■忌み言葉・重ね言葉とは?
ビジネスメールにも気を付けるべき表現や敬語などのマナーがありますが、結婚式の招待状や花嫁の手紙にも「忌み言葉」や「重ね言葉」と呼ばれるNGワードがあります。
「忌み言葉」とは、不幸や不吉な事を連想させる言葉。たとえば、「終わる」「死ぬ」「悲しむ」など、縁起の悪さを連想させる言葉です。
「重ね言葉」とは、同じ言葉を繰り返すこと。繰り返しは、結婚式の場では再婚を連想させるため、ふさわしくないとされています。
結婚式の日取りを決める時に大安など縁起の良い日に決めるように、言葉にもタブーやマナーがあります。ネガティブな意味を連想させる忌み言葉や重ね言葉を使うことがないように注意しましょう。
一見難しそうに感じますが、祝いの席にふさわしいかどうかを考えることで、ある程度予測することができます。特に控えるべき言葉の共通点は、夫婦が別れることや不幸・不吉・死を連想させる言葉です。
現在は再婚も珍しくありませんが、マナーとしては再婚を連想させる言葉も避けたいところです。
忌み言葉のほかにも、「、」や「。」などの句読点(くとうてん)も区切りを意味し縁起が悪いとされているので、結婚式や祝い事で使用する文章には極力使用しないようにしましょう。改行やスペース、行間を調整して読みやすい配置にします。
一度自分の思いを文章にしてみて、その後、下記の忌み言葉・重ね言葉の一覧で、チェックしてみてください。
■不幸を連想させる忌み言葉の一覧
不幸を連想させる下記のような言葉は、忌み言葉として結婚式の招待状や花嫁の手紙に使うのは好ましくありません。死を連想させる直接的な言葉や、「忙しい」は「亡」の字が入っているため間接的に好ましくないと考えられる言葉などがあります。
【不幸を連想させる忌み言葉の一覧】
■別れを連想させる忌み言葉の一覧
離婚や結婚生活が短命に終わってしまうことを連想させる下記のような言葉も忌み言葉として考えられ、結婚式の招待状や花嫁の手紙に使うのは好ましくありません。
再婚を連想させるような言葉も忌み言葉として考えられているので避けるようにしましょう。
【別れを連想させる忌み言葉の一覧】
■重ね言葉一覧
重ね言葉も、同じ言葉を繰り返す=再婚を連想させるため好ましくない表現です。日常ではよく使われる言葉なので注意が必要です。
「どんどん」「日々」「ますます」「みるみる」など、良い意味の言葉が続く場合はマナー違反ではないとする考え方もありますが、年配の人などはNGと捉えることもあるため、入れない方が無難です。
【重ね言葉一覧】
■その他NGな言葉
忌み言葉と重ね言葉以外にもマナーとして使うことを避けた方が良い言葉があります。「やばい」などのくだけた表現や下ネタは、受け手によっては不快感を与えてしまいます。
【くだけた表現】
やばい、ぶっちゃけ、キモい、ウザい、チクる
【マイナスな表現】
気が強い(弱い)、暗い、仕切り屋、頼りない、負けず嫌い、若い、神経質、八方美人、頑固、下ネタ関連の言葉
【その他避けたい話題】
新郎新婦の暴露話:結婚式にはさまざまな立場の人が参列しているので、誰かを不快にさせかねない話題は避けましょう。特に新郎新婦の過去の恋愛、失敗談は控えてください。
子どもの話:子どもに関する考え方は人それぞれです。大変デリケートな話題なので、結婚式では避けてください。
■言い換え例
忌み言葉や重ね言葉を使わずにどのような言葉を使えば良いのか、言い換え表現を解説します。基本的な考え方としては、ポジティブに言い換えることです。
文章を考えた後に、文調を整えながら忌み言葉や重ね言葉を使った表現を使っている箇所はないかを確認してみましょう。
【忌み言葉・表現 言い換え例】
■もし忌み言葉を使ってしまっても落ち着いて進めよう
マナー違反になる言葉を紹介しましたが、一番大切なのは結婚式を迎えるふたりの気持ちです。まずは、気持ちを伝えることを優先して文章を考え、その後、忌み言葉や重ね言葉を使っていないか考えるようにしましょう。
CORDYでは、個別のヒアリングを通して、ご両親への気持ち、一番感謝しているのはどういう点なのかなどを整理する「両親への手紙サポート」を行っています。以下のボタンからお気軽にお問い合わせください。
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どれだけ細心の注意を払っていても、誤って忌み言葉を使ってしまった場合は「失礼しました」と謝罪の言葉を述べ、そのまま話を進めてください。普段の話し言葉にも頻繁に登場する重ね言葉がつい出てしまうということは珍しくありません。落ち着いて、潔く謝罪することが大切です。
招待状を手作りしたい人は、文例を紹介しているこちらの記事も参考にしてみてください。
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