結婚報告のマナーとは?伝える順序・タイミング・文例をご紹介
結婚のマナー

結婚報告のマナーとは?伝える順序・タイミング・文例をご紹介

2023.03.31 2023.04.07

プロポーズが成功したら、お世話になった人たちに結婚報告をしましょう。でも、いつ・誰に・どの順番で報告すればよいのでしょうか?親や家族、職場の上司・同僚・部下、友人たちなど、ふたりとの関係性によって伝える順序や伝え方も変わります。
ここでは、結婚を報告する相手別にマナーや注意点を解説していきます。伝え方の文例もご紹介しますので、報告を切り出すときの参考にしてみてください。

目次

  1. いつ・誰に・どの順番で報告する?
  2. 結婚報告の前にふたりで準備しておくこと
  3. 1.両親や家族への結婚報告
  4. 2.親友への結婚報告
  5. 3.職場関係者への結婚報告
  6. 4.友人への結婚報告
  7. 5.親戚への結婚報告
  8. SNSでの結婚報告の注意点
  9. こんな時どうする?
  10. ベストな順序を考え誠実に伝えよう

いつ・誰に・どの順番で報告する?

結婚報告
仲間内で「聞いた」「聞いてない」と揉めないように配慮しよう

結婚報告の基本として、いつ・誰に・どの順番で報告をするのかを確認しておきます。

基本的には、報告するのは
1.両親
2.親友
3.職場の関係者
4.友人
5.親戚

という順序です。

ポイントは、親や親友といった身近な人、会社の人、友人たち、親族など、関係性ごとにタイミングを合わせること。同じコミュニティ内で話題が広まったとき、「聞いた」「聞いていない」といったことから相手の気分を害するのを防ぐためです。

結婚報告の前にふたりで準備しておくこと

結婚指輪・婚約指輪
結婚報告のルールはふたりで決めよう

結婚報告は、ふたり揃ってではなく、それぞれが自分の家族や友人といった身近な人に対して、行うもの。
でも、タイミングや時期などがズレると、大切な人たちの気分を害するなど思わぬ事態を招いてしまいます。そんな事態を避けるために、ふたりで事前にすり合わせておくべきことをピックアップしてみます。

・報告する順番やタイミングを揃える

両親、会社の直属の上司、親友など、報告する順番は揃えるようにしましょう。
とくに、共通のコミュニティがある場合、どちらかが先に報告してしまうと、人づてに耳に入ったりして、後々、バツの悪い思いをする可能性があります。
報告する順番やタイミングをある程度揃えておくことで、こうしたトラブルを避けられます。

・お互いの実家に挨拶に行くタイミングをざっくり考えておく

子どもから結婚報告を受けた親の気持ちに立てば、「お相手はいつ挨拶に来るのだろう?」という考えが浮かぶでしょう。
そこで「お相手の〇〇さんは、〇月頃挨拶に来たいと言っているけど、ふたり(両親)の都合はどうかな?」といった一言を添えることで、「結婚について真剣に考えている」と心象がよくなるのではないでしょうか。

そのためには、両親に報告する前に、お互いの両親やふたりのスケジュールを考えて、挨拶に行けそうな日程のめどをつけておきましょう。

・結婚式を挙げるかどうか、挙げる場合はどこまで招待するかをイメージする

結婚式に招待しようと考えている相手には、結婚報告と同時に「結婚式をは〇月頃に予定していますが、列席してもらえますか?」などと確認できるとスマートです。

そのためには、そもそも結婚式を挙げるかどうか、挙げる場合はどの関係性まで招待するか、ある程度イメージしておくことが必要。

結婚式のゲストは
・家族のみ
・家族+親族
・家族+親族+親友
・家族+親族+友人+職場関係

の大きく4パターン。

自分たちの挙げたい結婚式の雰囲気を思い浮かべながら話し合ってみましょう。
結婚式場を選ぶ時にも、ゲストの人数によって広さなどが変わってくるので、早めに考えておいて損はありません。
>> ゲストの絞り方と悩んだ時の解決法 

1.両親や家族への結婚報告

結婚報告 両親
LINEやメールではなく自分の口から報告しよう

最初に報告するのは、自分の両親。
両親にとって子供の結婚は一大事です。LINEやメールではなく、できれば、両親と顔を合わせて結婚報告をするのがベストです。県外など離れた場所に住んでいる場合でも、電話など自分の口から報告しましょう。

親がパートナーの存在を知っているなら「〇〇さんからプロポーズされました」と素直に伝えましょう。プロポーズの話が照れくさい場合は、「〇〇さんがご挨拶に来たいんだって」と間接的に伝えるのも手です。「結婚のことかな」と、きっと察してくれるでしょう。

<文例:自分の親への切り出し方>
〇〇さんと結婚したいと思っています。お父さんにはどう伝えたらいいか、お母さんも一緒に考えてくれる?
(パートナーは)今月中にご挨拶に来たいと言っているけど、ふたりの都合はどうかな?


前述のとおり、ここで結婚挨拶のざっくりとしたスケジュールを伝えられれば、両親に安心してもらえたり、相手に好感を持ってもらえるでしょう。

結婚のことを知るタイミングや結婚挨拶のための訪問時期など、両家に大きなズレがあると、遅く報告を受けた方は気分を害する可能性があります。ある程度揃えられるよう、ふたりで話し合っておきましょう。

>>結婚挨拶の準備はコチラ

2.親友への結婚報告

結婚報告 親友
自慢や皮肉に聞こえないように注意しよう

心の距離が近く、以前から彼との交際のことも知っているという親友には、真っ先に報告し喜びを共有したいですよね。
普段からよく連絡を取り合っている間柄なら、LINEなど普段の連絡手段で報告しても構いません。

<文例:親友への切り出し方>
プロポーズされたよ!〇〇に一番に伝えたくて!
でも、〇〇ちゃんたちにはタイミングを見計らって自分の言葉で伝えたいので、もう少し内緒にしておいてもらえるかな?


もし、親友と同じコミュニティの中に、後から報告しようと思っている友人がいる場合は、不本意な形で広まらないよう、しばらく口外しないでほしい旨も伝えましょう。

ただし、どんなに仲のよい親友でも、自慢や皮肉に聞こえるような伝え方はさけましょう。

<ダメな例>
お先に結婚することになったよ!彼はとっても優しくて、かっこいいの

3.職場関係者への結婚報告

結婚報告 職場
まずは直属の上司に報告

職場関係者には、お互いの両親へ結婚の挨拶が終わり、正式に結婚が決まったタイミングで報告します。結婚式に出席してもらいたい人には、相手の都合を考慮し3ヵ月前までに報告できるように心がけましょう。

まず初めに直属の上司に直接報告します。結婚後の働き方や、名義変更、挙式や新婚旅行のための長期休暇取得といったように、直属の上司には手続きやスケジュール管理の面でお世話になることが多いからです。

また、結婚が人づてに上司の耳に入るのを防ぐためでもあります。上司の立場からすると、直属の部下のことについて、他部署や他の人から耳にするのを快く思わない人もいます。
業務に影響がないようにできる限り直接、就業時間外に伝えるといった心配りも必要です。


<文例:上司への切り出し方>
このたびお付き合いしている方と結婚することになりました。○月に結婚式を挙げる予定ですので、ご列席いただけませんでしょうか。結婚後も仕事は続ける予定ですので、今後ともよろしくお願いいたします。



次に、先輩や同僚、部下に伝えるといった流れです。公私ともに親交の深い人には先に伝えても構いませんが、上司への報告が済むまで秘密にしてもらうことも忘れないでください。
日々共に働く部署やチームのメンバーには、上司が一斉に報告する場を設けてくれるかもしれないので、確認してみてください。また、報告する人数が多い場合は、メールで伝えても良いでしょう。

上司や先輩への報告が済んだら、すみやかに総務•人事担当者部署へも連絡し、名義変更や、福利厚生の手続きなど、必要な書類の確認もしておきましょう。結婚を機に退職を考えている場合は、その旨も伝えましょう。

取引先へ報告すると、「結婚祝いを贈ろう」などと気を遣わせてしまう可能性があるため、省略するのが一般的です。

4.友人への結婚報告

結婚報告 友人
結婚式に招待する友人から先に報告

友人は、以下のように親しみの度合いが強いグループの順に報告します。

1.結婚式に招待する友人
2.二次会のみ招待する友人
3.招待しない友人


<文例:式に呼ぶ予定の友人への切り出し方>
結婚することになったよ。○月○日に式を挙げるから来てくれないかな



<文例:式に呼ばない友人への切り出し方>
式の前「結婚することになりました。二次会にお誘いしてもいいですか?」
式の後「この度、結婚しました。新しい住所と名前を伝えておくね」



注意すべきは、報告の伝え漏れです。友人だと思っていた人が結婚することを人づてに耳にするのは気分がいいものではありません。
抜け漏れを防ぐには、LINEグループなどでまとめて報告するという手もあります。
でも、事務連絡ツールとして使われていて、メンバー同士の関係性に濃淡があるようなグループで一斉送信すると、雑な印象を与えてしまうかもしれません。

全員仲良しグループではないLINEなら、報告すべき人の連絡先をピックアップして、個別に連絡するなど配慮しましょう。
もし、友人関係の中にふたりのキューピッド役などがいる場合には、その人から先に報告するなどの配慮も必要です。

5.親戚への結婚報告

結婚報告 親戚
親から伝えてもらう方がよい相手も

親戚への結婚報告は、自分と相手の関係性によって臨機応変に行いましょう。
日頃からよく会ったり、近況報告したりしている親戚には直接会って伝えられるとベストですが、タイミングが遅くなってしまいそうな場合は、電話やLINE、メールで伝えても構いません。結婚式に招待したり、スピーチなどを依頼したい場合は、その旨もお願いしておきましょう。

<文例:距離感の近い親戚への切り出し方>
○月○日に式を挙げることになりました。もしお日にちが良ければ、私にとって特別な存在のおばさんには是非参列していただきたいと思っています。ご出席いただけますでしょうか?他の方にも後ほど私か母から伝えます。



遠方の親戚や顔を合わせる機会が少ない親戚には、親から伝えてもらうった方が自然ということもあります。両親と相談して決めましょう。
報告する前に、結婚式に招待する人の顔ぶれを親とすり合わせておくことも大切です。

SNSでの結婚報告の注意点

結婚報告 SNS
プロポーズの写真などは「花嫁アカウント」で

近年では、InstagramやTwitterなどのSNSで結婚報告をするケースも見られます。長く会っていないなど、直接伝えるような仲ではない友人にも、SNSなら年賀状感覚で気軽に報告できます。

<文例:SNSでの結婚報告>
この度、〇月〇日に結婚いたしました。ふたりで力を合わせて、温かい家庭を築いていきたいと思います 今後とも、よろしくお願いいたします。


プロポーズの記念写真などを投稿したい場合は、「自慢」などとネガティブに捉えられる可能性もあるので、花嫁専用アカウントなどでの投稿をおすすめします。

結婚が決まった花嫁のことを「プレ花」といい、状況が似ている仲間同士で結婚準備に向けた情報交換などを目的に、花嫁専用アカウントをつくる人が増えています。
そのコミュニティの中であれば、特別感や贅沢感のある投稿も参考にしてもらえたり、ポジティブに受け止めてもらえるでしょう。

注意すべきはタイミング。
たとえば、「彼が職場に伝えていないことを知らずに、彼女がSNSに結婚報告をアップしてしまった」など、本来なら直接伝えるべき人に報告する前にSNSで知られてしまうという事態は避けたいもの。
投稿する前に確認が必要です。

こんな時どうする?

結婚報告 授かり婚

少し特別な事情があったり、報告するのに躊躇する相手がいる人もいるかもしれません。ここからは、ケースごとのアプローチや注意点などをご紹介します。

授かり婚の報告

入籍・結婚式より前に子どもを授かった場合は、周囲の不安を解消することも大切です。
自分の親には「もともと結婚の意思はあったが、妊娠が結婚を後押ししてくれた」などとポジティブな言葉で伝えましょう。
また、妊娠すると仕事への影響が考えられるので、直属の上司には早めに伝えてください。

再婚の報告

再婚の場合も、基本的には初婚と同じです。おめでたいことには変わりがないので、過度な遠慮はせずシンプルに報告しましょう。全ての人にふたりの過去を話す必要はありませんが、家族や親しい友人には離婚歴や子どもの有無など誠意を持って話をし、理解を深めてもらうことが大切です。

失恋したばかりの人への報告

「パートナーと別れたばかり」「告白を断られてしまった」といった相手には、結婚報告をしづらいかもしれません。しかし、腫れ物に触るような気持ちが相手に伝わると、余計に傷ついてしまうこともあります。
他の人への報告から遅れずに伝えるようにしてください。ただし、浮かれたような発言や相手の失恋の話題は避けましょう。

身近な人に不幸があったばかりの人への報告

結婚報告より先に、まず最初に相手を気遣う言葉をかけましょう。「心苦しいのだけれど」と前置きして、落ち着いたトーンで結婚の報告をしてください。

四十九日までは忌中なので、おめでたい報告は控えるのがマナーです。また、結婚後にハガキで報告する場合、年賀状はNGです。寒中見舞いや暑中見舞いのタイミングで送るようにしてください。

ベストな順序を考え誠実に伝えよう

結婚報告 職場
誰に・どのタイミングで伝えるか、計画を立てよう

結婚報告でもっとも大切なポイントは、相手との関係性によってベストな順序で伝えること。

親族や職場関係者、友人など、それぞれの関係性を踏まえふたりで計画的に取り組むようにしましょう。場当たり的に話してしまうと、後々、思いもよらない誤解に発展するリスクがあります。
大切な人たちに結婚を祝福してもらえるよう、相手の気持ちや立場に配慮して、誠実な姿勢で報告しましょう。