■ 人前式 新たな家族の誕生を象徴するキャンドルセレモニー
人前式などでおススメなのが「レイヤードカラーチップキャンドル」。2~3色のパウダー状の蝋(ロウ)を新郎新婦、または両家に見立てて、1つの器に注ぎキャンドルをつくりあげることで、新たな家族の誕生を象徴するようなセレモニーです。パウダー状の蝋は砂のようにも見えることから「サンドセレモニー」とも呼ばれています。
新郎新婦2人だけでなく、両家両親も交え、4人の共同作業にすると、より家族同士の結びつきを印象付けられます。このほか、混ぜ合わせる蝋を、新郎分は新郎側ゲストが、新婦分は新婦側ゲストが混ぜて手渡すなど、全員参加型演出にすることもできます。
注ぎ込むうちに紡ぎ出されるマーブル模様は、その瞬間にしか生まれない唯一無二のオリジナルアート。2人の愛の誓いの証として、仕上がったキャンドルに火を灯すという演出も素敵です。
■ 受付~パーティ演出 エスコートカード → キャンドルリレー
ゲストの名前とテーブル番号が書かれたエスコートカードをはさむことができるキャンドルもあります。ゲストのテーブルを案内するツールやプチギフトとしてだけでなく、パーティのクライマックスにはキャンドルリレーとしても活躍します。
キャンドルリレーの演出は、新郎新婦が火を灯したキャンドルを持ってゲストテーブルをラウンド、各テーブルの代表者に灯を分け、その代表者が他のゲストにつないでいくというものです。灯が全員に行き渡ったら、新郎新婦を含め、その場に集う全員の幸せを願って吹き消します。キャンドルを吹き消す行為には、願いごとを封じ込めるという意味もあります。灯が消えた後に訪れる静寂は、全てのゲストの祈りを包み込み、厳かな雰囲気が漂います。
火を付けると隠れていた文字が浮かび上がる「メッセージキャンドル」というアイテムもあります。火が灯されてはじめて浮かび上がるメッセージは、サプライズ演出として、ゲストの方の感動を誘うのではないでしょうか。
■ パーティ演出 フォトブース → キャンドルリレー
ゲストにお好きなキャンドルを選んでもらうキャンドルブッフェ。パーティ会場の一角に、色・形・サイズなどバラエティー豊かなキャンドルを並べて、飾り付けも工夫すれば、フォトブースとしても楽しめます。
一通り、撮影を楽しんだら、司会者などに「フォトブースにディスプレイされているキャンドルは、皆様へのプレゼントなので、お好きなものをお選びください」などとアナウンスしてもらい、キャンドルブッフェを楽しんでいただきましょう。
エスコートカードと同様、パーティの中盤以降は、キャンドルリレーの演出としても活躍し、最後は記念に持ち帰ってもらえるので、キャンドル1つで何通りもの楽しみ方ができる優れモノです。
■ クライマックス 幻想的なキャンドルに灯され花嫁の手紙朗読
キャンドルリレーの応用編「ブライドサーブ」は、花嫁の手紙朗読や両親への花束贈呈の直前におススメです。あらかじめ、ゲストテーブルにセッティングされているキャンドルのうち、代表者の分を花嫁が持つトレーに載せ、火を灯します。そのキャンドルを各テーブルの代表者へ戻し、その火を同じテーブルのゲストへつないでいきます。トレー上のキャンドルに照らされた花嫁は幻想的に輝き、シャッターチャンスにもなります。
全員のキャンドルに火が灯ったら、手紙の朗読スタート。手紙を読み終えたら、願いを込めてキャンドルを吹き消し、厳かに締めくくります。
ぬくもりのある幻想的な明かりの中で読まれる手紙は、ご両親だけでなくゲストの胸にも響きやすく、感動的なシーンを一層盛り上げてくれます。
-まとめ- キャンドルは単なる「明かり」ではない
キャンドルの灯は単なる「明かり」ではなく、幻想的な雰囲気を生み出したり、リラックス効果があったりして、その場の空気を豊かに彩ってくれます。シーンに合わせて効果的な使い方を工夫してみましょう。