で持ち込みのハードルはかなり高めです。

ヘアメイクも持ち込みを考えている場合は、式場契約前に交渉しておきたいところ。万一、持ち込みOKとなっても様々な壁が立ちはだかります。

まず、多くの式場は、持ち込みのヘアメイクさんにはブライズルームなどの仕度部屋を貸し出していません。式場にとって、ブライズルームも“舞台裏”であり、部外者を入れたくないためです。
そのため、 持ち込む場合は式場の近くでレンタルスペースを探したり、ホテルウェディングの場合は、客室を借りる などの手間がかかってしまいます。
ホテルの客室などでお仕度をする場合、交渉次第でカメラマンにお仕度シーンを撮ってもらうことも可能ですが、式場の外にあるレンタルスペースでは撮影はほぼ不可能です。

持ち込む場合もアテンドは式場に頼むのが一般的

持ち込む場合もアテンドは式場に頼むのが一般的

式場提携のヘアメイクさんは、当日、新郎新婦のアテンド(介添え)も兼任しています。挙式中にお辞儀をするタイミングを教えてくれたり、グローブやブーケを預かってくれたり、披露宴会場へエスコートしてくれたりと、身の回りのお世話をしてくれる、当日のキーパーソンとも言える役割を担っています。

持ち込みのヘアメイクさんの場合、技術は高くても結婚式の知識に乏しかったり、式場の動線に詳しくなかったりします。そのため、ヘアメイクの持ち込みは許可されても、アテンドは式場提携のヘアメイクさんや介添えスタッフが付くのが一般的です。

どうしても、 持ち込みのヘアメイクさんにアテンドまでお願いしたい場合、事前に式場へ下見に来てもらい、 動線を把握してもらうほか、お支度時間や写真撮影の時間帯、お色直しにかけられる時間、披露宴会場〜控え室の移動時間なども確認してもらうようにしましょう。

引き出物宅配「CORDY BOX」を見る

引き出物宅配「CORDY BOX」を見る

引き出物は、持ち込み料を払えば持ち込み可、後日、ゲストの自宅に直送する 「引き出物宅配」なら、持ち込み料もかからない ケースが一般的です。
ただし、引き菓子やお茶や鰹節などの縁起物は、口に入るものなので、衛生上の観点から持ち込み不可としているケースもあるので確認が必要です。

当日、式場でゲストに渡す引き出物を持ち込む場合、主にセッティングの作業への対価として持ち込み料が発生します。
式場では、まず段ボールに入った引き出物を開封し、数量や熨斗の表記などをチェックします。そこから、贈り分けなどの指示通りに引き出物袋に入れて、各ゲストの席にセッティングします。

「引き出物宅配」なら、こうした作業を省略できるので、基本的に持ち込み料はかかりません。
ただし、当日、ゲストテーブルに「引き出物は後日、ご自宅にお届けします」といった文面のカードを置く場合、セッティングの手間にかかる費用として引き出物の持ち込み規定と同額を請求する式場もあります。
そのカードは、受付で席次表と一緒に渡してもらう、プロフィールブックに一筆入れておく、プチギフトの袋に入れるといった方法で、持ち込み料を回避することができます。

こまごましたものを入れる袋を用意しよう

こまごましたものを入れる袋を用意しよう

結婚式当日は、 プチギフトや席札、後日パーティの写真をダウンロードする手順が書かれたカードなど、ゲストに持ち帰ってもらうこまごまとしたものがあります。
引き出物袋があればその中に入れてもらえますが、引き出物宅配の場合は別で用意しておくと、ゲストへの配慮が感じられます。
式場のロゴなどが入った紙袋は、小さいものでも1枚300~400円など高額です。100円ショップなどでは、1枚10円程度で買えるものもありますが、なかには持ち込みNGとしている式場もあります。
その場合、「プチギフトとセットになっている袋」など、説明を工夫すれば持ち込み料を回避できます。

サムシングバードブルー44個セット ¥21780/1個495円

サムシングバードブルー44個セット ¥21780/1個495円

プチギフトとは、お開き後、ゲストをお見送りする際に手渡すもの。
引き出物や引き菓子のように、式場側で検品や袋詰めなどの作業がかからず、ラフに渡せるものなので持ち込み料なしで持ち込み自由としている式場が大半です。

ただし、 なかにはクッキーやお茶など口に入れるものは、衛生上のリスクからプチギフトでも持ち込みNGとしている式場も あります。事前に相談した上で用意しましょう。

他スタッフとのチームワークという観点から持ち込みが難しい

他スタッフとのチームワークという観点から持ち込みが難しい

司会者はパーティをスムーズに進行するキーパーソンとしての役割を果たすため、基本的には持ち込みNGとしている式場が大半です。

新郎新婦入場、ケーキ入刀やムービー演出スタートの合図出しなど、他の式場スタッフと息を合わせなければならないシーンも多いので、慣れないメンバーで失敗したくないという心理が働いているようです。

他スタッフとのコミュニケーションの場を

他スタッフとのコミュニケーションの場を

結婚式直前の木曜や金曜には、サービスキャプテンや音響照明スタッフなど、パーティに携わるスタッフ間の打ち合わせがあるので、可能な限り、持ち込みの司会者にも同席してもらうようにしましょう。

進行の打ち合わせはもちろん、 入場にかかる時間、ナレーションでつないでほしい場面の説明、その会場やパーティに合ったニュアンスなどを押さえてもらう ようにしましょう。

結婚式とテレビ番組ではムードの作り方が違う

結婚式とテレビ番組ではムードの作り方が違う

テレビなどで活躍しているアナウンサーに司会を頼むケースもありますが、バラエティ番組のような調子が結婚式にそぐわなかったりして、司会が浮いてしまうこともあるようです。
同様に、二次会の司会をたくさん経験していても、披露宴にぴったりのムード作りができるとは限りません。

大切なことは、ふたりが結婚式にどんな雰囲気を求めるか。司会者には、 ふたりがゲストにどんな気持ちになってほしいか、ケーキ入刀やムービー上映などの演出でどんな雰囲気になっていたいかなどを伝え、ムードメーカーになってもらいましょう。

生演奏(ジャズデュオ/外国人) ¥160,600

生演奏(ジャズデュオ/外国人) ¥160,600

プロの生演奏やマジックショーなどを余興のような感覚で盛り込む分には、全体のオペレーションにさほど影響しないため、持ち込みのハードルも高くありません。

披露宴DJ・二次会DJ ¥ 105,600

披露宴DJ・二次会DJ ¥ 105,600

ただ、「挙式中の生演奏を全て持ち込みたい」などは当日の進行全体に関わるので、持ち込めない可能性もあります。
また、「親友にピアノを弾いてもらいたい」「エレキギターを入れたバンド演奏をしたい」「DJを呼びたい」など、会場の音響設備や楽器を使用する場合は、使用料がかかったり、そもそも使わせてもらえないケースもあります。
たとえば、 ピアノを借りる場合は、調律料と楽器使用料を合わせて4~5万円程度。
アンプやスピーカーなどの機材は使用させてもらえないケースが多いです。理由は、機材の設定などを変えると、後に控えている結婚式で不具合が起こる可能性があるため。ただし、楽器と一緒にアンプやスピーカーまで持ち込めば問題ありません。

ペーパーアイテムは、持ち込み料も不要など制限をかけていない式場も多いです。
ただ、持ち込みであっても、式場側で招待状の原稿や席次表の名前や肩書に間違いがないか校正チェックをするために、持ち込み料を設定している会場もあります。

ペーパーアイテムの持ち込みはコストメリットも大

ペーパーアイテムの持ち込みはコストメリットも大

ペーパーアイテムの持ち込みを検討する人の大半は、節約目的です。
たとえば、 招待状なら式場で注文すると平均500円弱、手作りの場合は平均200円弱など、半額以上節約できます。

<参考記事>
>>結婚式のペーパーアイテムの種類や手作りしやすさを解説

デザインも多様な中から選べます。とくに席札は、ミラーやアゲート、レザーやウッドブロックなどバリエーションが増えてきています。テーブルコーディネートに合わせて選べるのも大きなメリットです。

オープニングムービーやプロフィールムービーなど、定番化してきたムービー演出。
式場もムービー制作会社と提携していて紹介はするものの、外部で注文する場合も持ち込み料はかからないケースが多いです。

なかには、機材使用料といった名目で持ち込み料を設定している式場もあります。その場合の持ち込み料は、 ムービー1本あたり1万円前後、プロジェクターなどの機材使用料として5万円前後など。
持ち込みの場合でも、きちんと動画が流れるか、音飛びはないかなど、式場側で一通りチェックしてくれます。

ただし、 挙式シーンなど結婚式当日の映像を盛り込んだ「撮って出しエンドロールムービー」は持ち込みNGというケースが多い です。当日の映像を盛り込むにはその場で編集作業を行う必要があり、持ち込みの業者は編集を行うスペースや機材を確保しにくいためです。
当日のシーンを盛り込まないなら、エンドロールムービーでも他のムービー演出同様の扱いになります。

最近は、動画作成ツールが身近になってきており、節約の目的もあって手作りにチャレンジしようとする人も増えています。ただ、新たに専用のソフトを用意しなければならなかったり、想像以上に編集作業の手間がかかったりして、 労力をかけた割に節約のインパクトが薄いという声も あります。手作りは、節約というよりも、自分で作ってみたい、自分で表現したいことがあるという人におすすめです。

<参考記事>
>>手作りはハードル高い!? ゲストの心に届く映像演出の作り方

【3泊4日レンタル】ナチュラルコーディネートセット ¥ 11,000

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ウェルカムボードをはじめ、写真やおしゃれなインテリア雑貨など、受付周りを飾るディスプレイは、基本的には自分たちで用意するものなので、持ち込み料もかかりません。

ただし、 生花を飾りたいとなると、装花の領域に入ってしまうため、持ち込みNGと言われる可能性が高い です。
同じ花でも造花やドライフラワーであれば問題ありません。

飾り付けはウェディングプランナーにお願いしよう

飾り付けはウェディングプランナーにお願いしよう

受付周りは、当日、自分たちで飾り付けることはできないことがほとんど。そのため、 どのようなレイアウトで飾り付けたいか、指示書などを用意してウェディングプランナーに伝えておく 必要があります。

本番1週間前になると、持ち込みアイテムなどの荷物を搬入する打ち合わせがあるので、その機会に伝えましょう。

ふたりの理想と費用を踏まえてベストな判断を

ふたりの理想と費用を踏まえてベストな判断を

アイテムやサービスによって、持ち込みの難易度も持ち込み料も変わりますが、 大事なことは、ふたりの結婚式に相応しいものを選ぶこと です。

とはいえ、式場のルールもあります。だからこそ、 契約前に「持ち込む可能性がある」とはっきり条件提示しておく ことが重要です。
そのうえで、持ち込んだ場合は、どの特典が外れて、値引き率がどの程度減るのかなどを確認しておきましょう。
そうすれば、自分たちの理想と費用を照らし合わせたうえで、ベストな判断ができるのではないでしょうか。

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