文例付き|結婚式に呼ぶ人がいない?疎遠な友人を招待する方法と少人数婚の楽しみ方
結婚式準備

文例付き|結婚式に呼ぶ人がいない?疎遠な友人を招待する方法と少人数婚の楽しみ方

2023.03.20 2023.11.10

結婚式に招くゲストを思い浮かべて「呼ぶ人がいない」と困ってしまう人もいます。その主な理由は、以下のような考えが浮かんできてしまうから。

「友達ってどの程度の関係性まで呼んでいいの?」
「昔は仲良かったけど、疎遠になった友達に声かけてもいいのかな」
「自分が友達と思っているだけで、相手は違うかもしれない」

友人に声をかけるのが心苦しい人は、ふたりだけや家族・親族のみの少人数婚という選択肢もあります。
たとえ招待するゲストの人数が少なくてもそれぞれの楽しみ方があり、友人を呼ばなくても思い出に残る結婚式を挙げることは可能です。

でもCORDY編集部は、もし呼びたい友人がいるなら、思い切って声をかけてみることをおすすめします。
「内心嫌がられていたらどうしよう」といった心配は、たいていの場合、ふたりの思い過ごしで、招待された友人は喜んでくれるケースがほとんどだからです。

この記事では、少ない人数でも思い出に残る結婚式を挙げるコツ、招待しようか迷っている友人に声をかける方法を文例付きで紹介していきます。

目次

  1. 招待する友人ゲストが少ないと楽しめない?
  2. 友人が少ない・呼ばない結婚式のバリエーション
  3. 本当は呼びたい友人には勇気を出して声かけを
  4. どうしても友達が必要なときはどうする?
  5. 「呼ぶ人がいない」悩みは勇気を出せば解決できる

招待する友人ゲストが少ないと楽しめない?

結婚式 呼ぶ人
平均人数より少なくても結婚式は楽しめる(写真提供:improve_photo&movie)

結婚式といえば大勢のゲストに祝福される新郎新婦をイメージする人も多いでしょう。
「ゼクシィ結婚トレンド調査2022」を見ると、2016年から2022年に首都圏で開催された結婚式のゲスト数は、平均58.5人。またコロナ禍になる前、2020年以前の調査だと、平均ゲスト数は64.5人です。

でも、自分たちが招待しようと思っているゲスト人数が平均を大きく下回ったとしても、結婚式がつまらなくなるわけではありません。
なぜなら、友人が少ない結婚式でも、顔ぶれや人数に応じた楽しみ方があるからです。近年は少人数ウエディングや家族婚も人気があり、結婚式のスタイルと楽しみ方は多様化してきているといえます。

【参考記事】
>>ゼクシィ結婚トレンド調査2022 首都圏(P140)|株式会社リクルート

友人が少ない・呼ばない結婚式のバリエーション

結婚式 新郎新婦
少人数婚のバリエーションも多様化している(写真提供:improve_photo&movie)

結婚式に呼ぶ人を考えてみたけれど、どうしても大勢集まるパーティをイメージできないという場合、無理に招待する必要はありません。
近年は、職場の上司や付き合いの浅い親戚などを義理や体裁のために招待したくないという価値観の人も増えており、少人数婚のスタイルも多様化しています。
ここからは、少人数ウェディングのバリエーションやそれぞれの楽しみ方を紹介します。

ふたりだけの結婚式

結婚式 ふたりだけ
挙式後は食事したり家族と合流する過ごし方も

近年、人気が出てきているのが、ゲストを誰も招待しないふたりだけの結婚式です。
ゲストへの配慮や大がかりな準備が不要なため、手間暇がかからず、予算も最低限に抑えられます。衣裳やヘアメイク、カメラマンの手配料など、予算の目安は数万円~数十万円程度。形式にとらわれず自由なスタイルで祝いたいという人にもおすすめです。

基本的におたがいの思いを誓い合うスペースさえあれば、どのような場所ででも挙式が可能。たとえば、同じ学校の卒業生同士というふたりなら、思い出の校舎で愛を誓うことで、当時の記憶もよみがえり、より感動的な挙式になるでしょう。あらかじめ手紙を書いておいて、互いに読みあう演出を加えるのも素敵です。

挙式を終えたあとは、そのままの姿で自由に写真を撮ったり、高級レストランやホテルで豪華な食事をするケースも多いです。両家の家族を招き、報告をかねた食事会にするのもよいでしょう。

家族中心の結婚式

結婚式 家族のみ
気心の知れた間柄同士リラックスできる(写真提供:Y.Tさん夫妻/神奈川県)

家族中心の結婚式は、友人を招待せず両親・兄弟姉妹のみで挙式を行うスタイルです。海外や沖縄、軽井沢などで挙げるリゾートウェディングも、家族水入らず、旅行を兼ねて思い出にできると選ばれています。
アットホームな雰囲気を重視したい人や、家族の絆を大切にしたい人におすすめです。

気心の知れた間柄同士でリラックスでき、本音で話せたり、身内だけが知る思い出話に花を咲かせたりして、打ち解けた時間を過ごせるのも大きな魅力です。ふたりも気兼ねなく楽しめるでしょう。

また、新郎新婦がお互いの家族を一人ひとり紹介する時間を設けると、人柄や家庭の雰囲気が相手の家族に伝わり、より仲が深まるというメリットも。
紹介された本人も「そう思ってくれていたのか」と心が温まったり、思い出エピソードに涙したりするシーンが生まれるかもしれません。

少人数婚

結婚式 少人数
40名以下なら一人ひとりと会話できる(写真提供:M.Wさん夫妻)

家族中心の結婚式に親族と厳選した友人をプラスした、10~40名程度のパーティは少人数婚と呼ばれています。
場所は本格的な披露宴会場を選びながらも、パーティの雰囲気は食事と会話中心の和やかな一日をイメージしておきましょう。
「ゲストにわざわざ足を運んでもらうなら、来てくれた一人ひとりとの時間も大切にしたい」と考える人におすすめのスタイルです。

ゲストの人数が40名以下なら、新郎新婦がゲスト一人ひとりの席をまわって話す時間を設けることができます。きちんと顔を合わせて自由に会話できるのは、少人数婚ならではといえるでしょう。

フォトウエディング

フォトウェディング
ドレス姿を残せれば十分という人に(写真提供:studio Midi.)

結婚式を挙げるかどうかを迷っている人には、フォトウェディングという選択肢もあります。これは挙式や披露宴を行わず、ドレスアップしたふたりが記念撮影だけを楽しむスタイルです。
これまでお世話になった人たちに祝福してもらったり、感謝を伝える場がないというデメリットもありますが、「ドレス姿を記念に残せれば十分」「結婚の記念にたくさん写真を残したい」と考える人にはおすすめです。

フォトウェディングなら時間・枚数・ポージングなど比較的自由に撮影できます。後日データを利用してミニアルバムや動画を作成し、結婚報告と合わせて両家へプレゼントするのもよいかもしれません。

このように、近年は少人数で結婚式を楽しむスタイルが増えつつあります。
ふたりの叶えたいポイントを話し合い、ベストな結婚式を選びましょう。

本当は呼びたい友人には勇気を出して声かけを

結婚式 呼ぶ人
呼びたい気持ちがあるなら勇気を出して声をかけよう(写真提供:improve_photo&movie)

「結婚式に呼ぶ友人がいない」という気持ちを掘り下げてみて、「本当は呼びたいけど心苦しい」という気持ちが隠れているなら、勇気を出して声をかけてみてはいかがでしょうか。

結婚式の醍醐味は、これまで出会った大切な人たちに祝福されること。
心から祝福してほしいと思う相手には声をかけておきましょう。もし断られても、後々「あの人にも参列してほしかった」などと後悔しないで済むはずです。

では、呼べない・呼びにくいと考えがちなのは、どのような友人でしょうか?
以下のように整理してみました。

・昔は仲が良かったけれど疎遠になった
・結婚・出産した友人
・自分が地元を離れたために会わなくなった
・SNSでつながった趣味の仲間


上記のような友人へ声をかける場合、どのような伝え方をすれば出席したいと思ってもらえるのか、文例を用いながら解説していきます。

昔は仲が良かったけれど疎遠になった

結婚式 呼ぶ人
昔の友達仲間も誘えば楽しみに思ってもらえるかも(写真提供:improve_photo&movie)

昔は暇さえあれば遊ぶ仲だったのに、お互い仕事が忙しくなったために連絡頻度が減り、次第に疎遠になってしまったという友人は結構多いはずです。
このような相手には、よく遊んでいた頃のように楽しみたいといったメッセージを送れば、懐かしい気持ちになってもらえるのではないでしょうか。


<文例>
すっかりご無沙汰していたから驚かれるかもしれないけれど、実は結婚することになりました。結婚式は×月×日、●●ホテルで行う予定で、もし都合が良ければ出席してほしいなと思って連絡しました。
昔よく遊んでいた△△のメンバーも招待するつもりです。同窓会気分で盛り上がれると嬉しいな!



相手にとっても馴染みのあるメンバーを招待できるなら、その旨もさりげなく明記しておくと、より安心感や出席したい気持ちを強めてもらえるでしょう。

結婚・出産した友達

結婚式 呼ぶ人
乳幼児用の設備なども式場に確認しておこう(写真提供:improve_photo&movie)

とくに女性は、結婚・出産によってライフスタイルが変化するものです。家庭と仕事を両立させるのに忙しくなれば、どんなに仲が良くても徐々に連絡や会う頻度が減り、なんとなく声をかけづらいと思う人もいるでしょう。
さらに、小さい子どもがいる友人には「子育てで忙しいかもしれない」といった気遣いから連絡をためらうこともあります。
そんな場合は、子連れでも安心して参列できる旨を伝えられると、前向きに考えてもらえるのではないでしょうか。


<文例>
実は結婚することになったよ!相手は●●ちゃんも知っている同級生の○○さん。結婚式は×月×日、△△ホテルで行う予定です。
毎日家事育児で大変だろうけど、もし都合がついたら出席してほしいな。式場にはおむつ交換スペースや授乳できる個室もあるし、お席の近くにベビーベッドの用意もできるよ。
お子さんも安心して連れて来てもらえるように準備しておくので、遠慮なく言ってね。



あらかじめ式場へ設備面の確認ができていると「お子様用の椅子があるよ」「ベビーカーで来ても大丈夫だよ」など、より具体的な提案ができます。

自分が地元を離れたために会わなくなった

結婚式 呼ぶ人
アクセス面の負担は前もって具体的に伝えよう(写真提供:improve_photo&movie)

進学・就職で地元を離れた場合、新たに移り住んだ街で結婚式をおこなう人もいるでしょう。そうなると、遠く離れた地元からわざわざ参列してもらうのは申し訳ないと考えがちです。さらに何年も会っていない友人なら、なおさら「移動時間もかかり交通費も高額なので、面倒がられないかな」と不安になりますよね。
このようなケースでは、遠方ゲストがネックに思いがちな交通費や宿泊費の用意があることを伝えれば、誠意が伝わるはずです。


<文例>
実は職場の同僚と結婚することになりました。結婚式は×月×日、●●ホテルで行う予定です。開催場所が遠方になってしまうけれど、旅行がてら出席してもらえたらと思って連絡しました。
交通費や宿泊費はこちらで負担するので、心配しなくても大丈夫です。検討してもらえると嬉しいな。



移動にかかる費用などを一部でも負担してもらえるとなれば、前向きに検討してもらえるのではないでしょうか。
とくにアクセス面の負担については、「出席してくれたら、当日お車代をお渡しするので~」「地元から貸切バスを配車予定です」など、前もって具体的に伝えておくと、より安心感が増します。

SNSでつながった趣味の仲間

結婚式 呼ぶ人
遠方ゲストと同様、アクセス面への配慮を(写真提供:improve_photo&movie)

趣味を通じてSNSで出会った友人などは、相手の本名や住所まで把握していないケースもありがち。「結婚式に招待できるほどの関係性なの?」と驚くかもしれませんが、より関係性を深めるチャンスと考えることもできます。
こうした友人を誘うなら、今まで以上に仲良くなりたいというメッセージを込めれば、相手も嬉しく思ってもらえるのではないでしょうか。


<文例>
実は今度結婚することになりました。○○さんとはSNSでつながった仲だけど、これからも深いお付き合いをお願いしたいと思っているので、結婚式へ出席してもらえると嬉しいです。
挙式披露宴は×月×日、●●ホテルでの開催を予定しています。もし遠方にお住まいであれば、当日お車代をご用意しているので受け取ってください。さらに良い関係性を築いていけたらと思っていますので、ぜひ検討していただけませんか。



また、この時点では相手の居住地が不明なこともあるので、遠方ゲストと同様、交通費などにも配慮すると、好印象を与えられます。

どうしても友達が必要なときはどうする?

結婚式 呼ぶ人いない
無理な人数合わせは必要ない(写真提供:improve_photo&movie)

両家のゲスト数に差がある場合など、人数合わせのために友人代行などの人材派遣サービスを検討する人もいるようです。
依頼すれば当日は1人あたり1万円~2万円程度で出席してもらえます。

しかし、結婚式は今までお世話になったゲストに対して、これまでの感謝を伝える場。
ふたりが心から祝福してほしいと思う人が集まってくれるなら、人数が多いか少ないかは問題ありません。
CORDY編集部では、人数合わせや世間体のために人材派遣サービスを利用することはおすすめしません。

「呼ぶ人がいない」悩みは勇気を出せば解決できる

結婚式 呼ぶ人いない
迷惑では?という不安は思い込みかも(写真提供:improve_photo&movie)

「結婚式に呼ぶ人がいない」という悩みの本質は、友人がいないのではなく、疎遠になった相手を呼びづらいということが多いのではないでしょうか。

でも、「断られたらどうしよう」「招待されて迷惑じゃないかな」などと不安に思っているのは新郎新婦の側だけで、相手はそう思わないかもしれません。むしろ、昔仲良くしていた友人からの誘いとなれば、喜んでくれるケースの方が多いのではないでしょうか。

もし「呼びたいけど声をかけにくい」と思う相手がいるなら、勇気を出して声をかけてみましょう。
さまざまな事情で列席は叶わなかったとしても、結婚報告がきっかけで疎遠だった関係性がぐっと縮まることもあるかもしれません。